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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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置いて行かれるような、感覚。

 

そんな事感じる必要はどこにもない。
だって現に彼らはボクの傍に居てくれるのだ。

けれど、何か見えない壁がボクと、彼らの間に割り込んできそうで。
いや、もう割り込んでいるのかもしれない。

 

「黒子っち~!見つけたッスよ!こんな所に居たんスか!」
体育館と、校舎を繋ぐ渡り廊下。
ボクはそこに座り込んでいた。
部活が終わって、誘われるように座った。

「黄瀬君」

てっきり、もう帰ったのかと。
驚いて黄瀬君を見上げると彼はにっこりと眩しく笑う。
「黒子っち!帰ろう?」
差し出された手を握る。

…ほら。彼はボクの傍に、居るじゃないか。

手を引かれたまま、校門へ向かえばキセキの世代と呼ばれる彼らが居た。
……待っていて、くれたんだろうか。
答えを求める気にはなれなかった。

「オレ、黒子っちを探すの得意になったッスよ!」
得意げに黄瀬君が笑う。
「……そう、ですか」
「?なんか黒子っち、元気ないッスね?」
どうしたの?と覗き込む瞳の美しい事。


「ボクが突然、居なくなったら見つけてくれますか?」


ばかげてる。
こんな質問、何の意味もない。
居なくなる予定もない。

それでも黄瀬君は真剣な表情でボクを見て。


「そりゃ、世界の裏側でも、見つけて見せるッスよ!」

それから、まっすぐな笑みを浮かべる。

「……そう、ですか」
思わず、つられてこっちまで頬が緩んでしまいそうだった。

「なんの話してんだよ」
「青峰君」
「ったく、帰るって時に…。お前どこ行ってたんだよ」
「すみません」
少し、一人になりたかったのかもしれません。
そう言えば青峰君はぱちり、瞬きをする。


ちょっとした好奇心が顔をだす。


「……青峰君は、ボクが居なくなったらどうします?」


「あ?」
「探して、くれますか?」
ため息が吐き出される。
あぁ、下らない質問なのは重々承知です。
冗談です、と笑えばいいのだろうか。
少し悩んでいれば

肩を抱かれた。

「ったりめーだろ、バカテツ」

今度はボクが瞬きをする番だった。
「ふふ、そうですか」
ちょっと意外です。
不思議な感じだ。青峰君がそう言ってくれるのは。
肩を抱かれたまま、他の三人にも聞いてみた。

「え?黒ちん居なくなっちゃうの?」
「例え話です」
「うーん、そっか。そうだなぁ……探しはするよ。」
寂しいもん。お菓子を掌から、ボクの掌へ移しつつ、巨体の彼はのんびりと言う。

「まず、はぐれないようにするのだよ」
その手で、掴んでいろ。
と神経質な彼はブリッジを上げながら、何やら意味深に言った。
「そうですね」
「お前は居なくなったら、誰よりも見つけにくいのだから」
袖でも、裾でも鞄でも、掴んでおけ。
そう付け足された言葉に胸が詰まる。

 

「逃げたら、の間違いじゃないの?」
赤髪を風に揺らしながら、彼はそういった。
「……赤司君には、そう見えますか?」
「ああ」
捕まえてほしいなら、いつだって捕まえてあげるよ。

「……逃げる、なんて」


何に。
湧き上がる孤独感は見ないふりをして。
肩にのしかかる体温に目を伏せた。

 


それから、ボクは結局彼らから逃げるように姿を消すことになった。

あの時、すでに彼には解っていたんだろうか。
なんでも、見通してしまうんだろうか。


屈託のない笑顔を向けられることもなく。
肩の体温も今はなく。
手の中にもお菓子はなく。
掴める袖も、裾もなく。


合わせる拳も無く。


ひとりぼっちになった。
自分から、ひとりぼっちになった。

 

寂しいのかもしれない。
ボクの中には、プールがあって。
その中の水が、流れるような。

空っぽになっていくような。

 


