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臨→帝←幽みたいな。静雄さんの立ち位置微妙(笑)
とりあえず幽オチで恋人未満。
それでも宜しい方はどうぞ
休みの日だからってのんびり買い物なんてするんじゃなかった。
「やぁ帝人くん、ちょっと付き合ってくれないかな。」
「はぁ?なんですか。」
嫌な予感しかしない。というか前におんなじ事を言われて結果胃が痛くなるような惨事になったので出来れば関わりたくない。
「俺と並んで歩いてればいいよ」
「?あの、何が起きるんですか?」
「え~どうなるかなぁ、こればっかりは解らないなぁ。ほら、人って予想外の事するし。」
「………臨也さんって本当最低ですよね」
「ええ?どうして?君はこれから起きる事がなんなのか知ってるの?」
「いいえ。けど、前みたいに女の人に嫌われるのはちょっと……」
「知らない子でしょ?なら気にする必要無いよ」
「そういう問題じゃないんです。」
「そうなの?」
「そうですよ!!」
全く臨也さんと話してると常識が失われていく気がする。
それってつまり常識の無い臨也さんに感化されてるって事かな、嫌だなぁ。
「まぁ今でも十分一緒に歩いてるからそろそろかな~」
「えっ」
そろそろ!?そろそろ何か来ちゃうんですか!?
やだなぁ避難したい。
「いぃぃぃざぁぁぁやぁぁぁぁぁぁあ!!」
「ひっ、」
「げ」
ちょっと離れたところから低い唸り声のような平和島さんの声が聞こえた。
ていうか、げ。ってなんですか。げって。臨也さんまさか予想外だったんじゃ……
「ちっしくったな…まさかシズちゃんがこっち歩いてるだなんて……」
「ちょっ離してくださいよ!」
ガシ、と腕を掴まれた!!止めてくださいよ臨也さんから離れた方が安全なんですけど!!
「いざやぁぁ!!殺す!死ね!!!」
「うわっ、モーゼ!!」
「あはっ、人間を海に例えるだなんて帝人くん詩人だね!シズちゃんが死ね!」
「いいから臨也さんは離してください!僕が危ないじゃないですか!」
「そしたら俺が危ないじゃない」
「臨也さんなら平気です!」
「なに俺は君にとって英雄?あんな人外の怪物も倒せちゃうヒーローなわけ?」
「どっちかっていうと臨也さんは魔王ですよね」
「なら君は魔王に拐われるお姫様だね!」
「じゃあ平和島さんは勇者ですね」
「まだストーリーは序盤だからお姫様は大人しく拐われなよ」
「嫌です!」
「蚤虫テメェェェ!殺す!」
「うわっ」
「ちっ!あいつ目ついてんの?」
ブン、と投げられた標識を臨也さんは僕を思い切り引っ張ってかわす。
いつの間にか走ってる所は人混みになってなかった。
……………つまり、注目の的だ。
正臣かセルティさん来ないかなぁ!誰でもいいから助けて欲しい!!
「うらぁぁぁ!!」
「ぎゃー!!」
「帝人くん伏せて!」
「うぐっ」
臨也さんに押し潰された。
「君……トロいね」
「…うるさいです」
「うーんこれはこれで良いアングルなんだけど状況がなぁ」
「なっ、何言ってるんですか!?邪魔です退いてください」
「臨也ァ!テメェ一般人を巻き込みやがって……社会のゴミが!死ね!」
うわぁなんだか凄い言葉だ…。平和島さんがガラガラと標識を擦りながらこっちに歩いてくる。怖い。
「やだなぁシズちゃん、シズちゃんこそ自販機とか標識投げて一般人に多大な被害与えてるし下手したら死人が出るよ?死ねば良いのに。」
まぁ正論かもしれないけど……こっちも凄い言葉だ……。
「殺す、死ね!平和の為になぁぁ!!」
「ちょっ、臨也さん本当退いてください!!」
「ほーんとシズちゃんって目付いてるのかなぁ。タイミング悪いし。」
ブン!と標識が僕の上に見えた。
臨也さんは身体を反らして避けた。どうせなら立って欲しい。重い。
「ぁあ!?竜ヶ峰?」
……………今気付いたんですか。
「こんにちは、平和島さん」
「お、おお」
「できれば助けて欲しいです」
「え~!?帝人くんシズちゃんにそんなこと言うの!?」
「うし、任せろ。殺してやる」
「いえあの、殺してとは言ってないです」
「だよね!帝人くんは俺が大好きだもんね!!」
「どうやったらそんな解釈になるんですか脳みそ矯正してきてください」
「死ね!」
「脳みそ矯正って!チッ!」
あ、身体軽くなった。やった!
