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恋人同士な幽帝で帝人誕生日おめでとう話。甘いですよ。それでもよろしければどうぞ
こん、こん、こんと扉が控えめに叩かれる。
僕は食器を洗っていた手を止めて扉に付いているレンズを除き込む。
ガチャリと扉を開けて招き入れると幽さんはごめんね。と形の良い唇を動かす。
「な、何でですか?あ、入ってください」
「うん、ありがとう」
幽さんが座ったのを見て僕はヤカンに火をかける
「珍しいですね、夜遅くに来るなんて」
幽さんに視線を戻すと幽さんはうん、ごめんね。と再度謝った。
時間はさっき日付が変わった位。幽さんは僕の身体を考えて夜遅くには滅多に来ないのだ。別に僕は起きている事の方が多いから何てことないのだけれどそういう心遣いを見ると大切にされてるんだなぁとか思っちゃったりする。
「誕生日、お祝いしてあげられなくてごめん」
幽さんの声が部屋に響く。
確かに、確かに昨日は僕の誕生日だった。幽さんからはメールでおめでとうって言われたし、正臣や園原さん、臨也さんや青葉くん、静雄さんやその他沢山の人に祝って貰った。
正臣と園原さんはうちに来て誕生日パーティーと称してケーキを食べたりした。
でも幽さんは一番に僕へメールを送ってお祝いの言葉をくれたのだ。
だから「祝ってあげられなくて」は違うと思うのだけど………
「もしかして幽さん」
「うん?」
「お祝いしてくれる為にここに?」
「………うん」
自分の口でちゃんと伝えたくて。と続ける幽さんに僕は不覚にもときめいてしまった。
この人はもう!
「反則ですよ………」
超絶美形の上心遣いも完璧だなんて本当幽さんって出来すぎ、最早チートキャラですよもう……。
「帝人」
「え、あ、はい」
いつもはくん付けなのに……幽さんが帝人と呼ぶだけで照れくさいとか…ちょっと僕どんな乙女なんだよ………。
と思いつつ幽さんを見れば幽さんは細くて長い指で僕の指を絡めとる。
「幽さん……?」
な、なんだろう。
するりと冷たい感触がして、手の方に目を向けると銀色の腕輪が僕の手首に嵌められていた。
「幽さんっこれ……!?」
「指輪はもう少し待ってね」
ちゅ、と指に唇を落とされる。
「わぁぁぁああっ!?」
びっくりして手を動かしたらヤカンがピイィィィィと耳に痛い音で鳴いた。
「お、お茶入れますね」
「あ、うん。ありがとう」
僕がヤカンに向かうと幽さんも立ち上がる。
「?」
「そのまま、そのまま」
「………?」
コポコポとマグカップにお茶を注ぐと背中がじんわり温かくなった。
「っ………」
それが幽さんの体温と分かり僕は少し身体を強張らせると幽さんの甘い声が鼓膜を刺激する。
「ハッピーバースデー、帝人」
僕はくらりと熱に浮かされそうだった。
****************
過ぎちゃった………から潔く過ぎちゃってからの話(笑)
帝人さまお誕生日おめでとうございました。
ツイッタで微妙に正帝っぽい部分だけ書いてたけどまぁ続かなくて別の書いてたら誕生日終わったっていう。
かすみかもぐもぐ。かすみかもっと増えればいいのに~
度忘れなんですが扉に付いてる魚眼レンズみたいのって何て名前でしたっけ……(滝汗)
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