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だってさ、おかしいんだよ。
城之内くんは最近少し違う。
何ていうか、僕と恋人?とりあえず「そういう関係」になってからかな。
いつもは荒っぽく頭ぐしゃぐしゃかき回してさ、僕がバカヤローとか言ってもゲラゲラ笑い合うだけだったけど付き合ってからはなんか違う。
昨日の事だけど、城之内くんが僕にヘッドロックをかけてきて、いつもみたいに
「痛い痛い!!」
って言っただけなのにさ
「悪い!……俺の事、嫌いになったか?」
なんてさ。オロオロして、しょぼくれた子犬みたいな顔してさ。なんなんだよ。
僕を抱く時だって城之内は別人みたいになる。
いつもの荒っぽさは何処行ったんだよ!!みたいな感じで僕に触る。
いや、うん。流石に初めては荒っぽくて痛かったけど。壊れると思ったって言ったけど。
でも最近は優しすぎるって言うか…僕を壊れものの様に扱うのだからまた変だ。
人間ってそんなヤワじゃないのに。
僕は城之内くんにとってその程度の人なんだろうか。
この関係が些細な事で壊れてしまうような関係だと思ってるのかな。
そうだとしたら僕は結構ショックだ。
だって僕だって色々あるんだよ、告白なんかされちゃってさ、城之内くんは僕の何十倍も格好いいから僕なんてすぐ要らなくなるんじゃないか。
とか思って、でも城之内くんを信じたいから僕はそんなモヤモヤを打ち消して。
いつだって不安だ。そのたびに不安を無くそうとしてる。この関係はちょっとやそっとじゃ壊れないって信じてるんだ。
でも城之内くんは違うのかな。
友情を超えた恋情は脆いって思ってるのかな。
「なぁ遊戯、オレの事好き?」
城之内くんは最近この言葉をよく言う。
あぁもう畜生。なんでそんな顔するのさ。僕の葛藤も知らないで。
「…好きだよ。城之内くんは僕が男好きだって思ってるの?それは違うよ。僕は君だから好きなんだからね」
すると城之内くんは驚いた顔をした後にんまり笑って
「遊戯、好きだ!すっげー好き!!」
と叫んで僕の瞼にキスをした。
ああもう!君ってやつは!!誰も居なかったらいいけどもう少し周りを見てよね!
とりあえずお互いに誤解を解く為に城之内くんは僕の家に来る事になった。
あぁなんて可笑しな僕ら!!
************
城表
城之内は犬だと思う。王様も犬。
なんかこう、しっぽ振ったり耳垂れたりする感じ。←
王様は狼かな^^^^^^^^^^^^←
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GとDのなんでもありな学園パロ!
今回はユベルとAIBOのターン!!
昼休みに珍しくひとりで校庭に出たら出会ってしまった。
「君は…精霊?」
「うん。そうだよ」
†新しいともだち†
その人(いや精霊だけど)は半分が女の子で半分が男の子な精霊だった。
「どうしてこんな所に居るの?」
「寂しかったから」
「どうして寂しかったの?」
「学園に居る間、十代はあまり僕の事構ってくれないからさ」
精霊の事を構う人は少ないだろう。それに精霊が見えてる人なんて少ないから尚更だ。
「ん?十代くん?」
聞き覚えのありすぎる名前だ。
「十代を知っているのかい?」
「うん。遊城十代くんでしょ?」
「ああそうだよ。僕の十代だ。」
「じゃあ君の名前は?僕は遊戯。武藤遊戯」
「僕はユベル。」
ユベルか。十代くんが使った所見た事無いなぁ。十代くんが使うのはヒーローばっかりだし。
「君、不思議な力を持っているね。」
ユベルは僕を見つめてそんな事を言う。
「不思議な力?」
僕は別にそんなもの持ってないけど。そう続けようとしたらペタリとユベルが僕に触った。
「触れられるとは…思わなかったな」
「精霊は普通触れられるんじゃない?」
「違うよ。君の力だよ」
ユベルは僕にペタペタ触った。
「!!」
触られていると不意に
僕の後ろから大剣が伸びてきてユベルは手を離した。
「何だい?物騒だね」
ゆっくり振り返るとそこには
「サイレントソードマン…サイレントマジシャン」
2人が並んでいた。
「サイレント?」
ユベルは少し驚いた顔をして僕に聞いた。
「うん。サイレントソードマンとサイレントマジシャンだよ」
「ふぅん。遊戯、君って本当すごいね。」
ユベルはクスクス笑った。そういう顔してると可愛いなぁ。女の子って感じの顔だ。
「ねえ遊戯」
「なに?」
「僕の願いを一つ、叶えてくれないかな?」
ユベルが、精霊がお願いなんかいきなりするから僕はびっくりした
「君の、願い?」
「そう。君にしか叶えられないんだ」
真剣な顔でユベルは言う。
真剣な願いなんだろうなぁ。聞いてあげなきゃ駄目だよね。
「僕に何を叶えて欲しいの?」
そう言った途端ユベルは目を輝かせて
「僕に十代を触らせて欲しい!!」
「へ?」
なにそのお願い。叫んで言うこと?
「えと、どういう事かな?」
ユベルはうっとりとした顔で
「君が僕の近くに居れば僕は実体化できる。そしたら僕は本当に十代に触れる。そういう事さ」
なんて言う。
「つまり僕は君の近くに居ればいいの?」
「そう!そういう事さ」
「なら、いいよ。あ……サイレントソードマン、サイレントマジシャン。ごめんね、君達にはあまり聞かれたく無い話だからちょっと抜けてくれる?」
僕よりずっと高い位置にある2人の顔を見る。
「「主の望むままに」」
2人はペコリと僕にお辞儀をして消えた。お辞儀なんてやらなくていいのに。
僕は精霊が見える。だからこその悩みを今、精霊に聞こうと思った。
「ねえユベル!」
「なんだい?」
「一時的にでもいい。精霊が見えなくする方法って、ある?」
ユベルは目を見開いた。
「精霊が見えなくなりたいのかい?やっぱり君達から見て僕達は邪魔な存在かい?」
「違うんだ!!君達精霊が邪魔なんて事有るわけ無いだろう?!僕は君達に何度も助けられたし」
「じゃあ、何でそんな事聞くんだい」
「……笑わないでよ?
