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ごり押しなお話ボクと神様。やっとおしまい。すっきりしない。それでもよろしければ、どうぞ
「あ」
「あ」
「あ」
ばったり。
そんな感じだ。
それぞれのグループの一番前にいた三人はそれぞれ間の抜けた声を出す。
そしてそれぞれの顔を見てハッと気づく。
「帝人は?」
「あれ帝人先輩は?」
「竜ヶ峰くんは…」
ついさっきまで忘れていたのに紀田正臣、黒沼青葉、園原杏里はお互いの姿を目に映した途端竜ヶ峰帝人の事を思い出した。
「……えと、紀田くん、一緒じゃなかったんですね…」
「黒沼と一緒じゃなかったのか」
「園原先輩と一緒だと………」
「帝人を巻き込む訳にゃあいかんだろ」
「竜ヶ峰くんは関係ないですから…」
「先輩は引っ張り回すべきじゃないですから…」
三人で口々に言葉を発する。
「あの………じゃあ竜ヶ峰くんは…」
「…………なんか…」
「嫌な予感が………」
三人で俯く。
『帝人の家に行くか?』
差し出されたPDAを見て杏里は頷く。
そのPDAの意見を見た瞬間、紀田正臣と黒沼青葉は捕らえていた使徒を蹴り飛ばし園原杏里とセルティ・ストゥルルソンは捕らえていた使徒を峰打ち、影でそれぞれの使徒を捕縛した。
「よっしお前ら、後は俺がやるから解散!」
「車出せ車!」
「あっ杏里ずっこい!」
「あっ園原先輩ずるい!」
セルティのバイクに跨がる杏里に二人が騒ぎ、黒バイクは『お先に』とPDAに打ち、走り出す。
「おい黒沼!俺も乗せてくれ!」
「わっもう乗ってんじゃないですか!っと、早く出せ!!」
少し遅れてブルースクウェアの車も走り出す。
「スタッフロール?」
「そうそう。池袋中を巻き込んだ大事件、それを解決に導いた各カラーギャングみたいなね。皆が注目する中並んだりするのはどうかな」
「それってやっぱりエンディングなんじゃないですか」
ピリリリリリ!ピロロロ!
「綺麗に終わらないものには、エンディングは不要だよ。っていうか、取らないの?」
「臨也さんこそ」
ピリリリリリ!ピロロロ!
「帝人くんが取ったら取るよ」
「なんですかそれ。」
「……帝人くん。ちょっと協力してくれる?そしたら大円団エンディングだから」
プルルルルル…プルルルルル……
プルルルルル…プルルルルル………
「出ねー…!!」
「先輩も出ない…」
「……竜ヶ峰くん……」
4人は帝人の部屋に居た。
不法侵入だが、不用心にも鍵は開けっ放しだったのだ。
だからこそ、心配で各自電話を掛けているのだが。
「臨也さんぜってー居留守だ…あの人はいつも…くそっ!!」
「竜ヶ峰くん……一体どこに…」
……「帰ってくるんでしょうかね」
「不吉な事言うなよ!!」
プルルルルル…プルルルプツッ
『も、もしもし』
『はぁい、何かな黒沼青葉くん』
「帝人!」
「なんで折原臨也が!!」
「帝人ぉーっ心配したぞ!今ドコだ!?」
「なんで帝人先輩の携帯をあんたが持ってるんですか!!」
「………なんだか」
『相手が違うみたいだね…』
様子を見ていた杏里とセルティは首を傾げた。
「ちょ、紀田先輩代わってくださいよ」
『え、なにその言い方』
『えー……っと、今は臨也さんのとこに居るよ』
「今すぐ帰ってきなさい!そんな子に育てた覚えありません!」
『育ててもらった覚えは無いよ』
「折原臨也さんなに考えてるんですか」
『いやいや何も。ただ期待を裏切りたかっただけだよ』
「死ねばいいのに」
『帝人くん黒沼青葉くんが俺に死ねって言うよ!』
『仕方ないですよ臨也さん、土に還ればいいと思います。でさ、正臣』
「おいおい回線混みすぎだろシェイクしすぎだろ、なんだ?」
『黄巾賊の人集めてあの、中央公園に来れる?』
「オーイさっきカッチョ良く解散したばっかだぞ…」
『できない?』
「何すんだよ」
『冗談はさておき…ブルースクウェアの連中集めて中央公園に行けないかな』
「何で貴方の指示に従わないといけないんですか。」
『帝人くんのご要望だよ』
「どうせあんたが絡んでるくせに…ペテン師め。一体何を企んでるんです?」
『『ゲームを終わらせる為だよ』』
「……………帝人?」
「はぁ?」
『あーっと、杏里ちゃん居るかい?』
「……居ますよ」
『代わって。』
「…………………園原先輩」
――パタリと二人で携帯を閉じる。
「全く……僕に罪を擦り付けようとしてません?」
「君は神様なんだろう?」
「設定的には臨也さんでしょう」
「でも、君は分類されていないのにちゃあんと認識されている。自分で神様になっていたって言っていたじゃない」
「…………嫌な大人ですね」
「ははっ嫌いじゃないくせに」
「………………」
全く悪びれずに笑う臨也に帝人はため息をつくしかなかった。
それでも、帝人の顔はこのマンションに来た時よりも晴れやかだった。
ようやくこの馬鹿げた騒動が終わるのだ。自分が“神様”を発見し、友人達が自分の存在を思い出し、黒幕の臨也に辿り着いた今…………。
池袋ではその日、赤、青、黄、白、黒の紙吹雪が盛大に舞った。
[何だ、止めたのか?神様ごっこ]
【本当の神様にお叱りを受けてね】
[そりゃあそうさ、その内池袋に殺されるぞお前]
【そんなのに殺されてたまるか】
[で、本当の神様ってのは何だ?遂に宗教でも?]
【分類から外れた子さ。】
[そんなニアミスしてたのかお前]
【なんだ、お前も知らなかったのか?】
[はははっよっぽど影の薄い子なんだな]
【そんな事はない】
[………………ん?]
[………ああ、ダラーズのボスか]
【不思議だよねぇ、赤ん坊まで分類してたのに。】
[ははっまぁよくやった方だと思うけどな][ところで]
[何で自分から情報を流し始めたんだ?]
【神のみぞ知る。だ】
【というか、確信してたからな。バレる時期を。】
[神のお告げだな。それって、あの夢の話だろ?]
【ああそうだ。】
【全く、神様っていうのは怖い。無自覚に街を、人を監視して必要な分だけ束ねている】
[まあでも………神様からのお叱りだけで良かったじゃないか]
【ああ全く、非日常に寛大な神様で良かったよ。】
***************
神様ごっこのきっかけは『神様にでもなった気分だよねぇ………神様アターック!』がエスカレートしたものです。あれ誰か『神様にでもなったつもり?』って臨也に言ってたような………。まぁその辺。軽いノリです。
ボクと魔王。をクリアしてこんな設定使えないかなぁと悩んだ結果。あああいつか書き直したい……。矛盾だらけというか、あれだ、押し付け感しかない…ごり押し。
設定をうまく活かせない話でした。反省。本当はすぐ臨也に会って臨也さんでしょこれ。帝人くん大正解!って言って二人でチェスのように池袋を操る話にするボクと神様にするのも悩んだんですが…そっちはそっちで無理でした。力量不足が窺えます。ガッカリ!
青葉は攻撃力は無いけど的確に急所を蹴る奴だといい。(コソッ)
まぁそんなごり押しな話でもここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
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