「こんなところに居たのか」


体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下。
座り込んでいたら靴音が聞こえて。

鼓膜を刺激する声は、久しぶりの声だった。


「………あかしくん」

何か用ですか?
いいや、特には。
そうですか。

ほっといてください。
そう言うにはあまりも、あまりにもボクの心は渇いていた。


「ねえ、テツヤ」

彼は、ボクの事をそうは呼ばない。
……から少し驚いた。
まさかボクに触れてくるなんて。


「寂しいか?」
「……………」
「檻の中から、皆出て行ってしまった」
彼の言葉はたまに詩的だ。嫌いではないけれど。

「お前も、ついに壊された檻の中から出て行ってしまった」
「………」
「寂しいか?」
さっきと変わらないトーンで彼は言う。
全部わかってるような目で、ボクを見る。

全部、わかってるんでしょう?
全部キミはもう、解ってるんでしょう?
そう言ってしまいたいけれど、残念ながら彼はボクからの言葉を求めている。

 

「寂しくないです」


ボクの中に少ししか入っていない水が、瞳から零れた。
「寂しくなんかないです」
ぽろぽろと流れる滴が、これ以上出ないように袖で押さえつける。

「うそつきだね」

「ウソなんかついてません」
ぐいぐい、目を押さえればじわじわとブレザーにシミができるのが解る。
こういう時に限って、彼は甘い声をするのだ。

こういう時に限って。
彼はボクが、今一番なにが欲しいのか分かってくれるのだ。

背中に回るぬくもりにボクはしがみついた。

 

「テツヤ、僕はお前がどこに居ようが、逃げようが。見つけてあげるよ」

現に今、お前を見つけたしね。

じわじわと、じわじわと体が熱くなる。
「だから、何ですか」
だから、何だっていうんですか。

もう同じ檻に居た時とは違うんです。

「お前が扉を開けたら、その時は……」


耳に直接落とされた言葉にボクの心臓が脈打つ。


そんな言葉で、今更なんですか。
キミたちとボクは違うんだ。
全然違う。


「赤司君」
「うん?」

「その時、キミ達は待っててくれるんですか」
びしょびしょに濡れたブレザーと一緒に、温もりも離れる。

彼は柔らかな、優しい笑みを浮かべて

「勿論」

それだけ言って、渇いたボクに水を与えた。

半分位、満たされた水。
そうだ、いつか彼らと一緒に泳ごう。


ぬるま湯の中、ボクは未来を見据えた。

 

 

 

 

 

 

「ボクが居なくなったら見つけてくれますか」ってなんとなく聞いてみて皆でそれぞれ「世界の裏側でも見つけるッスよ」「ったりめーだろバカテツ」「探しはするよ~」「まずはぐれないようにするのだよ」「逃げたら、の間違いじゃないの?」って返してくれたんだけど結局見つけられたの赤司様だけだった

っていう妄想からの話でした。
バスケから離れられないのは黒子さん自身がバスケを心底愛してるからだと思いますけど、「あの人たちはまぎれもない天才です」って言ってるキセキの世代を倒すって目標立てたのは他にも理由があってほしいなぁなんて。
緑間君は、理解者に近いけど、この件に関しては自分が言葉をかけても無意味だと思ってればいいです。

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赤司さまと黒子さん。
赤司様なのでちょっとキャラがつかめてないかもです。
それでもよろしければ、どうぞ


彼は蛇の様だ。

黒子は何度目かは解らないが赤司を見てそう思った。

 

「テツヤ」

といきなり、突然、
呼ばれて驚きつつも黒子は赤司の方を向く。
驚いたのは呼ばれたことに対してではなく、赤司が[テツヤ]と自分の事を呼んだからだった。
好きに呼べばいいと思い、驚きはあっさり消えたのだが。
「どうかしたんですか?」
色々な意味を含めて黒子は赤司に問う。
「少し時間をくれないか?」
赤司はあっさりと言い放ち、黒子は別に構わないと思い頷く。


