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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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静帝の日おめでとう!という事で「静帝はもう結婚しようぜ!」な話。でも帝人は男です。正臣と新羅も出てきます。

よろしければ、どうぞ。



「夢みたいだ」

ぽそっと静雄さんが呟く。
「そうですね」
僕もぽかんとしながら言う。
「だ、だってよぉ、信じられるか?俺と、お前が…その…………」
「い、言わないでいいです!あの、僕も……今になって混乱してて……」

わぁ静雄さん顔真っ赤だ!と思う僕の顔も赤いんだろうなぁ……。

「帝人」
「っはい!なんですか?」
サングラスを外した静雄さんがじっと僕を見る。真っ赤な静雄さんの顔をこんなじっくり見れるなんて僕すごく貴重な体験をしてるんじゃないだろうか。

ひた、と静雄さんが手を重ねる。
あんなに顔が赤いのに静雄さんの大きな手はひんやりしていた。
でも僕の手も汗をかいてる割には冷たい。
「そろそろ行くか」

どこに。なんて聞かなくてもわかってる。
皆が待ってる部屋に、だ。

繋がった手からまた熱が生まれて、あつくなる。
「俺はさ」
「はい」
「職業上トラブルもまぁまぁ多いかもしんねえ」
「はい」
「それでも、お前一人は守れるように頑張るから」
「………はいっ」
「これからもよろしくな」
「はいっこちらこそ!」

二人で笑って扉を開けるとパン!と破裂音がした。

静雄さんなんて驚いてドアノブを握り潰していた。


破裂音の犯人は正臣だ。
「あれ、ちょっとしくったか?………ま、いいか!みっかどー!結婚おめっと!まさかお前が静雄さんとそんな関係になるだなんて俺は夢にも思わなかったぜ!まぁ臨也さんと結婚するよりは安心安全信頼の三拍子揃えられちゃうけどな!でも俺のほうが信頼できるベストフレンドなわけだから悩みとかは紀田正臣まで!ドゥーユーアンダースタン?」
ガバリと抱きつかれたと思いきやすぐ肩を組まれて正臣は相変わらずペラペラと話す。
「そうだね、正臣は僕の頼れる親友。だもんね」

「なっ!おま、ここでデレちゃうのか!!俺を泣かせる作戦か!?」
「ううん、改めて思っただけだよ」
本当に、そう思ったのだ。
それを口にしただけなのに正臣の顔がくしゃりと歪む。
「帝人ぉー!…やっぱり結婚反対!お父さんは淋しい!」
「誰が、誰の父親だ」

ベリッと音がするくらい勢い良く静雄さんは正臣を剥がした。
「静雄さん、うちの帝人を宜しくおねがいします。もし帝人が泣いたりしたら俺が帝人を引き取ってあんたと二度と会わせませんから」
「ちょ、正臣!」
笑顔で話したかと思ったらいきなりドスの効いた声になった正臣をたしなめようとすれば静雄さんが正臣を下ろす。

「…大切にするって自分に誓ってる」

静雄さんがそんなことを小さな声で言う。
あの!静雄さんが!!聞いてるこっちが恥ずかしいような台詞を!!
「その言葉、忘れないでくださいよ。………だってさ、良かったなー帝人!」
「えっ、あっ、うん……」
「なんだよお前顔真っ赤だぞ~そんなんでこれからの新婚生活もつのかよ?そんないちいち茹で蛸になってたら食欲の10月まで持たないぞ?ちなみに今のは」
「オクトパスと10月かけたんでしょ」
「ははっ流石マイフレンド!ほら、中心行ってこいよ!」
「わ、わっちょっと押さないでよ正臣っ……」

ぐいぐい正臣に押されたと思ったら静雄さんがぽつりと
「いいやつだな」
といって何だかくすぐったい気持ちになった。
部屋の中心には机があって、机の上にはケーキが置いてある。