僕ってさ、自分の持ってるカードは全部、精霊が見えるんだ」
「そうだろうね。」
「でね、デッキを組み直す時にね、
みんな僕の周りに出てきて自分がデッキに入れられるのかデッキから出されちゃうのか見てるから僕なかなかデッキ組み直せなくて…ちょっと困ってるんだ」
「ふーん…みんな入れてあげればいいじゃないか」
「それが出来たら苦労しないよ!!そりゃあ…入れてあげたいけどみんな入れてたら事故になっちゃうし…みんな僕に勝って欲しいって言ってるから尚更…」
「自分を入れて欲しいのに入れて貰えなかったら悲しんででも自分が入って遊戯が負けたらまた悲しむ訳か。……我が儘な精霊ばっかりなんだね」
「我が儘とか言わないでよ……で、デッキ組む時位は精霊を見えなくしたいんだ。どうすればいい?」
ユベルは少し考え込んだ。
「精霊ってね、本当はここに現れる筈無いんだよ」
「うん。知ってる。」
「遊戯。君は精霊の住む世界と繋がっているのか知らないけど、とりあえず君は精霊をここの世界に呼べてしまう体なんだ」
「……うん」
ハッキリ言って僕はこの話を理解出来るのだろうか。今の話だって実はよく分からない。僕が精霊を呼ぶ体?うーん…とりあえずそういう事と納得するべきだ僕。
「だから、精霊の世界の扉が完全に無い所に行けば君の周りに居る精霊の数は減るよ。来れるのはレベルの高い精霊位だろう。サイレントソードマンやサイレントマジシャンみたいな、ね」
「☆7つ以上位って事?」
「そう。7未満のレベルの精霊はいくら君の扉が強くても出てこれないだろうね」
「で、その精霊が入れない所ってどこ?」
「……そうだね…一番分かりやすいのはレベル6の精霊を連れて歩くといいんだけど…ラー寮にね、あるよ。そこの部屋だったら普通の精霊はひとたまりもないだろう」
「ラー寮?の誰かの部屋?」
「うん。僕も近寄りたくない位マイナスの部屋だ。」
「分かった。今度探してみよう」
「じゃあ遊戯。今度は僕の願いを叶える番だよ!!早く十代の所へ!!」
昼休みが終わるまでまだ余裕はある。
そうだね。行こう。
そう口に出す前にユベルは僕を抱き上げて飛んだ。
「えぇっ!?ちょっと、ユベル!?」
「歩くよりこっちの方が早い!!」
「早いけど!早いけどぉっ!!!」
半端なく怖いよ!
***************
ユベルとAIBO。\(^O^)/
実はAIBOのこの精霊と人間を繋ぐよ設定を一番学園パロで描きたかったのです。
やっと書けて満足。
ユベルとAIBOが仲良しになったら十代は幸せ者だと思うYO!!←
すいませんでした!!
ラー寮の一室はみんな大好きひまわり頭の子の部屋の予定←
今回はユベルとAIBOのターン!!
昼休みに珍しくひとりで校庭に出たら出会ってしまった。
「君は…精霊?」
「うん。そうだよ」
†新しいともだち†
その人(いや精霊だけど)は半分が女の子で半分が男の子な精霊だった。
「どうしてこんな所に居るの?」
「寂しかったから」
「どうして寂しかったの?」
「学園に居る間、十代はあまり僕の事構ってくれないからさ」
精霊の事を構う人は少ないだろう。それに精霊が見えてる人なんて少ないから尚更だ。
「ん?十代くん?」
聞き覚えのありすぎる名前だ。
「十代を知っているのかい?」
「うん。遊城十代くんでしょ?」
「ああそうだよ。僕の十代だ。」
「じゃあ君の名前は?僕は遊戯。武藤遊戯」
「僕はユベル。」
ユベルか。十代くんが使った所見た事無いなぁ。十代くんが使うのはヒーローばっかりだし。
「君、不思議な力を持っているね。」
ユベルは僕を見つめてそんな事を言う。
「不思議な力?」
僕は別にそんなもの持ってないけど。そう続けようとしたらペタリとユベルが僕に触った。
「触れられるとは…思わなかったな」
「精霊は普通触れられるんじゃない?」
「違うよ。君の力だよ」
ユベルは僕にペタペタ触った。
「!!」
触られていると不意に
僕の後ろから大剣が伸びてきてユベルは手を離した。
「何だい?物騒だね」
ゆっくり振り返るとそこには
「サイレントソードマン…サイレントマジシャン」
2人が並んでいた。
「サイレント?」
ユベルは少し驚いた顔をして僕に聞いた。
「うん。サイレントソードマンとサイレントマジシャンだよ」
「ふぅん。遊戯、君って本当すごいね。」
ユベルはクスクス笑った。そういう顔してると可愛いなぁ。女の子って感じの顔だ。
「ねえ遊戯」
「なに?」
「僕の願いを一つ、叶えてくれないかな?」
ユベルが、精霊がお願いなんかいきなりするから僕はびっくりした
「君の、願い?」
「そう。君にしか叶えられないんだ」
真剣な顔でユベルは言う。
真剣な願いなんだろうなぁ。聞いてあげなきゃ駄目だよね。
「僕に何を叶えて欲しいの?」
そう言った途端ユベルは目を輝かせて
「僕に十代を触らせて欲しい!!」
「へ?」
なにそのお願い。叫んで言うこと?
