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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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ご都合主義設定のボクと神様。色々ごり押しな話になりました…ゴリゴリ。それでもよろしければどうぞ。


それでも皆、池袋で生きている。

「こんにちは臨也さん」

久しぶりに見た顔は相変わらず何かを企んでるような顔だった。

「やぁ久しぶりだねぇ帝人くん。上がってよ」
「お邪魔します」

広い部屋、波江さんがパソコンを眺めていると思えば僕に目を向ける。
「………あら、珍しいわね」
「こんにちは」
頭を下げつつソファーに腰掛ける。

「さて、帝人くんは新宿にわざわざ来てまで、俺と話がしたかったのかな?」
「新宿に来ないと臨也さんと話せませんから」
「ああ、色のこと?確かに、池袋からここは離れているから誰とでも話せるね。」
それは初耳だった。
口の端が思わず上がる。

「そうなんですか、それは初耳です。」
「あれ?そうなのかい?てっきり試していると思ったけど。」
「僕には関係ないですから」
「それで、君は何を聞きに来たのかな?」
にこりと笑う臨也さん。

ことりと波江さんが僕の前にカップを置く
「ありがとうございます、ええと……………では単刀直入に聞きますね」
「?」


「臨也さん、神様になった気分はどうですか?」

ぱちぱちと臨也さんは瞬きをする。

「驚いたなぁ、俺を疑ってるの?」
「答えられませんか?じゃあ質問を変えましょうか」
「ふぅん、君、学校をサボってまでそんな事聞きにきたの?」
「………今、来良学園に竜ヶ峰帝人は居ません」
「………?」
「ふふ、神様と幽霊って、似たようなものみたいですね。

誰にも理解されないけれど、確かに此処にいる。」

こくり。紅茶を飲む。わざわざお砂糖を入れてくれたらしく、ほっとする甘さだった。
「臨也さんは黒でしたっけ」
「……………そうだよ」
「じゃあ神様は僕なんでしょうかね」

嗚呼、可笑しい。
笑いたいような、泣きたいような。
神様ってこんな気分なんだろうか。
1人で全てに関われるのに、酷く寂しい。
「帝人くん?」
「臨也さん、神様って何色でしょうね」
「使徒が白だから白なんじゃないかな」
「幽霊って何色なんでしょうね」
「……さあ、そこまで知らないよ」
「臨也さん、僕ってなんでしょうか」

臨也さんの眉間に皺が寄る。

「帝人くんは何が言いたいのかな?」
「無色な人は池袋の何処に行けば良いんでしょうか」
「………は?」
あ、本気で驚いてる。
「あれ?知らなかったんですか?僕は赤色でも黄色でも青色でも黒でも白でもありませんよ?」

情報屋でも意外に知らないんですね。

そう付け足せば臨也さんは笑った。

「あはっ、アハハハハハ!最高だよ帝人くん!!」
何が最高なものか。僕の気分は最低だ。

「まさにダラーズのリーダーじゃないか!ははっ」
「笑い事じゃないです。」
「へえ、じゃあ君は色が無いから池袋で孤立してるわけか!」
「…………いいえ、存在しなくなってるんだと、思います。思いたくないですけど」
「人間って希薄だねぇ」

いつぞや聞いた台詞だなぁ。

「紀田正臣くんがしゃかりきに黄巾賊、兼俺のバイトとして神様探しに必死になってたのはそのせいか。」
「………そう、なんですか」
「でも彼も何のために神様探してるのか解らなくなってたみたいだけどね」
「……………」
「園原杏里ちゃんもセルティと池袋中なにやら歩いてるみたいだし、君の可愛い後輩くん達も白狩りしてるし」
「……………………」
「その割には君と接触していないのは、池袋から竜ヶ峰帝人が消えたからかな?」
「消えてないと………信じたいんですけどね」
「可哀想に」
「…………」
「こいつとは会話するなと言って脅せばまんまと実行して、お互いに干渉しなくても生きていけるし、必要の無い情報は削除していく。いやぁ本当に人間って興味深い!!」
「………臨也さん」
「なんだい?」
「どうしてこんな事したんですか?」
「………興味だよ。」
「興味…」
「人にはそれぞれ役割がある。君もそれはよく聞くだろう?」
「はあ…そうですね」
「俺は人間を分類しただけさ。そしたら今ではみんなそれぞれ分類された通り動いてる。」
「楽しかったですか」
「まぁそれなりに。下準備は面倒だったけど。でも誤算だったなぁ、君を分類し忘れだなんて」
「これ、いつまで続ける気なんですか」
「………もう終わると思うよ」
「できれば今すぐ止めて欲しいんですけど」
「まぁそろそろ終わりだって……君が俺に辿り着いて、多分…他も辿り着くだろうし。」

情報を少しずつ流してるからね。にこにこしたまま話す臨也さん。
ああ、この人にとってはこれは本当にゲームみたいなものだったんだ。

「神様になった気分は、そこそこ楽しかった。ですか?」
「……………まぁそうだね。」

すっかり冷めた紅茶を飲む。
臨也さんはソファーの縁に頭を乗せる。

「それにしても、紀田正臣くんからの疑いはなくなったのに…君はいつから確信したのかな?」
「臨也さんは神様と分類された人間を両立したのがそもそも失敗だったんですよ」
「へえ」
紅茶を飲み干してソーサーにカップを置く。
「神様になるのに必死で自分が駒になるのを忘れていたのが敗因ですよ」
「誰も気にしてない筈だったんだよ」

まぁそうだろうなとは思う。実際色分けされなかった自分は“誰も気にしない存在”になっているのだし。

「……………僕を分類し忘れたのは何故ですか?」
「うーん、悩んだんだけどねぇ。色を増やそうとも思ったよ。君と紀田正臣くんと園原杏里ちゃんは分けたかったし。」
固い友情がほどけるのを見たかったからね。
と語る臨也さん。最低だ。

「でも青色にすると黒沼青葉くんが邪魔だし。黒にしようとも思ったよ。でもどこに行っても君は溶け込むし、異物な気もするし…………って悩んでたらそのままだったんだね。」
「臨也さんって本当人として最低ですね」
「ははっでも人間皆希薄な事が解ったじゃない。恋人と違う色でその愛を貫き通す奴は居なかったし。」
その恋人達は凄く気の毒だなぁと何処か遠い目で思った。

「臨也さん」
「なんだい」
「このゲーム、メリットはあったんですか?」
「面白いのは見れたってだけかな」
「じゃあやっぱり無意味ですよね、止めましょうよ」
「まぁまぁそう急かなくても。」
「…………エンディングも用意してるんですか?」

「まさか!ああでも………」

ピリリリリリ!ピロロロ!ピリリリリリ!ピロロロ
ふたつの携帯が鳴り響いた。僕のと、臨也さんのだ


「スタッフロールはあるかもね」

*****************
デメリットは大金を動かした事。
臨也さん……デメリットのが遥かにでかいよ……。

元ネタに近付けようと躍起になって書いてるので奥行きの無い話だわーとここで凄いガッカリ。もっと練れたらよかったのに……ねりねり…

そしてシズーオは出番無し。そんなもんです…

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