その時は大した用ではないのだろうなと、ひっそり思っていたのだが。


少し時間をくれないか。
と聞くだけはある。手を引かれ、案内された教室の椅子に座りながら黒子はぼんやりと赤司を見る。
赤司は先ほどから黒子の白い足首に針金を巻いては「きついか?」「これでは緩いな」等と言うのだ。
意味の解らないまま、「部活で使うんですか?」と聞けば赤司はこんなの使って何する気だ。ときっぱり切って捨てた。
じゃあなにを、と黒子は思ったのだが赤司はこれ位でいいか、と針金をぱちんとペンチで切って離れた。

「……何に使うんですか?」

二人きりしか居ない教室は夕暮れが射し、赤司の赤色の髪が一段と燃えるように美しかった。


「テツヤに使うんだよ」


あっさりと、やはり赤司はそう言った。
「ボクに?使う?」
訳がわかりません。とは流石に言えず黒子は先ほどの針金の感触を思い出す。
ボクの脚に嵌めて、どうする気なんでしょう。
赤司の考える事は黒子にも難解で、それでいて突拍子ない事が多く悩ませる。
顎に手をあて考えを巡らせれば赤司は気にしないでいいよと笑う。


黒子は赤司のその笑顔が好きではなかった。

ろくでもない目に遭ったことが多いからだ。
黒子はいやらしくも、悪意も感じられないようなその笑みに一度騙されたことがある。
その時とても人には言えないような目に遭ったのを黒子の肌は、脳は、身体はしっかりと記憶している。
そのせいか赤司のそういった笑顔に対してはつい、一歩後ろに下がってしまう。

「それにしても、テツヤは細いな」

メニューはきちんとこなしているのに。本当に筋肉が付き難い体質なんだな。と赤司は先ほどの針金をポケットにしまいながら呟く。

その動作を黒子は無意識に見つめてしまっていた。
なにか、何か嫌な事になりそうだと、そう思ったのだ。

赤司という人物は、勝敗がないようなことに関してはそれほど恐れるような存在ではない。
三年間の付き合いでそれだけは分かっていたので普段彼に接する時はそれなりに否定も曖昧な表現もする。
ただ、ただやっぱり笑顔を浮かべるときに関しては別で。


黒子は胸に鉛を仕込まれたような感覚に陥った。

嫌な予感しかしないのだ。本当に。

「テツヤ。お疲れさま、もういいぞ。悪かったな時間を割いてもらって」
「い、え。大丈夫です。」
顔を上げ、赤司の眼を見て黒子は息が詰まった。

そこに立って、ただ自分を見ている。

それだけなのに金縛りにあったかのように動けなくなるのだ。
そういう目を、赤司は意識的にするのだ。
「赤司君」
「ん?なんだ」
「前世とかって信じる方ですか?」
コンクリートの海に沈んだらこんな感じだろうか。
黒子は唾を飲み込む。
赤司はいきなりなんだと笑う。
そうだな、と赤司がつぶやく。
「蛇、だったのかもしれないな?」

上履きが床を叩く音がしたかと思うと、顎に手をかけられる。

「テツヤは、かえるだな」
「……」
ぞわりと黒子の背中が粟立った。

「丸呑みにしてしまうかもしれない」

「……お、断りします…」

ギラリと痛いくらい眩しい瞳に怯えている自分の顔が映っているのが見え、黒子はそっと赤司の手を自分の顎から外す。

「随分警戒されるようになったな」
「…当たり前です」
自分がどんな事をしたのか忘れてるんですか。
とはとても口には出せないが黒子は赤司を睨む。

「その割には、簡単についてきたけどな」
「…断ったら、何をされるのか分かりませんからね」
「それもそうか。」
俺もどうするか解らない。

カラカラと軽い音を立てて扉を開ける赤司の背中を見てそういえばと気になった事を思い出して

「赤司君、そういえば何で名前…呼び方変えたんですか?」
と問いかける。

「そうだな………印みたいなものだ。」
そのまま、じゃあな。と赤司はさっさと廊下に出てしまった。

黒子は針金をかけられた左足がひどく重く感じ、胸に埋められた鉛を吐き出すかのように息を吐いた。


それは二人が中学三年の時の話だった。

 

 

 