「えと、どういう事かな?」
ユベルはうっとりとした顔で
「君が僕の近くに居れば僕は実体化できる。そしたら僕は本当に十代に触れる。そういう事さ」
なんて言う。
「つまり僕は君の近くに居ればいいの?」
「そう!そういう事さ」
「なら、いいよ。あ……サイレントソードマン、サイレントマジシャン。ごめんね、君達にはあまり聞かれたく無い話だからちょっと抜けてくれる?」
僕よりずっと高い位置にある2人の顔を見る。
「「主の望むままに」」
2人はペコリと僕にお辞儀をして消えた。お辞儀なんてやらなくていいのに。
僕は精霊が見える。だからこその悩みを今、精霊に聞こうと思った。
「ねえユベル!」
「なんだい?」
「一時的にでもいい。精霊が見えなくする方法って、ある?」
ユベルは目を見開いた。
「精霊が見えなくなりたいのかい?やっぱり君達から見て僕達は邪魔な存在かい?」
「違うんだ!!君達精霊が邪魔なんて事有るわけ無いだろう?!僕は君達に何度も助けられたし」
「じゃあ、何でそんな事聞くんだい」
「……笑わないでよ?
僕ってさ、自分の持ってるカードは全部、精霊が見えるんだ」
「そうだろうね。」
「でね、デッキを組み直す時にね、
みんな僕の周りに出てきて自分がデッキに入れられるのかデッキから出されちゃうのか見てるから僕なかなかデッキ組み直せなくて…ちょっと困ってるんだ」
「ふーん…みんな入れてあげればいいじゃないか」
「それが出来たら苦労しないよ!!そりゃあ…入れてあげたいけどみんな入れてたら事故になっちゃうし…みんな僕に勝って欲しいって言ってるから尚更…」
「自分を入れて欲しいのに入れて貰えなかったら悲しんででも自分が入って遊戯が負けたらまた悲しむ訳か。……我が儘な精霊ばっかりなんだね」
「我が儘とか言わないでよ……で、デッキ組む時位は精霊を見えなくしたいんだ。どうすればいい?」
ユベルは少し考え込んだ。
「精霊ってね、本当はここに現れる筈無いんだよ」
「うん。知ってる。」
「遊戯。君は精霊の住む世界と繋がっているのか知らないけど、とりあえず君は精霊をここの世界に呼べてしまう体なんだ」
「……うん」
ハッキリ言って僕はこの話を理解出来るのだろうか。今の話だって実はよく分からない。僕が精霊を呼ぶ体?うーん…とりあえずそういう事と納得するべきだ僕。
「だから、精霊の世界の扉が完全に無い所に行けば君の周りに居る精霊の数は減るよ。来れるのはレベルの高い精霊位だろう。サイレントソードマンやサイレントマジシャンみたいな、ね」
「☆7つ以上位って事?」
「そう。7未満のレベルの精霊はいくら君の扉が強くても出てこれないだろうね」
「で、その精霊が入れない所ってどこ?」
「……そうだね…一番分かりやすいのはレベル6の精霊を連れて歩くといいんだけど…ラー寮にね、あるよ。そこの部屋だったら普通の精霊はひとたまりもないだろう」
「ラー寮?の誰かの部屋?」
「うん。僕も近寄りたくない位マイナスの部屋だ。」
「分かった。今度探してみよう」
「じゃあ遊戯。今度は僕の願いを叶える番だよ!!早く十代の所へ!!」
昼休みが終わるまでまだ余裕はある。
そうだね。行こう。
そう口に出す前にユベルは僕を抱き上げて飛んだ。
「えぇっ!?ちょっと、ユベル!?」
「歩くよりこっちの方が早い!!」
「早いけど!早いけどぉっ!!!」
半端なく怖いよ!
***************
ユベルとAIBO。\(^O^)/
実はAIBOのこの精霊と人間を繋ぐよ設定を一番学園パロで描きたかったのです。
やっと書けて満足。
ユベルとAIBOが仲良しになったら十代は幸せ者だと思うYO!!←
すいませんでした!!
ラー寮の一室はみんな大好きひまわり頭の子の部屋の予定←
なんでもありなGとDの学園パラレル!!
†これって恋じゃないかな?†
何時も一緒に登校している十代は先に学校に行ってしまったと十代と同じ寮の奴に聞いて仕方なく自分もそのまま一人で通学路を歩いていると
「おはようヨハンくん。」
呼ばれて振り返る。すると何故だかホッとする姿が居た。
「遊戯さん!おはようございます。」
「うん。おはよう。」
にっこり笑ってまた返される挨拶。俺はこの笑顔が好きだ。心が暖かくなる笑顔だ。
「あれ?今日はアテム先輩は一緒じゃないんですか?」
何時もアテム先輩と遊戯さんは一緒に登校をしているのにアテム先輩が珍しく居ない。
「あーうん。今日は寮長会議で早く行ったよ。僕はその時まだご飯食べてたから一緒に行かなかったんだ。ヨハンくんこそ、十代くんが居ないじゃない」
「十代も先に行ったんですよ今日。」
「じゃあ、もう一人の僕と一緒に行ったのかな」
「そうかもしれないなぁ」
とぼとぼと2人並んで歩く。何時もは横に居る2人が今日は居ない。それだけなのに何故か今俺はドキドキしている。
しばらくデュエルの話をしていると
不意に遊戯さんはため息をひとつ吐いた。
「どうかしたんですか?」
気になって聞くと遊戯さんはまたため息を吐いて
「……もう一人の僕さ、今日本当は寮長会議遅刻する気だったんだ。」
「え?そうなんですか?なんで…」
「理由は知らない。でももう一人の僕何時もみたいに挨拶してきて、何時もみたいに一緒の時間にご飯食べてたんだ。
唯一何時もと違ったのはもう一人の僕から話す話題が多かった事かな。」
だから少しピンときたんだよね。何か隠してるって。
そう笑って言う遊戯さんを見て俺は羨ましいな。と思った。遊戯さんが羨ましい訳では無く、アテム先輩がだ。
「分かるんですか?そういう事。」
思わず出た言葉に遊戯さんはやっぱり優しく笑って
「うん。もう一人の僕とは付き合い長い方だし」
と言った。
ドキリと心臓が高鳴った。
羨ましい。また、そう思った。
「あ、ヨハンくん!」
「え?」
グイッと手を掴まれ、引っ張られる。
「君、こっちの下駄箱でしょ?」
気付けば学校の前である。
「え、ああ!本当だ!!すいません俺ボーっとしてて…」
キュッと自分の片手を掴んでいるのは遊戯さんの両手。自分よりも少し柔らかく、小さなその手は片手で手を繋いだら自分の手にすっぽり収まってしまいそうだ。
「それじゃ。僕はこっちだから。バイバイ、ヨハンくん」
手が離されてピンと気が張ってしまう。
「はっはい。じゃ、さよなら。」
手を振って下駄箱に向かう。
下駄箱を開ける時、自分の手が目に入り、自分を包んだ小さな両手が脳裏に横切った。
それに釣られてか、ふわりと笑う遊戯さんの顔も浮かぶ。
何でそんな事が浮かぶんだろう。
そう思いながら少し荒く下駄箱を閉める。
柔らかい手の温度がまだ手に残っているような気がしてそっと手を握り締めた。
「な、にやってんだ俺…」
カアァアと顔に熱が集まった自分も恥ずかしくなったけどそれよりも遊戯さんの顔が頭から離れない事が恥ずかしい。
どんなに消そうと思ってもなかなか遊戯さんの顔は消えなかった。
「……これって可笑しくないか?」
ぽつりと呟いた言葉はまだ冷たいリノリウムの廊下に吸い込まれて、いつもは早すぎると思っているこの、生徒が殆ど居ない時間にひたすら感謝するだけだった。
恋って知らぬ間になってるものなのさ!