「やぁやあ帝人くんに静雄!おめでとう!今日はきっと黄道吉日だね!臨也も拗ねて来ないし……ああちなみに静雄も帝人くんも青天白日と生きる方が良いよ、僕とセルティのように!」
「のろけか」
静雄さんが溜め息混じりに言うと新羅さんはにやりと笑う。
「ああそうだよ、昨日まで俺は君に散々のろけを聞かされたんだ、これくらい微々たるものじゃないか。」
「え?」
「のろけた覚えは無いぞ」
「ああうん君は無自覚かもね、今日は帝人と一緒に昼食べただの明日は帝人と買い物行くだの…」
「新羅ぁっ!」
「まあ帝人くんが心配するからあまり怪我とかしちゃダメだよ」
「……解ってるっつーの」
「よし、雑談も終わったところで、はい」
「あ、どうも…」

渡されたのは大きめのナイフ。
「………なんつぅか…本当にやんのか…」
「まぁ、切り込み入れるだけなので…」
「しかしお前手え小さいな」
「静雄さんが大きいんですよ」

重なった手の大きさは違うけれど左手の同じ指には同じ指輪がはめられていて、その事を再確認してしまって思わずナイフを握る手に力が入る。

「そうか?」
「そうです。」

さくり。

と生クリームがたっぷり乗ったケーキに静雄さんと一緒に入刀をする。

ぱちぱちと拍手をされて皆を見るとパシャリと写真を撮られる。
「……静雄さん、僕達って幸せ者ですね」
「…………そうだな」

フラッシュに目を細めながら静雄さんに寄り掛かった。


僕たち、結婚します!
なんて、ほんと

「夢みたいだなぁ」


**************
っていう日でいいんですよね?←

静帝は何だか結婚話ばっかり書いてる気がしますが要するにほのぼのいちゃいちゃしてほしいのです。静帝には。
静帝の日って響きがいいですよね。静帝以外でできるのって誰だ?居ない?(笑)
正臣と新羅はお友達代表みたいな感じですww


静帝の日おめでとう!お幸せに!


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正帝前提青帝みたいな青→帝。
それでもよろしければ、どうぞ



「馬鹿じゃないか」

ベッドの上で小さく吐き出せば言い様の無い虚しさが込み上げる。
「解ってるだろ、黒沼青葉」
解ってるだろ。
解ってたんだろ。

携帯が鳴り出して慌てて起き上がる。
先輩からの着信だからだ。
携帯を鞄から取り出して一呼吸おいてボタンを押す。

[あ、青葉くん?]
「はい、どうしたんですか先輩」
[え、と…あのさ、今日僕の家来れる?]
「ええ、大丈夫ですよ」
[本当!?良かった!]
「何かあったんですか?」
[いや、無いよ。正確には今は無い。かな]
「…?分かりました、とりあえず行きます」
[うん、ありがとうじゃあ――]



パタンと携帯を閉じる。
時計を見て、親に夕飯はいらない。先輩の家で勉強教えて貰いに行く。
と話して玄関を開ける。

今、俺は先輩の為に親友を演じている。
いつだって呼んでいい。とかそういう関係だ。
まあ紀田正臣を忘れてはくれないかと思っての苦肉の策なのだが。

実際、本物には勝てないとついさっき痛感したばかりだ。
けれどやめる気は起きない。
きっと溺れているんだ。

「いっそ壊れれば楽なのに。」


先輩の部屋に入ると先輩は申し訳なさそうに俺に麦茶を渡す。
申し訳なさそうにする辺りがまだ自分と先輩の距離があるんだな。
けれどすぐに発せられた先輩の言葉は驚くようなもので。

「最近空き巣が多いんだって」
「え」
「いや、まだ入られてないんだけどね、心配っていうか怖くて…」
「あ、でも先輩のところの鍵だけ違いますよね」
「え?ああ……臨也さんがピッキングして前入ってきたから変えたんだよ」
「へえ…」
あの情報屋も役に立つときがあるんだな。
「ならとりあえず玄関は安心ですね」
「本当?」
「ええ。隣の部屋よりは安全ですよ」
「なんだ……良かったぁ」
「でも今日は泊まりますよ」
「え」
「明日休みですし、俺そんな身長高くないから一緒に寝れますよ」
と少し邪な誘いをすれば先輩は嬉しそうな顔をした。
「ありがとう青葉くん」
「いえいえ」