二人が少し離れたら僕も二人から離れるように歩けば誰かにぶつかった。
「わ、すいませっ……!!」
「大丈夫?」
「はい、あの…………あれ、幽さん?」
いつもの帽子に、薄い色のサングラスを掛けていた。
「うん、こんにちは」
「こんにちは。あの、もしかして平和島さんと………」
「うん、予定では。」
でもあれだと食べそびれそう。
と無表情だけれど少し寂しそうに呟く幽さんに苦笑で返すしかできなかった。
「あ、帝人くん」
「はい?」
「汚れちゃったね」
ぱん、はん。と背中を払われる。
「わ、わ!すみません!!平気ですよこんなの!」
「ねえ、暇?」
「え?あ、あぁ…買い物は終わったので……暇ですよ」
「じゃあこれから俺と食べに行かない?」
兄貴あんなんだし。
と指差され、でもいいんだろうか。と少し悩む。
「それとも、あの人と用あった?」
「臨也さんと?まさか!!」
「なら、平気?俺いい加減腹ぺこなんだ」
「じゃあ………ご一緒させてもらいます…」
「うん」
きゅう、と指を絡められて、そういえば幽さんっていつも手を握るなぁと思ってつい口に出してしまった。
「幽さんって手を繋ぐの好きですよね。」
「うん、帝人くんと繋ぐのは好きだよ」
「えっ……」
まさかそんな返事が返ってくると思わなくて顔に熱が集まってきた。天然たらしってこういう人の事言うんだろうか。
「可愛い」
「嬉しくないです……」
「そう?」
くすりと笑われた気がしてなんだか恥ずかしくなってきた。
「幽さんって、」
「うん?」
「たらしですね」
「そう?嘘は吐いてないけど…」
「だからたらしですよ。」
「帝人くん専用のね」
「…………な、なんですかさっきから」
「なんだろうね、でも多分……そういうこと。」
「かっ、幽、さん」
「うん」
「も、いいです。なんでもないです」
もうやだこの人、僕ドキドキしすぎて変な気分になってきた!
*************
恋に落ちぎみな帝人。まだ幽→帝。
臨帝も好きなので……こう、うん。(笑)
私の中の静雄の立場超微妙www
帝人には保護者みたいな態度かな……微妙…
ていうか凄く長い…………。ははは…drrは長くなりがち……。
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首!の幽帝なれそめな話。
ここから二人の恋愛がはじま………る?気がする。
そんな感じで宜しい方はどうぞ。
「こんにちは」
と挨拶が聞こえたものだから自分に対しての挨拶だったら応えなくては。
くるりと振り向けば帽子を深めに被った男の人が僕を見ている。
あれ……僕に挨拶しているんだろうか。
と帝人が思うのは無理もない、帽子を被った男の顔はパッと見自分の知り合いの顔に当てはまらなかったからだ。
「こんにちは、帝人くん」
名指しで呼ばれてしまった。
けれど、自分の事を帝人くん、と呼ぶ人は少ない。というか一人二人位だ。
その人達とは全然違う人で、あれもしかして前に情報屋が言っていた人さらいとか?
等と初対面の人物に失礼な事を思いつつも目の前の人物を見るとなんだか見覚えのあるような気がしてきた。
あ、あ、あ!