***********
表←ヨハ!!
マイナー突っ走った。(笑)
愛なら仕方ないよね。^^^^^^^←
王様は遅刻どころか欠席しようとしてました。
ヘルヨハンの「それって可笑しくないかな?」の台詞が大好きなのでヨハンに似たような台詞を言ってもらって満足^^
タイトルはふざけてます。すいません←
ヨハンのキャラ分からないYO!!☆rz
寝ます。明日学校ヤダナー……
おやすみなさいっ!!
†これって恋じゃないかな?†
何時も一緒に登校している十代は先に学校に行ってしまったと十代と同じ寮の奴に聞いて仕方なく自分もそのまま一人で通学路を歩いていると
「おはようヨハンくん。」
呼ばれて振り返る。すると何故だかホッとする姿が居た。
「遊戯さん!おはようございます。」
「うん。おはよう。」
にっこり笑ってまた返される挨拶。俺はこの笑顔が好きだ。心が暖かくなる笑顔だ。
「あれ?今日はアテム先輩は一緒じゃないんですか?」
何時もアテム先輩と遊戯さんは一緒に登校をしているのにアテム先輩が珍しく居ない。
「あーうん。今日は寮長会議で早く行ったよ。僕はその時まだご飯食べてたから一緒に行かなかったんだ。ヨハンくんこそ、十代くんが居ないじゃない」
「十代も先に行ったんですよ今日。」
「じゃあ、もう一人の僕と一緒に行ったのかな」
「そうかもしれないなぁ」
とぼとぼと2人並んで歩く。何時もは横に居る2人が今日は居ない。それだけなのに何故か今俺はドキドキしている。
しばらくデュエルの話をしていると
不意に遊戯さんはため息をひとつ吐いた。
「どうかしたんですか?」
気になって聞くと遊戯さんはまたため息を吐いて
「……もう一人の僕さ、今日本当は寮長会議遅刻する気だったんだ。」
「え?そうなんですか?なんで…」
「理由は知らない。でももう一人の僕何時もみたいに挨拶してきて、何時もみたいに一緒の時間にご飯食べてたんだ。
唯一何時もと違ったのはもう一人の僕から話す話題が多かった事かな。」
だから少しピンときたんだよね。何か隠してるって。
そう笑って言う遊戯さんを見て俺は羨ましいな。と思った。遊戯さんが羨ましい訳では無く、アテム先輩がだ。
「分かるんですか?そういう事。」
思わず出た言葉に遊戯さんはやっぱり優しく笑って
「うん。もう一人の僕とは付き合い長い方だし」
と言った。
ドキリと心臓が高鳴った。
羨ましい。また、そう思った。
「あ、ヨハンくん!」
「え?」
グイッと手を掴まれ、引っ張られる。
「君、こっちの下駄箱でしょ?」
気付けば学校の前である。
「え、ああ!本当だ!!すいません俺ボーっとしてて…」
キュッと自分の片手を掴んでいるのは遊戯さんの両手。自分よりも少し柔らかく、小さなその手は片手で手を繋いだら自分の手にすっぽり収まってしまいそうだ。
「それじゃ。僕はこっちだから。バイバイ、ヨハンくん」
手が離されてピンと気が張ってしまう。
「はっはい。じゃ、さよなら。」
手を振って下駄箱に向かう。
下駄箱を開ける時、自分の手が目に入り、自分を包んだ小さな両手が脳裏に横切った。
それに釣られてか、ふわりと笑う遊戯さんの顔も浮かぶ。
何でそんな事が浮かぶんだろう。
そう思いながら少し荒く下駄箱を閉める。
柔らかい手の温度がまだ手に残っているような気がしてそっと手を握り締めた。
「な、にやってんだ俺…」
カアァアと顔に熱が集まった自分も恥ずかしくなったけどそれよりも遊戯さんの顔が頭から離れない事が恥ずかしい。
どんなに消そうと思ってもなかなか遊戯さんの顔は消えなかった。
「……これって可笑しくないか?」
ぽつりと呟いた言葉はまだ冷たいリノリウムの廊下に吸い込まれて、いつもは早すぎると思っているこの、生徒が殆ど居ない時間にひたすら感謝するだけだった。
恋って知らぬ間になってるものなのさ!
***********
表←ヨハ!!
マイナー突っ走った。(笑)
愛なら仕方ないよね。^^^^^^^←
王様は遅刻どころか欠席しようとしてました。
ヘルヨハンの「それって可笑しくないかな?」の台詞が大好きなのでヨハンに似たような台詞を言ってもらって満足^^
タイトルはふざけてます。すいません←
ヨハンのキャラ分からないYO!!☆rz
寝ます。明日学校ヤダナー……
おやすみなさいっ!!