紀田正臣だったらどうしただろうか。


と最近よく考えるようになった。
考えても答えなんて出ないし、そもそも紀田正臣という人物の性格をよく知らない。
けどつい頭では考える。

自分で思ったよりも必死なのかもしれない。
先輩を繋ぎとめることに。

「……先輩」
「うん?」

「あ、いやなんでも有りません」
「そう?ふふ、変な青葉くん」

きっと溺れているんだ。
この人が堕ちてきても、その頃には俺はもうこの人無しでは、という位溺れているんだ。


馬鹿みたいな話だ。


**************
恋愛感情優先した結果がこれだよ!な青葉。

正←帝←青はどうしてこんなに美味しいんだと思ったらドロドラマだったらこの関係は元彼の事が忘れられない彼女に猛アタックしてなんとか恋人同士になった今みたいな関係n…見えないか。


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4万打リクエスト!
芸能人帝人で芸能サンド!
よろしければ、どうぞ


「ちょっ、ちょっと困りますっ…」
薄い青色のサングラスを掛けた少年が何人かのチンピラに見える男に囲まれている。

「あ、あの………」
恐怖からか震える声に男たちは興奮したようにスゲー、マジだ。本物だ。等と騒ぐ。

どうしよう。
ていうか、何要求されるんだろう……!!
がたがたと震える手に足。サングラスで染まる青色の彼らはどう見てもチンピラだ。
怖いなあ……都会だからかなぁ……。うう…殴られたりとかしたらやだな…。
けれど不思議と彼らからは怒りのオーラは感じない。
とりあえずちらりと目線を逸らせばおい、と話し掛けられる。
「ひぃっ……な、なんですか…?」
青色の彼らを恐る恐る見れば彼らは一斉に

「サインください!」
「しゃーっす!」
「サインくれ!」
と口々に言った。

「さ、いん?」
「ミカドっすよね?」
「ダチがあんたのファンで…」
「サイン自慢すんの。ヒヒッ」
「ファンっす」
「あ、テメッ」
「抜け駆けかよ死ねっ!死ねっ!」
「ちょ、ちょっ…君たち…!!」

ぎゃあぎゃあと男たちの方が揉めるような騒ぎになり、意を決して
「今、急いでるからあんま上手く書けませんけど……」
と若干青ざめながら言うしかなかった。

ミカドとは最近メジャーデビューをした歌手である。
歌手として活動していたのはネットと、寂れた駅前だったのだがとある会社が誘い、メジャーデビューをしたのだ。
幼さを帯びた声で歌う彼の唄はネット上でも大反響だったのに目をつけたのだろう。実際メジャーデビューして初のシングルはオリコンチャートのTop3に入り、期待の新人として世間を湧かせた。

けれどメジャーデビューしてからミカドは一度も世間に顔を出していない。
本音を言うとミカドは目立つのは苦手なタイプなのだ。
……つまり自分の顔を知っているのは寂れた駅前ライブの時代からのミカドのファン…もしくは同じ会社の者程度しか居ないのだ。

「はい、できたよ」
何だか変わった帽子とその帽子に似たバンダナ、それに今目の前の男が着ているTシャツにサインを書き終えると男達はうぉおお!!と感嘆の声をあげてお礼を言いながら去っていった。

「………サインなんて………初めてだなぁ……」
初めて出会う自分のファンに少しミカドも興奮していたのだろう、火照った頬に両手を当て歩くが目に入った時計台の時刻を見て、ミカドは慌てて駆け出した。


「おはよう」
「あっ、おはようございます、羽島さん」
「…………大丈夫?」
「えっ?何がですか?」
別に体調も気分も悪くないのにそんな事言われるのは予想外だった。