そして、そんな出来事はついさっきまで忘れていた位だった。


「やっぱりぴったりだな」

ガチリ

金属音がして、黒子は目の前の赤い髪を呆然と見つめる。
「な、にを」
一年前とは比べ物にならない、確実に黒子の脚を戒める為の金属が嵌められる。
「覚えてないのか?」
首を傾げる彼に黒子は首を振る。
「いいえ、けど」
何をしているのだろうと問わずには居られなかった。


―…修学旅行先の京都で、赤司が居た。
そこまでは黒子にとっては別に不思議でもなんでもなかったのだ。
ただ、気になったのが

「テツヤ、少し時間をくれないか」


彼はあの時と全く同じことを言ったのだ。
それだけが黒子の心に引っかかりはした。

逃げればよかったのかもしれない。
いや、逃げるべきだったのだきっと。

汗がこめかみを伝うのが解る。
冷たい金属の枷に、そして目の前の赤司に黒子はめまいがしそうだった。

いっそ倒れてしまえば逃れられるのではないかとそう思ったくらいだ。

「あのときは、針金だったじゃないですか」
冗談めいて口にすれば赤司は笑う。
「そんなもので捕えられるなら、いくらでも」
「どうしたんですか、いきなり」
ボク、修学旅行中なんですけど。
あくまで余裕を出して口に出したつもりだけれど、身体は正直だった。
黒子の声は震えていた。


「逃げるなら、止めないが?」


じゃらりと足枷から伸びる鎖が床を擦るのを見て黒子は息をのむ。

「逃げれるなら、とっくに逃げてます」

彼の言葉はじわじわと身体を締め付けるようだ。
黒子は息苦しさを感じて赤司から目をそらす。

「べつに、ここまでこだわるつもりはなかったけど」
鎖を手の中で遊ばせながら赤司は笑う。

 


「なんだか、知らぬ間に極上になってしまってたみたいでね」

 

このまま捕食されてしまうのではないかと、左足枷から伸びる鎖を見つめることしかできなかった。

 


(…捕食行為をするのは、毒蛇ですけどね。)

 

*******
支部にあげたものです。
いつもと書き方、表現の仕方変えて書いた(つもり)ですけど、
本当はもっと意味不明というかな表現を書くつもりだったけど書き終って読み直したら
割と普通であれ??みたいな。
小説として浮かんだのが赤黒だったのでついww
 

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クラエアです。
もしもエアリスが復活したら~みたいな感じで更に未来設定になっております。よろしければ、どうぞ





「ねえ、クラウド」

部屋に入った時からなにやらそわそわとするエアリス。
「どうしたんだ。らしくない」
首を傾げればあのね、と視線を合わせて真剣な表情で


「私、クラウドと外に行きたい」

等と言う。

「ふっ……どうしたんだ」
「うーんとね、なんていうのかな。デートまで行かなくてもいいの。ただクラウドと一緒に外に行きたいなぁって思って。」
「……そうか。……体の調子はいいのか?」
この前風邪で倒れたばかりだろう。
するとエアリスはふくれて、大丈夫だよ、治りました。
と子供っぽくいうものだから笑ってしまう。

「なら、外出するか。どこがいいんだ?」
「………どこでもいいよ。って言いたいところだけどそれだとクラウド、困るよね?」
「…そうだな。」
「うーんと、じゃあ前一緒にケーキ食べたところ、覚えてる?」
「……ああ、あそこか。」
確か前にエアリスが食べたいと言って行ったカフェ。
あそこをエアリスは大層気に入っていた。

エアリスの誕生日である明日は休日だ。

ああ、そうだ。エアリスの誕生日だ。


「なら、今日は早く寝るんだな。」
「はーい、早く寝ます」


さらさらと巻きの取れた髪に手を差し込んで額に口づけるとエアリスははにかんだ。

「「おやすみ」」

 

 