GとDの学園パラレル
何でもあり。
長すぎるので携帯からの方要注意です。電池切れます。(笑)
「あ、今日の組み合わせ君と十代くんじゃない」
「…相棒は城之内くんとか」
実習室に着いて組み合わせ表を見るとそんな事が書いてあった。
「せんぱーいっ!!」
僕ともう一人の僕が振り返ると噂の十代くんと黄色の制服に身を包んだ生徒が傍らに居るのが見えた。
「あ、十代くん。あれ?君は…?」
「初めまして!十代のアニキの弟分の丸藤翔っス!!」
「丸藤…?」
「丸藤亮くんの弟さんかな?」
「そっ、そうです!!」
「今日の実習はイエローと合同だったか?」
もう一人の僕がまた組み合わせ表のほうを見る。
「今日は一年全員と合同ですよ!!」
すかさず十代くんが言うともう一人の僕はそのまま組み合わせ表をじっくり見始めた
「相棒!!大変だ!」
いきなり大声でもう一人の僕が叫んだので教室に入っていた生徒は驚いてこっちを見る
「な…なにが大変なの?」
「対戦時間がお前と被ってるんだ!!」
「よくある事だよ。対戦時間が被るなんて4試合同時なんだから」
「冗談じゃない。相棒と城之内くんの試合を見れないなんてふざけてるぜ!!」
「君、そうやって最初の方の授業すっ飛ばそうとしたよね。」
もう一人の僕は最初の方の授業で僕と対戦時間が被った時にクロノス教諭に向かって
「棄権したいんですが。」
などと言ったのだ。寮の中で一番強い寮長が寮の中での対戦で棄権します。これにはみんな驚いていた。僕だって驚いた。
「どどどうしてなノーネ!?」
教諭が動揺したまま聞くともう一人の僕は
「相棒と対戦時間が被ってるからですが」
あっけらかんと言った。
「はぁっ!?」
思わぬ所で指名が出て来た僕は隣の涼しい顔を見たけど
「オレはお前のデュエルが見たい」
なんて返してきた。
いや、うん、そりゃあね。僕だって君に応援されるのは嬉しいよ?でもさぁ…これは授業なんだぜー?
「僕だって君を応援したいよ…」
デュエルをしている時のもう一人の僕は文句なしに格好いい。そんなもう一人の僕を応援したい。これは本当の気持ちだ。
「相棒…!!だが時間が被っているからな。どちらかは応援できないだろう。」
あのね。だから、授業だよこれ。
「もう一人の僕。これは授業だよ?」
念の為言った。
「ああ。分かっているぜ相棒。」
「棄権するっていうのは、授業を放棄してる事になるんだよ?つまり点数が下がるの」
「それが?」
それが?それがはないでしょ!?
「君、そんな下らない理由で単位落とす気!?」
僕はもう怒った。
「下らない理由なんかじゃない!!」
もう一人の僕はすぐさま返してきた。
「下らないよ!!寮長である君が寮でのデュエルを棄権する事なんかよりよっぽど下らない!!」
「好きで寮長になった訳じゃないぜ!!」
「じゃあ、僕が寮長代わるよ!!」
「相棒!それだけはしちゃいけない!!」
「大体僕のデュエルなんていっぱい見れるでしょ!?偶々今回被っただけで…」
「オレはお前のデュエルを全て見たい!!」
強情だなぁああ!!
「あのねぇ」
「ストーップ!!!!!!!!」
「教諭…」
「…」
「分かったノーネ。セニョールアテム、時間をずらせば文句なしなノーネ?」
「はい」
「なら分かったノーネ!!セニョールアテムのデュエルはセニョール遊戯の次に回すノーネ!!」
「でも教諭…!!」
もう一人の僕を甘やかすだけですよ。と続けたかったけど
「ありがとうございますクロノス教諭!」
ともう一人の僕がキラキラした顔で言ったのを見ると何も言えなかった。
そんな事が有った。
「まさかまた被るなんてね」
「クロノス教諭はオレを棄権させたいのだろうか」
「また棄権する気なの?!」
「ああ」
もう一人のバカバカバカ!何考えてるんだよ!
「十代くんは君とのデュエル楽しみにしてるんだよ?」
「すまないな十代くん」
「いや、完結させないでよ」
「だがオレは、」
キーンコーン
「みんなおはようナノーネ」
「!おはようございます。」
みんな揃って礼をする。
「ん?セニョールヨハンと天上院が居ないノーネ?」
「あ、その2人は日直で先生に呼び出されてましたー」
十代くんが手を挙げて言うとクロノス教諭は出席簿に記入してみんなを見る。
「えー、今回の課題ーは、時間制限無しで、試合が終わったら速やかに次の試合を行うーノ。」
時間制限無しで開始時間も無し。それって大変じゃないかな…。
「早く終れば終わるほど好成績の予定ナノーネ。」
ざわりと教室が騒ぐ。
「ブルーとイエローの生徒は今回は見学に来て貰ったノーネ。」
「先生」
隣に居たもう一人の僕が手を挙げる
「セニョールアテム、なにか?」
「サレンダー、もしくは棄権は有りですか?」
「どうしようもない時のサレンダーは仕方ないノーネ…でもなるべく止めて欲しーノーネ」
「ダメだよ。サレンダーや棄権なんて絶対しちゃだめ!!」
僕はもう一人の僕に釘を刺す。
「相棒…」
「クロノス教諭は君の事も考えて今日みたいなルールを考えて下さったんだよ?上手くしたら時間全然合わないんだから。」
「…」
「ね。棄権なんかしちゃダメだよ。」
「…わかった」
僕はホッと息を吐く。
自分の試合中にもう一人の僕の試合が始まってもこの方法ならもう一人の僕の試合が見れるからだ。
「ハイ!早速第一試合始めるノーネ!!」
ガラガラッ
「「「すいません遅れました!!」」
天上院さんとヨハンくんだ。
「遅刻ナノーネ」
「「すいません。」」
「まぁ君たちは見学だから良いノーネ。さぁ!第一試合始めるノーネ!!」
そう言って僕ともう一人の僕は城之内くんの方へ行く
「おーっす」
「やっほー、今日はよろしくね城之内くん。」
「お手柔らかに頼むぜ遊戯ー」
「そっちこそサイコロで6出すの止めてよねー?」
「こんにゃろー」
「あははは」