「息切らしていたから」
という羽島さんの言葉で合点がいった。
「あ…大丈夫です!ちょっと走っただけですから…」
「俺がいつも迎えに行くよ?」
こてん、と首を傾げる動作をする羽島幽平。たったそれだけの動作なのにとっくり眺めてしまった。
「……いえいえ!大丈夫です!」
手を振って丁重にお断りして後ずさる。


「帝人さん」

と可憐な声が聞こえてそちらを見ればルリさんがいた。
「……と幽平さん、おはようございます」
「おはよう」
「おはようございます」
このニ人が同じ時間に本社に集まるなんて珍しいなぁ。あれでもおんなじ会社に居るからそんなには珍しくないのかな。
なんて考えてたらルリさんは何をしてるの?という視線を投げ掛ける。

「特に何もしてませんよ」
「何かをしてた訳じゃないですよ」

僕と幽さんが言えばルリさんはそうですか。と答えて僕の腕を掴む。
「帝人さん、今日の予定は?」
「今日ですか?今日は社長とお話してからはオフです」
「本当?じゃあ終わったら一緒にご飯食べに行きません?」
「えっいいんですか?」
ルリさんとご飯!ちょっとときめくお誘いだ。
なんたって彼女はアイドルだし、先輩だ。色んなお話を聞きたい。

「ルリさんばかりずるいよ」
するりと手を握られる。
ん?羽島さん……?

内心驚きながら羽島さんを見れば彼は少し不機嫌みたいだ。珍しい。
「帝人くん」
「は、はい!」
「食事終わったらドライブしよう」
「…一緒に食べる気満々ですか」
ルリさんが羽島さんを睨む。
「うん」
とあっさり言う羽島さんにルリさんは別に構いませんけど。と呟く。
二人は仲が良いようで悪いんだろうか。
ちょっと不安に思いつつ憧れの二人と腕を組んだり手を繋いだりしてる今が何だかくすぐったい。
「じゃあルリさんも一緒にドライブですね」
「え」
「ええ、是非」
にこりと笑うルリさんはやっぱり可愛い。
けど羽島さんの「え」は期待や喜ぶ「え」じゃなくて明らかに戸惑いや不安の「え」だった。
この二人やっぱ何かあるんだろうか。
「幽平さんばかり不公平じゃないですか」
「………まあ、そうですね。でもルリさんだって」
何が不公平?と思ったけれどまあいいやと気にせず僕ら三人は午後の予定を決めながら社長室に向かうのだった。

***********
……………………………どうしてこうなった……
前半明らかアレですねすみません…。
こう、帝人の説明をするにあたって…なんでブルスク入れちゃったかな…(笑)

もっと芸能サンドなところで設定を活かしたかったです!!
このあとは腕を左右に引っ張られるような帝人が…あの二人大人しいから見れないか…。
何はともあれリクエストありがとうございました!


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恋人同士な幽帝で帝人誕生日おめでとう話。甘いですよ。それでもよろしければどうぞ


こん、こん、こんと扉が控えめに叩かれる。

僕は食器を洗っていた手を止めて扉に付いているレンズを除き込む。

ガチャリと扉を開けて招き入れると幽さんはごめんね。と形の良い唇を動かす。
「な、何でですか?あ、入ってください」
「うん、ありがとう」
幽さんが座ったのを見て僕はヤカンに火をかける
「珍しいですね、夜遅くに来るなんて」
幽さんに視線を戻すと幽さんはうん、ごめんね。と再度謝った。
時間はさっき日付が変わった位。幽さんは僕の身体を考えて夜遅くには滅多に来ないのだ。別に僕は起きている事の方が多いから何てことないのだけれどそういう心遣いを見ると大切にされてるんだなぁとか思っちゃったりする。

「誕生日、お祝いしてあげられなくてごめん」
幽さんの声が部屋に響く。
確かに、確かに昨日は僕の誕生日だった。幽さんからはメールでおめでとうって言われたし、正臣や園原さん、臨也さんや青葉くん、静雄さんやその他沢山の人に祝って貰った。
正臣と園原さんはうちに来て誕生日パーティーと称してケーキを食べたりした。
でも幽さんは一番に僕へメールを送ってお祝いの言葉をくれたのだ。
だから「祝ってあげられなくて」は違うと思うのだけど………
「もしかして幽さん」
「うん?」
「お祝いしてくれる為にここに?」
「………うん」
自分の口でちゃんと伝えたくて。と続ける幽さんに僕は不覚にもときめいてしまった。

この人はもう!

