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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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静帝の日おめでとう!という事で「静帝はもう結婚しようぜ!」な話。でも帝人は男です。正臣と新羅も出てきます。

よろしければ、どうぞ。



「夢みたいだ」

ぽそっと静雄さんが呟く。
「そうですね」
僕もぽかんとしながら言う。
「だ、だってよぉ、信じられるか?俺と、お前が…その…………」
「い、言わないでいいです!あの、僕も……今になって混乱してて……」

わぁ静雄さん顔真っ赤だ!と思う僕の顔も赤いんだろうなぁ……。

「帝人」
「っはい!なんですか?」
サングラスを外した静雄さんがじっと僕を見る。真っ赤な静雄さんの顔をこんなじっくり見れるなんて僕すごく貴重な体験をしてるんじゃないだろうか。

ひた、と静雄さんが手を重ねる。
あんなに顔が赤いのに静雄さんの大きな手はひんやりしていた。
でも僕の手も汗をかいてる割には冷たい。
「そろそろ行くか」

どこに。なんて聞かなくてもわかってる。
皆が待ってる部屋に、だ。

繋がった手からまた熱が生まれて、あつくなる。
「俺はさ」
「はい」
「職業上トラブルもまぁまぁ多いかもしんねえ」
「はい」
「それでも、お前一人は守れるように頑張るから」
「………はいっ」
「これからもよろしくな」
「はいっこちらこそ!」

二人で笑って扉を開けるとパン!と破裂音がした。

静雄さんなんて驚いてドアノブを握り潰していた。


破裂音の犯人は正臣だ。
「あれ、ちょっとしくったか?………ま、いいか!みっかどー!結婚おめっと!まさかお前が静雄さんとそんな関係になるだなんて俺は夢にも思わなかったぜ!まぁ臨也さんと結婚するよりは安心安全信頼の三拍子揃えられちゃうけどな!でも俺のほうが信頼できるベストフレンドなわけだから悩みとかは紀田正臣まで!ドゥーユーアンダースタン?」
ガバリと抱きつかれたと思いきやすぐ肩を組まれて正臣は相変わらずペラペラと話す。
「そうだね、正臣は僕の頼れる親友。だもんね」

「なっ!おま、ここでデレちゃうのか!!俺を泣かせる作戦か!?」
「ううん、改めて思っただけだよ」
本当に、そう思ったのだ。
それを口にしただけなのに正臣の顔がくしゃりと歪む。
「帝人ぉー!…やっぱり結婚反対!お父さんは淋しい!」
「誰が、誰の父親だ」

ベリッと音がするくらい勢い良く静雄さんは正臣を剥がした。
「静雄さん、うちの帝人を宜しくおねがいします。もし帝人が泣いたりしたら俺が帝人を引き取ってあんたと二度と会わせませんから」
「ちょ、正臣!」
笑顔で話したかと思ったらいきなりドスの効いた声になった正臣をたしなめようとすれば静雄さんが正臣を下ろす。

「…大切にするって自分に誓ってる」

静雄さんがそんなことを小さな声で言う。
あの!静雄さんが!!聞いてるこっちが恥ずかしいような台詞を!!
「その言葉、忘れないでくださいよ。………だってさ、良かったなー帝人!」
「えっ、あっ、うん……」
「なんだよお前顔真っ赤だぞ~そんなんでこれからの新婚生活もつのかよ?そんないちいち茹で蛸になってたら食欲の10月まで持たないぞ?ちなみに今のは」
「オクトパスと10月かけたんでしょ」
「ははっ流石マイフレンド!ほら、中心行ってこいよ!」
「わ、わっちょっと押さないでよ正臣っ……」

ぐいぐい正臣に押されたと思ったら静雄さんがぽつりと
「いいやつだな」
といって何だかくすぐったい気持ちになった。
部屋の中心には机があって、机の上にはケーキが置いてある。

「やぁやあ帝人くんに静雄!おめでとう!今日はきっと黄道吉日だね!臨也も拗ねて来ないし……ああちなみに静雄も帝人くんも青天白日と生きる方が良いよ、僕とセルティのように!」
「のろけか」
静雄さんが溜め息混じりに言うと新羅さんはにやりと笑う。
「ああそうだよ、昨日まで俺は君に散々のろけを聞かされたんだ、これくらい微々たるものじゃないか。」
「え?」
「のろけた覚えは無いぞ」
「ああうん君は無自覚かもね、今日は帝人と一緒に昼食べただの明日は帝人と買い物行くだの…」
「新羅ぁっ!」
「まあ帝人くんが心配するからあまり怪我とかしちゃダメだよ」
「……解ってるっつーの」
「よし、雑談も終わったところで、はい」
「あ、どうも…」

渡されたのは大きめのナイフ。
「………なんつぅか…本当にやんのか…」
「まぁ、切り込み入れるだけなので…」
「しかしお前手え小さいな」
「静雄さんが大きいんですよ」

重なった手の大きさは違うけれど左手の同じ指には同じ指輪がはめられていて、その事を再確認してしまって思わずナイフを握る手に力が入る。

「そうか?」
「そうです。」

さくり。

と生クリームがたっぷり乗ったケーキに静雄さんと一緒に入刀をする。

ぱちぱちと拍手をされて皆を見るとパシャリと写真を撮られる。
「……静雄さん、僕達って幸せ者ですね」
「…………そうだな」

フラッシュに目を細めながら静雄さんに寄り掛かった。


僕たち、結婚します!
なんて、ほんと

「夢みたいだなぁ」


**************
っていう日でいいんですよね?←

静帝は何だか結婚話ばっかり書いてる気がしますが要するにほのぼのいちゃいちゃしてほしいのです。静帝には。
静帝の日って響きがいいですよね。静帝以外でできるのって誰だ?居ない?(笑)
正臣と新羅はお友達代表みたいな感じですww


静帝の日おめでとう!お幸せに!


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