僕と城之内くんがじゃれていると
「城之内くんあれからデッキ代えたか?」
もう一人の僕が城之内くんに聞く。
「ん?あぁ。少~しだけな。代えたぜ。」
「そうか。なら勝敗は分からないな。」
「もう一人の僕も一昨日デッキ少し組み直したもんね」
「そうなのか!?」
「うん。少しだけどね」
「また強くなんのかよー」
「いや、それはどうかな」
「あ、もう一人の僕。」
「?何だ相棒」
「アレ、結局入れた?」
「ああ。入ってるぜ」
「げー、重いんじゃない?」
「揃えば平気だろう」
「うーん。」
もう一人の僕が入れたと言ったのはモンスターカード。☆7つの生け贄が2体も必要な上級モンスターである。
もう一人の僕のデッキは普通の人には余り使いこなせない位上級モンスター多めの重いデッキだ。
なのに。また上級モンスターを一枚入れたとなると…手札事故多そう。
「楽しみだけどね」
「だろう?」
「一回手札事故のアテム見てみてぇなぁ」
「それはちょっと酷いぜ城之内くん」
あははと笑いあって試合をしている所を見る。
「僕と城之内くんの試合の方が早く始まるかな?」
「遊戯、わかんないぜ…もしかしたらあの伏せカード悪魔のサイコロかも」
「サイコロつかうのなんか城之内くん位でしょ」
「あーっ言ったな!こんにゃろこんにゃろ」
「あははっでもあんな運任せなカード普通は怖くて使えないもん。」
「でもすげードキドキするカードだろ?」
「「確かに」」
僕ともう一人の僕は笑って言った。
「セニョール遊戯!セニョール城之内試合なノーネ!!」
「お!オレらだぜ。」
「だね。」
「今日の城之内克也はひと味違うからな!!」
「僕は何にもまだ代えてないなぁ」
代えると色々あるんだもん。
「よし!行くぜ遊戯!!」
「うん!!じゃあね、もう一人の僕」
「ああ。見れる所までは見てるぜ。頑張れよ2人とも」
僕と城之内くんはリングに立つ。
「それでは、試合開始なノーネ!!」
「「デュエル!!」」
高らかに相棒の声が響く。
「行くよ!僕の先攻!ドロー!!」
デュエルをしている時の相棒はキラキラしていてとても綺麗だから好きだ。
「モンスターを一体セット!リバースカードを2枚セットしてターンエンド!!」
普通に考えて伏せカードは罠と魔法カード。問題はモンスターの効果だろう。
「オレのターン!ドロー!オレはリバースカードを2枚セット!ターンエンドだ!」
事故なのか城之内くん!?モンスターをセットもしないだなんて。
「僕のターン!ドロー!僕はサイレントマジシャンLv0を召喚!サイレントマジシャンでダイレクトアタック!!」
「ぐっ」
大丈夫なのか城之内くん!!サイレントマジシャンは君のターンで一つレベルを上げてしまうぜ?
「リバースカードを一枚セット。ターンエンド。」
「アレがサイレントマジシャンかぁ。」
後ろから少し気の抜けたような声がした。
振り返ると十代くんや…ヨハンが居た。
「遊戯先輩のエースモンスターだよな。ソードマンもか」
「初めて見た。」
「そうか。違う寮だからあまり見る機会無いもんなヨハン。あ、アテム先輩!」
「ん、なんだ?」
まさか会話に入れられるとは思わなかった。
「アテム先輩この試合どっちが勝つと思います?」
「…さぁな。相棒に分があると言えば有るんだが、城之内くんが切り札を引いたら、勝負は分からないな」
「「切り札?」」
「あぁ。切り札だ。言っておくが、それがなんなのかは教えないぜ。」
そう言ってやると十代くんとヨハンは顔を見合わせて分からない。と言い合った。
「リバースカードオープン!!天よりの宝札!!お互いに手札が6枚になるようにカードをドロー!このカードの効果によりサイレントマジシャンの攻撃力は一枚につき500ポイントアップ!城之内くんが引いた枚数は3枚!!よって1500ポイントアップ!!レッドアイズ撃破!」
「げぇえ!!」
「さらに、天よりの宝札の効果でドローした手札にワタポンが居た事により、ワタポン特殊召喚!!」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!!」
城之内くんのライフが大変な事になっている。
1ターン目のあの状態でレッドアイズを呼べたのはすごいが、やはり相棒の読みが上回っている。
「城之内先輩ヤバいな」
「起死回生できるのか?」
城之内くんの目はまだ燃えている。
まだ切り札も何時ものお得意カードも出ていない。
「僕のターン!ドロー!!この瞬間サイレントソードマンのレベルが3に!サイレントソードマンで裏守備モンスターに攻撃!」ソードマンの攻撃で城之内くんのフィールドはがら空き。
「サイレントマジシャン!ダイレクトアタック!!」
「トラップ発動!!リビングデッドの呼び声!更にトラップ発動!悪魔のサイコロ!!」
レッドアイズとサイコロがフィールドに出現する。
サイコロの目は5。
「っしゃあ!!サイマジ撃破!!」
「くっ…!!」
レベルが最大にまで上がったサイレントマジシャンが破壊される。これは痛いな相棒。
「僕はカードを一枚セット。ターンエンド。」
「オレのターン!!」
「セニョールアテム!セニョール十代!試合なノーネ!!」
これからと言うときに。
「えー!!クロノス教諭!ちと待ってよ!」
「早くするノーネ!!」
「十代くん。」
「は、はい!」
「なるべく早く終わらそう。」
「え?あ、はい」
ああ結局その相棒の試合は全部見れずに相棒が応援に来てくれる位オレの試合は長かった。やはり今度から時間が被った時は棄権しようと誓った。
*********
高橋氏ルールの試合です。
結局王様と相棒が勝ちます。
デュエルシーンとか長すぎる\(^0^)/
サイマジのレベルアップでいくつ攻撃力アップすんのかイマイチ覚えてない←
長すぎ本当に申し訳ないです
何でもあり。
