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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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4万打リクエスト!
芸能人帝人で芸能サンド!
よろしければ、どうぞ


「ちょっ、ちょっと困りますっ…」
薄い青色のサングラスを掛けた少年が何人かのチンピラに見える男に囲まれている。

「あ、あの………」
恐怖からか震える声に男たちは興奮したようにスゲー、マジだ。本物だ。等と騒ぐ。

どうしよう。
ていうか、何要求されるんだろう……!!
がたがたと震える手に足。サングラスで染まる青色の彼らはどう見てもチンピラだ。
怖いなあ……都会だからかなぁ……。うう…殴られたりとかしたらやだな…。
けれど不思議と彼らからは怒りのオーラは感じない。
とりあえずちらりと目線を逸らせばおい、と話し掛けられる。
「ひぃっ……な、なんですか…?」
青色の彼らを恐る恐る見れば彼らは一斉に

「サインください!」
「しゃーっす!」
「サインくれ!」
と口々に言った。

「さ、いん?」
「ミカドっすよね?」
「ダチがあんたのファンで…」
「サイン自慢すんの。ヒヒッ」
「ファンっす」
「あ、テメッ」
「抜け駆けかよ死ねっ!死ねっ!」
「ちょ、ちょっ…君たち…!!」

ぎゃあぎゃあと男たちの方が揉めるような騒ぎになり、意を決して
「今、急いでるからあんま上手く書けませんけど……」
と若干青ざめながら言うしかなかった。

ミカドとは最近メジャーデビューをした歌手である。
歌手として活動していたのはネットと、寂れた駅前だったのだがとある会社が誘い、メジャーデビューをしたのだ。
幼さを帯びた声で歌う彼の唄はネット上でも大反響だったのに目をつけたのだろう。実際メジャーデビューして初のシングルはオリコンチャートのTop3に入り、期待の新人として世間を湧かせた。

けれどメジャーデビューしてからミカドは一度も世間に顔を出していない。
本音を言うとミカドは目立つのは苦手なタイプなのだ。
……つまり自分の顔を知っているのは寂れた駅前ライブの時代からのミカドのファン…もしくは同じ会社の者程度しか居ないのだ。

「はい、できたよ」
何だか変わった帽子とその帽子に似たバンダナ、それに今目の前の男が着ているTシャツにサインを書き終えると男達はうぉおお!!と感嘆の声をあげてお礼を言いながら去っていった。

「………サインなんて………初めてだなぁ……」
初めて出会う自分のファンに少しミカドも興奮していたのだろう、火照った頬に両手を当て歩くが目に入った時計台の時刻を見て、ミカドは慌てて駆け出した。


「おはよう」
「あっ、おはようございます、羽島さん」
「…………大丈夫?」
「えっ?何がですか?」
別に体調も気分も悪くないのにそんな事言われるのは予想外だった。

「息切らしていたから」
という羽島さんの言葉で合点がいった。
「あ…大丈夫です!ちょっと走っただけですから…」
「俺がいつも迎えに行くよ?」
こてん、と首を傾げる動作をする羽島幽平。たったそれだけの動作なのにとっくり眺めてしまった。
「……いえいえ!大丈夫です!」
手を振って丁重にお断りして後ずさる。


「帝人さん」

と可憐な声が聞こえてそちらを見ればルリさんがいた。
「……と幽平さん、おはようございます」
「おはよう」
「おはようございます」
このニ人が同じ時間に本社に集まるなんて珍しいなぁ。あれでもおんなじ会社に居るからそんなには珍しくないのかな。
なんて考えてたらルリさんは何をしてるの?という視線を投げ掛ける。

「特に何もしてませんよ」
「何かをしてた訳じゃないですよ」

僕と幽さんが言えばルリさんはそうですか。と答えて僕の腕を掴む。
「帝人さん、今日の予定は?」
「今日ですか?今日は社長とお話してからはオフです」
「本当?じゃあ終わったら一緒にご飯食べに行きません?」
「えっいいんですか?」
ルリさんとご飯!ちょっとときめくお誘いだ。
なんたって彼女はアイドルだし、先輩だ。色んなお話を聞きたい。

「ルリさんばかりずるいよ」
するりと手を握られる。
ん?羽島さん……?

内心驚きながら羽島さんを見れば彼は少し不機嫌みたいだ。珍しい。
「帝人くん」
「は、はい!」
「食事終わったらドライブしよう」
「…一緒に食べる気満々ですか」
ルリさんが羽島さんを睨む。
「うん」
とあっさり言う羽島さんにルリさんは別に構いませんけど。と呟く。
二人は仲が良いようで悪いんだろうか。
ちょっと不安に思いつつ憧れの二人と腕を組んだり手を繋いだりしてる今が何だかくすぐったい。
「じゃあルリさんも一緒にドライブですね」
「え」
「ええ、是非」
にこりと笑うルリさんはやっぱり可愛い。
けど羽島さんの「え」は期待や喜ぶ「え」じゃなくて明らかに戸惑いや不安の「え」だった。
この二人やっぱ何かあるんだろうか。
「幽平さんばかり不公平じゃないですか」
「………まあ、そうですね。でもルリさんだって」
何が不公平?と思ったけれどまあいいやと気にせず僕ら三人は午後の予定を決めながら社長室に向かうのだった。

***********
……………………………どうしてこうなった……
前半明らかアレですねすみません…。
こう、帝人の説明をするにあたって…なんでブルスク入れちゃったかな…(笑)

もっと芸能サンドなところで設定を活かしたかったです!!
このあとは腕を左右に引っ張られるような帝人が…あの二人大人しいから見れないか…。
何はともあれリクエストありがとうございました!


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