「反則ですよ………」
超絶美形の上心遣いも完璧だなんて本当幽さんって出来すぎ、最早チートキャラですよもう……。
「帝人」
「え、あ、はい」
いつもはくん付けなのに……幽さんが帝人と呼ぶだけで照れくさいとか…ちょっと僕どんな乙女なんだよ………。
と思いつつ幽さんを見れば幽さんは細くて長い指で僕の指を絡めとる。
「幽さん……?」
な、なんだろう。
するりと冷たい感触がして、手の方に目を向けると銀色の腕輪が僕の手首に嵌められていた。
「幽さんっこれ……!?」
「指輪はもう少し待ってね」
ちゅ、と指に唇を落とされる。
「わぁぁぁああっ!?」
びっくりして手を動かしたらヤカンがピイィィィィと耳に痛い音で鳴いた。

「お、お茶入れますね」
「あ、うん。ありがとう」
僕がヤカンに向かうと幽さんも立ち上がる。
「?」
「そのまま、そのまま」
「………?」
コポコポとマグカップにお茶を注ぐと背中がじんわり温かくなった。
「っ………」
それが幽さんの体温と分かり僕は少し身体を強張らせると幽さんの甘い声が鼓膜を刺激する。

「ハッピーバースデー、帝人」
僕はくらりと熱に浮かされそうだった。

****************
過ぎちゃった………から潔く過ぎちゃってからの話(笑)
帝人さまお誕生日おめでとうございました。
ツイッタで微妙に正帝っぽい部分だけ書いてたけどまぁ続かなくて別の書いてたら誕生日終わったっていう。
かすみかもぐもぐ。かすみかもっと増えればいいのに~


度忘れなんですが扉に付いてる魚眼レンズみたいのって何て名前でしたっけ……(滝汗)

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正←帝前提のろちみか。ろち→帝→正みたいな話です。
よろしければ、どうぞ




「どうしてですか」

ぎりりと爪を立てる少年に男は笑う。
「どうしてって…オリハラはヤバい奴なんだろ?だからお前の為を思って殴り飛ばしただけなんだがよ」
「頼んでません!!」

「…………そう怒るなよ。別にお前が嫌われた訳でもねーし」
「六条さん!!」
眉を吊り上げ叫ぶ少年に六条と呼ばれた男は喉を鳴らす。


「ハニーは心配性だな。妬けちまうぜ」

耳元で熱っぽく言われても少年は気にすることもなく
「その呼び方止めてください」
と冷たく返す。
「大体、女性専用じゃないんですか?」
「帝人はトクベツ」
「…………嬉しくないです」
「その内嬉しくなるさ」
「きっと、その前に僕達は敵同士です」
「敵?」
「ええ」
六条は帽子を押さえつつ笑う。


「俺が、お前の敵になる?なわけねーよ」

女が敵にならないのと同じ理由でな。
そう付け足しつつ六条は帝人の肩を叩き、歩き出す。

「………あなたは!」
思い切り振り向く帝人は声を張る。
その声が少し震えているのに気付いたのか六条は目をゆっくりと伏せ、帝人に向き直る。
「あなたは、僕の特別にはなれません」
解っているのでしょう?気付いているのでしょう?
と強い視線を送れば六条は肩をすくませる。