長すぎるので携帯からの方要注意です。電池切れます。(笑)
「あ、今日の組み合わせ君と十代くんじゃない」
「…相棒は城之内くんとか」
実習室に着いて組み合わせ表を見るとそんな事が書いてあった。
「せんぱーいっ!!」
僕ともう一人の僕が振り返ると噂の十代くんと黄色の制服に身を包んだ生徒が傍らに居るのが見えた。
「あ、十代くん。あれ?君は…?」
「初めまして!十代のアニキの弟分の丸藤翔っス!!」
「丸藤…?」
「丸藤亮くんの弟さんかな?」
「そっ、そうです!!」
「今日の実習はイエローと合同だったか?」
もう一人の僕がまた組み合わせ表のほうを見る。
「今日は一年全員と合同ですよ!!」
すかさず十代くんが言うともう一人の僕はそのまま組み合わせ表をじっくり見始めた
「相棒!!大変だ!」
いきなり大声でもう一人の僕が叫んだので教室に入っていた生徒は驚いてこっちを見る
「な…なにが大変なの?」
「対戦時間がお前と被ってるんだ!!」
「よくある事だよ。対戦時間が被るなんて4試合同時なんだから」
「冗談じゃない。相棒と城之内くんの試合を見れないなんてふざけてるぜ!!」
「君、そうやって最初の方の授業すっ飛ばそうとしたよね。」
もう一人の僕は最初の方の授業で僕と対戦時間が被った時にクロノス教諭に向かって
「棄権したいんですが。」
などと言ったのだ。寮の中で一番強い寮長が寮の中での対戦で棄権します。これにはみんな驚いていた。僕だって驚いた。
「どどどうしてなノーネ!?」
教諭が動揺したまま聞くともう一人の僕は
「相棒と対戦時間が被ってるからですが」
あっけらかんと言った。
「はぁっ!?」
思わぬ所で指名が出て来た僕は隣の涼しい顔を見たけど
「オレはお前のデュエルが見たい」
なんて返してきた。
いや、うん、そりゃあね。僕だって君に応援されるのは嬉しいよ?でもさぁ…これは授業なんだぜー?
「僕だって君を応援したいよ…」
デュエルをしている時のもう一人の僕は文句なしに格好いい。そんなもう一人の僕を応援したい。これは本当の気持ちだ。
「相棒…!!だが時間が被っているからな。どちらかは応援できないだろう。」
あのね。だから、授業だよこれ。
「もう一人の僕。これは授業だよ?」
念の為言った。
「ああ。分かっているぜ相棒。」
「棄権するっていうのは、授業を放棄してる事になるんだよ?つまり点数が下がるの」
「それが?」
それが?それがはないでしょ!?
「君、そんな下らない理由で単位落とす気!?」
僕はもう怒った。
「下らない理由なんかじゃない!!」
もう一人の僕はすぐさま返してきた。
「下らないよ!!寮長である君が寮でのデュエルを棄権する事なんかよりよっぽど下らない!!」
「好きで寮長になった訳じゃないぜ!!」
「じゃあ、僕が寮長代わるよ!!」
「相棒!それだけはしちゃいけない!!」
「大体僕のデュエルなんていっぱい見れるでしょ!?偶々今回被っただけで…」
「オレはお前のデュエルを全て見たい!!」
強情だなぁああ!!
「あのねぇ」
「ストーップ!!!!!!!!」
「教諭…」
「…」
「分かったノーネ。セニョールアテム、時間をずらせば文句なしなノーネ?」
「はい」
「なら分かったノーネ!!セニョールアテムのデュエルはセニョール遊戯の次に回すノーネ!!」
「でも教諭…!!」
もう一人の僕を甘やかすだけですよ。と続けたかったけど
「ありがとうございますクロノス教諭!」
ともう一人の僕がキラキラした顔で言ったのを見ると何も言えなかった。
そんな事が有った。
「まさかまた被るなんてね」
「クロノス教諭はオレを棄権させたいのだろうか」
「また棄権する気なの?!」
「ああ」
もう一人のバカバカバカ!何考えてるんだよ!
「十代くんは君とのデュエル楽しみにしてるんだよ?」
「すまないな十代くん」
「いや、完結させないでよ」
「だがオレは、」
キーンコーン
「みんなおはようナノーネ」
「!おはようございます。」
みんな揃って礼をする。
「ん?セニョールヨハンと天上院が居ないノーネ?」
「あ、その2人は日直で先生に呼び出されてましたー」
十代くんが手を挙げて言うとクロノス教諭は出席簿に記入してみんなを見る。
「えー、今回の課題ーは、時間制限無しで、試合が終わったら速やかに次の試合を行うーノ。」
時間制限無しで開始時間も無し。それって大変じゃないかな…。
「早く終れば終わるほど好成績の予定ナノーネ。」
ざわりと教室が騒ぐ。
「ブルーとイエローの生徒は今回は見学に来て貰ったノーネ。」
「先生」
隣に居たもう一人の僕が手を挙げる
「セニョールアテム、なにか?」
「サレンダー、もしくは棄権は有りですか?」
「どうしようもない時のサレンダーは仕方ないノーネ…でもなるべく止めて欲しーノーネ」
「ダメだよ。サレンダーや棄権なんて絶対しちゃだめ!!」
僕はもう一人の僕に釘を刺す。
「相棒…」
「クロノス教諭は君の事も考えて今日みたいなルールを考えて下さったんだよ?上手くしたら時間全然合わないんだから。」
「…」
「ね。棄権なんかしちゃダメだよ。」
「…わかった」
僕はホッと息を吐く。
自分の試合中にもう一人の僕の試合が始まってもこの方法ならもう一人の僕の試合が見れるからだ。
「ハイ!早速第一試合始めるノーネ!!」
ガラガラッ
「「「すいません遅れました!!」」
天上院さんとヨハンくんだ。
「遅刻ナノーネ」
「「すいません。」」
「まぁ君たちは見学だから良いノーネ。さぁ!第一試合始めるノーネ!!」
そう言って僕ともう一人の僕は城之内くんの方へ行く
「おーっす」
「やっほー、今日はよろしくね城之内くん。」
「お手柔らかに頼むぜ遊戯ー」
「そっちこそサイコロで6出すの止めてよねー?」
「こんにゃろー」
「あははは」
僕と城之内くんがじゃれていると
「城之内くんあれからデッキ代えたか?」
