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三幸です。
ああ、畜生。
毎日毎日毎日毎日左近のヒゲ面を見るのにも飽きてきた。ヒゲ面というよりもみ上げ面か?そんなのはどうでもいい。
要は、癒しが欲しい。
毎日政務をやったりと慌ただしい日々は確かに自分がどのくらい有能なのか、充実はしてるであろう。
しかし、
「………………幸村」
ため息とともにその名を吐き出す。ふわりと空気とともに消えていく。
まともに顔を見たのはいつだっただろうか。……確か二月程前か
「失礼します」
「入れ。」という暇もなくス、と障子が引かれる。
いやしかしそんなのは気にならん。
…………何故。
「幸村……」
ここに。
「お久しぶりです三成殿。少し休憩されてはどうですか。」
開いた口が塞がらないとはこの事だろうか。
タイミングが些か良すぎる。
「…そうだな、お前が来たことだし休憩するとしよう」
カタリと筆を置き、羽織を着て体の向きを変えれば幸村は日のように温かな顔で笑う。
「おねね様に貰った茶菓子が有るのです」
「いい。俺は甘すぎるものは好かん。お前が食え」
「甘い物をとったほうが良いです。まだ夕食には遠いのですから」
「……………」
かさかさと華やかな包みから除く饅頭。
中は餡ばかりなのだろうな。
と眉間に皺を寄せながら見ていれば幸村は困ったように笑う。
「ところで幸村」
「はい、なんでしょう」
「今日来るとは聞いていなかった。が何か有ったのか」
来る前日にはいつも文を送ってくるお前にしては珍しい、と続ければ幸村は俯く。
「いえ、………ここずっと三成殿とは会っておらず、顔を見るだけでも、と思い……………」
「………そ…そうか」
2ヶ月という長い日数は少なからず双方に影響していたようで頬が綻ぶ。
「………ん?幸村、顔を見るだけでもというのは」
「あの、三成殿の仕事の邪魔はしたくないので塀の上から遠目に見ようと…」
おねね様と左近殿に見つかりましたけど…と照れくさそうにする幸村の可愛らしい事。コホンと咳払いをして気を保つ。
「そんな下手な忍のような真似をするな。堂々会いにくればいい」
「…………迷惑かと、」
「迷惑なら会いに来いとは言わん」
「……そう、ですね…」
さっと幸村の頬に朱が差すものだから参る。
がし、と幸村の右手を掴み、幸村の右手ごと、幸村が持っていた饅頭をひとかじりして手を離す。
「みっ、」
「お前と俺の間で何を遠慮する事がある。」
それだけ言って茶を啜れば幸村は小さく笑って饅頭を置いた。
**************
みつゆき。
殿はゆっき大好き大好きしてれば良いのだよ!!
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