天気は珍しく快晴。雪も無いし雲もない。
本当に、良い天気だ。

「エアリス、まだか?」
「ん~!もうちょっと、待って。すぐ行くから…」

ヘルメットを持って玄関で待つ。
なんだか緊張するな。
いやに落ち着かない。二人で出かけるなんてよくある事なのにも関わらずだ。

「お待たせ」

と言って姿を見せたエアリスに俺は息をのむ。

うっすらと化粧を施して、髪型もいつもと違う結い方で服も随分可愛らしいものだった。
「おめかししてたの。ごめんね遅くなって。さ、行こ?」
「あ、ああ。行こう」

靴を履いたエアリスの手を引く。
「エスコート、するか?」
「……えへへ、ありがとう」
けれど、そんな可愛らしい服を着たエアリスをバイクに乗せるのには少し抵抗があった。

………車の免許も取るか真剣に悩んだくらいには。

店につくと店員に奥の方へ案内され、エアリスがくすくすと笑う。
「なんだか、私緊張してる。」
「……俺もだ」
「え?クラウドも?……ふふ、変だね、私たち。」
「そうかもな」
メニューを見て、注文をし、二人でランチが来るのを待つ。
「やっぱり。素敵だなぁ」
「ここがか?」
「うん、そう。何かほっとするの」
氷水の入ったグラスをカランコロと音を立たせながらエアリスはふふ、と笑う。
「どうしよう、私にやにやしてる」
「そうだな」
予想外の言葉に苦笑するしかなかった。
彼女も自分と同じようにこの状況を楽しんでいるのかと思うと、よかったと心の底から思う。
頼んだものが届いてぽつりぽつりとエアリスと話す。


「私ね、幸せなんだ」
「?」
「クラウドと、一緒に居て、一緒にご飯食べて、喋って。幸せ」
「…いきなりどうしたんだ」
「一緒に居てくれて、ありがとう」
って言いたかっただけ。とエアリスは最後の一口を口に入れる。

…………先を越されたような気がする。
俺が、言う事なのに。俺が言うべきことなのに。

 

「エアリス」

「ん?なあに?」

ポーチから小箱を取り出してエアリスの前に差し出す

「誕生日、おめでとう」

「……あ、ありがとう」

壊れ物を持つかのように、そろそろと小箱を持つエアリス。
「開けても、いい?」
「あんたにあげたプレゼントだ。好きにしてくれ」
じゃあ、遠慮なく。と言ってするすると細い指が包装を解いていく。

「綺麗なイヤリング」
「………あんたに、似合うと思ったんだ。」

「………ありがとうクラウド」

微笑んで、イヤリングを右耳につけて、ふふ、とエアリスがまた笑う
「似合うかな?」
「……ああ、似合ってる」
「あのねクラウド」
「…何だ。」

「幸せだなって、すごく思うの。本当にありがとう」

ぽろりと一粒涙が落ちて。

彼女は今までで一番綺麗に微笑んだ。


************
「実は、指輪かなって期待してたの」
「欲しいのか?」
「うん、ちょっとだけ」
「欲しいなら、やる」
「ほんと?」
「ああ。来年の誕生日にでも。」
「嬉しい。待っちゃう!」
「あーあ」
「どうした」
「幸せすぎて困っちゃうって事、あるんだね」

*******************

HAPPY BIRTHDAY!エアリス!

って事でおめでとうエアリス!!!!!!!!!!1
多分本編で復活したら、彼女は毎日幸せをかみしめて生きていくんじゃないかと。
そう思って書きました。
私の中では生きてますがね…!!!
 

拍手


芸能サンドの続きです。
よろしい方はどうぞ。



結局夏休みに行くことになった。


「あの…何かすみません」
「何が?」
浴衣を着ながら幽さんに謝れば幽さんは首を傾げる。
その拍子に雫が髪から落ちてそれすら映画のワンシーンを見ている気分になる。
……落ち着かない。

「長野に行きたい。なんて言っちゃった事です」
「……どうして?」
「こんなに時間かかると思わなくて…」

避暑地と言えば長野。それしかあの時浮かばなかった。
新幹線なり深夜バスなりで行くと思ってた。だって遠いし。
けれど幽さんの車で行くことになったのだ。
「10…いや、9時間位で着くよ」「そんなに運転するんですか!?」
ルリちゃんも僕も運転免許持ってないのに!幽さん1人で10時間も運転するだなんて!
ほぼ1日中だ。そんなの無理でしょう!?