「さぁな、悪いけど俺は乙女心ってやつはよぉっく知っているんだが男の気持ちは分からなくてな。」


六条はじゃあなと手を振り池袋の喧騒へと消えた。

残された帝人は正直穏やかでは無かった。
腸が煮えくり返るような熱さではないが、それでも脳髄がチリチリと痛み、それでいて心臓は握り潰されたように痛み、帝人は悲しさや怒りが混じった感情を吐き出すように、ただゆっくり息を吐く。

……悲しいとか、淋しいとか思うのは狡い。
そう、狡いんだ。

「あなたに正臣を重ねるのを始めたのは、紛れも無い僕自身なのだから」
そう、六条さんに対して、可哀想だとか思うのは卑怯だ。
彼の優しさにつけ込む僕が一番の卑怯者なのに。
それでも、その事を知ってるくせに時たま正臣を演じるような彼にどうしてと問いかけたくなるのだ。


「どうしてそんなに……優しいんですか」

帝人は携帯を取り出し、液晶画面に映る名前を眺める。
暫く見つめた後携帯を耳に当て、深く息を吸って帝人は電子音に耳を澄ます。

傾いた陽がギラギラと帝人を照らしていた。


***************
初ろちみか。
ろっちー難しすぎてもはや誰www
ついったでも言ったけど正(←)帝前提が好きみたいですはぁはぁ…
とりあえずろっちーはかっけぇ!って言いたくなるような男だといいです……包容力あるというか…。
帝人は帝人で正臣を重ねる弱さがあればいいなぁ。でも実際演じられると正臣と六条どっちが好きなのかで悩んだり……やだ超楽しい設定(笑)


とりあえずお試しみたいな感じでのろちみかでした。くそう…ろっちー難しい……あれろっちーは六条千景…だよね…←



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純水100%が青葉だったらという妄想で青帝!(9巻未読です)
それでもよろしければ、どうぞ。


純水100%【そうですねぇ今日は親とショッピングした後はこのチャットに入っただけですよ!】
田中太郎【親とショッピング……仲が良いんですね】
純水100%【いえいえそれほど仲はよくありませんよ~】
罪歌【なかがいいの うらやましいです】
甘楽【親とは仲良くしたほうがいいですからね~】
狂【なんだか皆様親を大切に思っているみたいですね。かくいう私はショッピングをするほど親と一緒にいないので仲が良いかは微妙です】
参【別居】
純水100%【でも本当は親よりも先輩と買い物行きたかったんですけどね~】
狂【先輩?先輩と買い物に行くというのはもしかして先輩というのは異性の方で純水100%さんがその先輩とーこの発言は削除されました―してめくるめくーこの発言は削除されましたー】
田中太郎【ちょ狂さんwww】
参【えちー】
甘楽【やだっ狂さんたらエッチです!卑猥ですよう!!】

***バキュラさんが入室しました***

バキュラ【ばわっす!】
甘楽【こんばんは~】
田中太郎【こんばんは】
純水100%【こんばんは~】
参【こんばんは】
罪歌【こんばんは】
狂【あらすみません私としたことが間違えて改行してしまいました、そしてバキュラさんご機嫌麗しゅう】
バキュラ【ていうか本文ほとんど見えてませんよ(笑)】
純水100%【多分っていうか絶対狂さんが言ってるような関係じゃないですよ(笑)ただ好意は持ってますけどね~キャッ☆】
参【うは】
田中太郎【うはってw】
狂【失礼、参は隣で笑い転げていますわ。代わりに私が謝っておきます。すみません純水100%さんもっと詳しくお聞かせ頂けますか?】
バキュラ【謝ってないじゃないすか】
甘楽【珍しいっていうか初めてじゃないですか?こういう話?わくわくしちゃいますねっ☆】
純水100%【いやいや話しませんから!】
参【残念】
狂【あらそれは至極残念で仕方ありませんわ……なら私は私で純水100%さんと先輩さんとの愛憎劇を考える事にしましょう】
バキュラ【憎が入るんですか!?それって、】
バキュラ【ラブラブデストロイもしくは昼ドラじゃないですか】
純水100%【そんなんじゃないですよう!!】
田中太郎【ラブラブデストロイってなんですかw】
狂【好きならば、まずはアタックするところから始まり、画策をしつつライバルと競うのが定石ですね】
甘楽【三角関係ってやつですねっ?】
罪歌【すいません ひるどらってなんですか】
田中太郎【お昼にやってるドラマの事です】
バキュラ【ドロドロな人間関係を書いてるドラマの事です】
純水100%【お二人の説明を足したものですよね(笑)】
バキュラ【まとめられた!?】
罪歌【そうなんですか ありがとうございます】
田中太郎【というか罪歌さん知らなかったんですか。】
罪歌【すみません】
田中太郎【あぁぁ謝らないでください、すみません僕こそ失言でしたね。】
罪歌【すみません てれびとかあまりみないので】
純水100%【あっ、すいません今日はこの辺で……】
甘楽【おつかれ様でした~】
田中太郎【おやすみなさい】
参【お疲れ様ですた】
バキュラ【おやすー】
罪歌【おつかれさまです】