もう一人の僕が城之内くんに聞く。
「ん?あぁ。少~しだけな。代えたぜ。」
「そうか。なら勝敗は分からないな。」
「もう一人の僕も一昨日デッキ少し組み直したもんね」
「そうなのか!?」
「うん。少しだけどね」
「また強くなんのかよー」
「いや、それはどうかな」
「あ、もう一人の僕。」
「?何だ相棒」
「アレ、結局入れた?」
「ああ。入ってるぜ」
「げー、重いんじゃない?」
「揃えば平気だろう」
「うーん。」
もう一人の僕が入れたと言ったのはモンスターカード。☆7つの生け贄が2体も必要な上級モンスターである。
もう一人の僕のデッキは普通の人には余り使いこなせない位上級モンスター多めの重いデッキだ。
なのに。また上級モンスターを一枚入れたとなると…手札事故多そう。
「楽しみだけどね」
「だろう?」
「一回手札事故のアテム見てみてぇなぁ」
「それはちょっと酷いぜ城之内くん」
あははと笑いあって試合をしている所を見る。
「僕と城之内くんの試合の方が早く始まるかな?」
「遊戯、わかんないぜ…もしかしたらあの伏せカード悪魔のサイコロかも」
「サイコロつかうのなんか城之内くん位でしょ」
「あーっ言ったな!こんにゃろこんにゃろ」
「あははっでもあんな運任せなカード普通は怖くて使えないもん。」
「でもすげードキドキするカードだろ?」
「「確かに」」
僕ともう一人の僕は笑って言った。
「セニョール遊戯!セニョール城之内試合なノーネ!!」
「お!オレらだぜ。」
「だね。」
「今日の城之内克也はひと味違うからな!!」
「僕は何にもまだ代えてないなぁ」
代えると色々あるんだもん。
「よし!行くぜ遊戯!!」
「うん!!じゃあね、もう一人の僕」
「ああ。見れる所までは見てるぜ。頑張れよ2人とも」
僕と城之内くんはリングに立つ。
「それでは、試合開始なノーネ!!」
「「デュエル!!」」
高らかに相棒の声が響く。
「行くよ!僕の先攻!ドロー!!」
デュエルをしている時の相棒はキラキラしていてとても綺麗だから好きだ。
「モンスターを一体セット!リバースカードを2枚セットしてターンエンド!!」
普通に考えて伏せカードは罠と魔法カード。問題はモンスターの効果だろう。
「オレのターン!ドロー!オレはリバースカードを2枚セット!ターンエンドだ!」
事故なのか城之内くん!?モンスターをセットもしないだなんて。
「僕のターン!ドロー!僕はサイレントマジシャンLv0を召喚!サイレントマジシャンでダイレクトアタック!!」
「ぐっ」
大丈夫なのか城之内くん!!サイレントマジシャンは君のターンで一つレベルを上げてしまうぜ?
「リバースカードを一枚セット。ターンエンド。」
「アレがサイレントマジシャンかぁ。」
後ろから少し気の抜けたような声がした。
振り返ると十代くんや…ヨハンが居た。
「遊戯先輩のエースモンスターだよな。ソードマンもか」
「初めて見た。」
「そうか。違う寮だからあまり見る機会無いもんなヨハン。あ、アテム先輩!」
「ん、なんだ?」
まさか会話に入れられるとは思わなかった。
「アテム先輩この試合どっちが勝つと思います?」
「…さぁな。相棒に分があると言えば有るんだが、城之内くんが切り札を引いたら、勝負は分からないな」
「「切り札?」」
「あぁ。切り札だ。言っておくが、それがなんなのかは教えないぜ。」
そう言ってやると十代くんとヨハンは顔を見合わせて分からない。と言い合った。
「リバースカードオープン!!天よりの宝札!!お互いに手札が6枚になるようにカードをドロー!このカードの効果によりサイレントマジシャンの攻撃力は一枚につき500ポイントアップ!城之内くんが引いた枚数は3枚!!よって1500ポイントアップ!!レッドアイズ撃破!」
「げぇえ!!」
「さらに、天よりの宝札の効果でドローした手札にワタポンが居た事により、ワタポン特殊召喚!!」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!!」
城之内くんのライフが大変な事になっている。
1ターン目のあの状態でレッドアイズを呼べたのはすごいが、やはり相棒の読みが上回っている。
「城之内先輩ヤバいな」
「起死回生できるのか?」
城之内くんの目はまだ燃えている。
まだ切り札も何時ものお得意カードも出ていない。
「僕のターン!ドロー!!この瞬間サイレントソードマンのレベルが3に!サイレントソードマンで裏守備モンスターに攻撃!」ソードマンの攻撃で城之内くんのフィールドはがら空き。
「サイレントマジシャン!ダイレクトアタック!!」
「トラップ発動!!リビングデッドの呼び声!更にトラップ発動!悪魔のサイコロ!!」
レッドアイズとサイコロがフィールドに出現する。
サイコロの目は5。
「っしゃあ!!サイマジ撃破!!」
「くっ…!!」
レベルが最大にまで上がったサイレントマジシャンが破壊される。これは痛いな相棒。
「僕はカードを一枚セット。ターンエンド。」
「オレのターン!!」
「セニョールアテム!セニョール十代!試合なノーネ!!」
これからと言うときに。
「えー!!クロノス教諭!ちと待ってよ!」
「早くするノーネ!!」
「十代くん。」
「は、はい!」
「なるべく早く終わらそう。」
「え?あ、はい」
ああ結局その相棒の試合は全部見れずに相棒が応援に来てくれる位オレの試合は長かった。やはり今度から時間が被った時は棄権しようと誓った。
*********
高橋氏ルールの試合です。
結局王様と相棒が勝ちます。
デュエルシーンとか長すぎる\(^0^)/
サイマジのレベルアップでいくつ攻撃力アップすんのかイマイチ覚えてない←
長すぎ本当に申し訳ないです
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