やっぱり長野は無しで。と言おうとしたら
「それで、俺もそんな長時間運転は辛いかな、と思って考えたんだけど」
考えるように顎に手を当ててたけれど表情は相変わらず読めない。


「長野県に入る前にどっかで泊まろう」

「え」
「あ、お金はあの換金した分で足りると思うよ」
「いえそうじゃなくて!」
つまりそれって2泊3日が4泊5日位になると言うことで……
「幽さん…」
「うん?」
「今度の休みっていうか夏休みでいいですか?」
「うん、いいんじゃないかな。」

そして二人のスケジュール調整の末、日にちは決まったものの………
「一週間旅行とか……考えられない………」
一般庶民な僕は目眩を感じたものだ。

しかも幽さんとルリちゃんはどこでも目立つし。インターチェンジは色々凄かった……。
ちなみに、今は中間地点を越えて目的の長野県の旅館だ。


「でも俺運転好きだし、楽しいよ」
「そ、そうですか…」
浴衣も着こなす幽さんがスラリと襖を開ける。
「あれ、ルリちゃん」
「…………ルリさん隣の部屋じゃ…」
「食事は一緒にしてもらったんです」

まぁ1人でご飯は淋しいよね……。
それにしてもルリちゃんの浴衣姿って実は貴重なんじゃないだろうか。
流石アイドル、似合ってる。

…………というか旅館の人にいつ言ったんだろう。
ていうかそんな融通聞いてくれちゃうのか旅館の人…。
と思ったけどすぐ納得してしまった。
部屋を決めるときに揉めたのだ。揉めたっていうか…うん、大騒動。
旅館の人はポカーンとしてた。
ついでにギャラリーもびっくりしてた。
そりゃあそうだ。
仲の良いと囃されていたこの俳優とアイドルがどこからどう見ても一般人の僕と同じ部屋がいいとか言ってフロント(旅館の場合何て言うんだろう?)でぎゃあぎゃあ騒いでたのだから………。

それで旅館の人が気を使ってくれたんだろうな……。
申し訳ないと思いつつありがとうございますと心の中でそっとお礼を言う。


「じゃあ食べましょうか」

この時の僕は食事の席ですらこの二人の前ではあっさり決まらないなんて予想してなかった………。


「明日は何処に行く?」
幽さんが漬物をぱりぱりとかじりながら聞く。
「うーん旅館でグダグダするのも良いと思いますけど…幽さん疲れてるんじゃ…」
幽さんが漬物を食べてもその漬物が高級な何かに見えるから不思議だ。
「いや、運転は大丈夫だよ。ただ……あの車に飽きてはきたけど」
「え?」
「飽きた?」
思わず僕とルリちゃんは幽さんを見る。
「うん、違う車乗りたいなぁ…と思って」
あれ5日続けて乗ってるからね。
と付け足して幽さんはご飯を口にする。

ルリちゃんと僕は目を合わせた。
聞きました奥さん!
みたいな視線でルリちゃんは僕を見る。多分僕も同じ目をしてる。
なんかそれって、服は二度も袖を通さないのと似てる感覚ですよね。
………なにそれこわい。

そういえば幽さん自分のマンションに車何台もあったな………。

「る、ルリちゃんはどっか行きたいところある?」
「え、…………特には…ないかな」
今日行ったところ楽しかったし…。と付け足しつつ煮物を食べるルリちゃん。
ちなみに今日行ったところはガラス工房…?
みたいな所でルリちゃんは興味津々という感じで見てた。
怪物メイクとかやる人だからもの作り自体好きなのかなと新たな発見をしたものだ…。
ちなみに幽さんは無表情で汗を流しながら吹きガラスをやっていて、それを見た工房の人が本気で心配をして三人分のお茶をくれた。
顔に出なさすぎるのも考えものですね、とタオルを渡したりした。