***純水100%さんが退室しました***
狂【別れとはいつも寂しいものですね、例え電脳世界であっても寂しいものです。……もしやこのチャットで先輩に無性に会いたくなって会いに行ったのでしょうか……ともかくもお疲れ様ですわ】
狂【また私が文を打ってる間に出ていかれてしまうとは…】
甘楽【長文すぎるんですよぅ】
田中太郎【ああでもこんな時間ですね】
甘楽【あらら皆さんまだお時間大丈夫ですかぁ?】
田中太郎【あ、明日用事があるんでした……では、落ちます。おやすみなさい】
甘楽【おやす~】
バキュラ【あっしも落ちますわー、】
バキュラ【お疲れさまっす】
罪歌【おつかれさまでした】
参【おつー】
***田中太郎さんが退室しました***
甘楽【バキュラさんもですかぁ~あぁ!お忙しいんですねぇ~残念です】
バキュラ【あはは甘楽さん死んでください】
***バキュラさんが退室しました***
罪歌【けんかは よくないです】
狂【田中太郎さんへの挨拶を言う前に退室されてしまいましたのでせめて投げキッスだけでも……\CHU☆/バキュラさん、そんな事を言っては周りが冷や汗をかいてしまいますわ、もう少し穏便な言葉づかいで……かくいう私もよく注意されるのですが…あら……】




「先輩、凄い隈ですよ」
待ち合わせ場所に居た先輩は呆れる位睡眠不足なのが目に見える、酷い顔だった。
「へ?……ああ、青葉くん」
目を擦りながら先輩が自分を見る。
「またチャットですか?」
確信めいた風に言えば帝人先輩は肩を竦める。
「うーんついね、その…気付いたら時間経っててさ」
「まぁ分かりますけど…」
「えっ!?青葉くんもチャットやった事あるの?」
こてんと首を傾げる帝人先輩に思わず苦笑する。
「何だかんだ情報集まったりしますし、友人と話すのにも使えますし」
「うん、チャットって情報交換の場にもなるみたいだね」
きっと折原臨也の事を思っているのだろう。
まぁ自分はそこまで気にする事ではない。
「でもほどほどにしてくださいよ、田中太郎さん」
「………………えっ?」
ぐるり、と体ごと振り返りびっくりした顔で俺を見つめる先輩に思わず頬が緩む。

「寝不足も過ぎれば死因になりかねませんよ」
「ちょっと、青葉くん……?もしかして?え?」
「ほら先輩、行きますよ」
首を捻る先輩の腕を引っ付かんで俺は目的地に向かうのだった。

**********
純水100%が青葉だったら→火種サンドからネカマサンドへ………
という妄想。
純水100%が「こわいよう」とか言った時に参が爆笑してたし……黒沼だけど純水100%っていうわざとらしいネーミングとかなによりまだ正体不明な所とか、臨也に(性格とか)似てるからネカマの可能性大だとかね!!←←←


これで9巻で正体バレてたら笑えるwww


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