うん確かにあそこは楽しかった。

「帝人君ってワサビ大丈夫?」
「ワサビ?ええまぁ平気ですよ。」
「じゃあワサビ食べに行こう」
………………ワサビって食べるものだっけ。

僕とルリちゃんは幽さんを見つめる事しかできなかった。


**************
ひる●ラで安曇野のワサビ園を最近放映してて吹いた私です。タイムリーすぎるやろ!!wwwと笑い転げたかったけど家族がいたので我慢してました。(どうでもいい)

そんなわけで前後の後ですが続きます。
左右に続きます。
左右の左までしか行かなかったら上中下に変えますww行き当たりばったりな人ですみませんwwなんか1234とかはもう使ったし違うの使いたいとか思って前後でやったんですがまさか前後で終わらないとは思いませんでした。(笑)

仲悪すぎる芸能二人は楽しいです。大体帝人が提案した事は受け入れるので仲悪くてもなんとかなるこの三人。
なんとかならないのが補色や戦争(笑)

長くてすみませんでした。


拍手


送り忘れてました!!!!ww
すいません。
お返事です~!
でもこれツイッタで微妙に話したんですけどね!!

続きからどうぞ~~

拍手


お話が進まないよー!!!!!!!!
なまめです。こんばんは。
拍手ぽちりありがとうございますー!

芸能サンドの珍道中物語は前後じゃおわんなそうで今冷や汗かいてますwww
苦し紛れに前後左右の4部作にしよっかな!凄い苦しいんですけどwww

ああそうそう!
またここがバレました(笑)
恥ずかしい(笑)(笑)(笑)
や!でもリア友に見つかるよりは全然!むしろカモン!
かもしれないと最近思いました!
同志さまなら恥ずかしがること無いじゃ~ん?みたいな?みたいな。

そんな訳で皆幽帝や芸能サンドにはまりましょうYO!
10巻とかきっとそんな展k……ねーよww夢見ただけです\(^o^)/

本当は残暑見舞いの記事を一番上にする予定だったんですが生憎パソコンのネット接続が悪くて断念しました。
ついでに作業用BGMにラッドの魔法鏡 しか 聞きたくない気分だったのににこにこ開けないから断念→パソコン切る
でした。
1曲リピート大好きです。(聞いてない)
アルトリコロニー?買いたいなぁと思った!今度出会ったら買おうかな!


とりあえず今消化しないとなもののメモ!
忘れそうなので!
*リクエストの幽帝
*臨也フルボッコ物語
*○○RTされたらでうっかり達成してしまった「口にキスする幽帝」(うろ覚え)
*芸能サンドの長野旅行の続き
*トム帝セルの話


こんな所だっけなぁ(笑)
改めて見ても溜めてますね!
早くかけよっていう!すいません!!!!

この下から関係ない話~最近見たものとか

***********
彩雲国、終わりましたねえ…………個人的には珀明がすごく好きなので最終巻期待微妙にしてたんですが、一行もないね…………………。ちょいちょい出てくるから最終巻にも出ると思ったけど……↑▽↑
外伝出るかなぁと思うのでそっちに期待……。呪いの13号棟の話とか出ないかなぁ……←←

*************
鋼映画!ミロ星見ましたよ!!!!!
分かりやすい起承転結のストーリーに見るのが楽しいアクション。一挙一動に気を使ったのだなあという映画でした!
本当!キャラの動きとか楽しいです見てて。
話の最後の方はちょっとあれっ!?って思ったり作画もたまにあれっ?でしたが楽しめたのでいいや!って感じです。
アルが紳士すぎて笑うw流石アル様w
久しぶりに兄弟が見れて楽しかったー個人的には弟兄でs黙りますwww
人造人間組来ないかな~とちょっと期待してたんですが…時間軸の時点で駄目でしたねショボーン……。
そんな感じで楽しかったー!
細かい感想はネタバレになるので割愛!です


和田先生がお亡くなりになってしまってとても悲しいです。
大好きな漫画家さんでした。
今連載中の傀儡師リンも見てました。

ご冥福をお祈りします。




そんな感じで寝ます。
おやすみなさい~。


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絵を描く・妄想…?
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