「は、羽島、」
「しー」
「あ、すみません」
こんな人混みの中で日本が誇る超有名俳優の名前を言ったら迷惑な事に気付いて声のトーンを下げる。
でも何でこの人僕の名前を知ってるんだろう。僕は有名人でも何でもない普通の高校生なのに。
と考えてそこで気付いた。
「あ、あの、こんにちは」
挨拶を返していなかった。
近所付き合いや家庭や学校での交友関係はまず挨拶からだ。
「うん、こんにちは」
「あの、何で僕の名前を?」
「ああ、兄貴から聞いたんだ。」
「兄貴?」
変わらない表情がなんだか居たたまれない。
テレビの向こうの羽島幽平は感情豊かな人物だからギャップに少し戸惑う。
「うん、平和島静雄」
「平和島さんの、弟……」
「似てない?」
「顔の造りは似てる、気がします」
静雄さんも格好いい人なのだ。じっくりとその顔を見ればくしゃりと髪を撫でられる。
「ありがとう」
と言われて帝人は首を傾げた。お礼を言われるような事は…「兄貴のこと、怖がらないでくれてるから」
呟かれた言葉は優しい声だけれど無表情で動く唇を見て帝人はこの人はこういう人なのだなと納得をする。
「平和島さんが好きなんですね」
「え?あぁ……うん、そうだね」
きゅ、と突然手を掴まれる。
「?あの、」
す、と羽島さんの顔が近付いて、帽子のツバがこつりと頭に当たる。
「ぁ、あのっ、」
もたれ掛かるように被さられて驚いて後ずさろうとすると
「かすか」
吐息まじりの声でそう呟かれた。
「か、すか?」
耳に掛かる吐息があつい。
ていうか何で僕、こんな、羽島幽平に耳元で囁かれてるの、人が、見てるんじゃないかって思う僕は自意識過剰なのかな、
「うん、そう。かすか」
頭がよく回らない僕に気にせず続ける羽島さん。
「俺の本名。幽平の幽だけで幽」
「………かすか、さん」
「うん。」
「その……」
耳が、顔が、頬があつい。
「離れてもらえると、ありがたいです」
赤くなった顔で帝人が言えば幽は手を掴んだまま離れた。
「顔、赤い」
手を掴んでいない方の手で帝人の頬を撫でて幽は可愛い。と素直に思った。
「あの、幽さんが近いからっ…」
びっくりしたんです。
顔を赤くしたまま俯く帝人に幽は胸中で可愛いなぁ。と呟く。
「帝人くん」
「はい」
上げられた顔は大分落ち着きを取り戻しているようだった。
掴んでいた手を、握るように指を絡めさせ、幽は帝人の目を見る。
「俺、君の事好きだな」
兄が好感を持った人物なのだ。自分も好感を持てるだろうな。と考えて会いに来たら予想通り、素直に好感が持てる人物だった。
「え、あ、ありがとうございます?」
「うん」
少し困ったように眉を歪めた帝人を見てこの子嘘が下手そう。とこっそり思い、帝人に対する好感度がまた少し上がった。
***************
幽をよく知らないのに幽帝。
サイト様見てたら静帝より幽帝のが好き、な気がしてきた………。
はじめましての話。
帝人は美形に弱いといい。「イケメンってずるい」って思ってればいい。
このあと赤外線通信してそのずっとずっと後には恋人同士になる感じ。ゆるラブ。
「嫌だなぁ。」
喫茶店でぽつりと呟く。
目の前の人にはばっちり聞こえたみたいで、
「何が嫌なんだい?」
とコーヒーを啜りながら聞いてきた。
「………臨也さんと喫茶店に行くのが、ですかね」
「俺の奢りだから気にしなくていいんだよ?」
「それはありがたいんですが……」
「じゃあなに、君は何が嫌なの。」
話題によっては沸点が異常に低くなる臨也さんは僕を睨む。
「……あー、っと……その、ほら、ここ、池袋じゃないですか、」
「ああ!そうだね、解ったよ帝人くん。全くそんなに恥ずかしがらなくてもよかったのに。ごめんね帝人くん気づかなくて。さあじゃあ行こうか」
「は…い?」
べらべらと一人で喋って納得して立ち上がった臨也さん。訳がわからない。
「……………あの、」
「ん?どうしたの帝人くん?」
「行くって……どこ、に」
「決まってるじゃない」
ぐん、と臨也さんが顔を近付ける。
僕は思わず背を反らす。
臨也さんは端正なその顔をにっこりと形作る。この笑顔は良いことが無い。ろくでも無いことだ。
「俺の家」
……………………は?
どうしてそうなった。と言いたいけれど言ったところできっとまた摩訶不思議な答えが返ってくるに違いない。
「いえ、結構です!」
「どうして?あっ、それとも帝人くんの家に行く?」
「だから………」
「二人きりになりたいだなんて可愛いなぁ帝人くんは!カラオケでも行くかい?狭い個室で愛を囁き合うのもいいね」
誰が、いつ、二人きりになりたいなんて言った!!?
「臨也さん、」
「どうしたんだい可愛い帝人くっ」
パリーン!ゴシャアッ!!
と普段ならばあまり耳に入らないような轟音と目の前には止まれの標識。
「チッ……」
舌打ちをしながら臨也さんはふらりと立ち上がる。
僕は飲みかけのクリームソーダに硝子が浮いてるのを見てもうこれ飲めないや。とため息を吐く。
「いーざーやぁぁぁぁああ!!!!」
とこっちへ向かってくる金髪のバーテン服の男。
「あーぁサイアク。シズちゃんに見つかっちゃった。」
これじゃあデートどころじゃないね。
と臨也さんは僕の腕を引っ張る。
「帝人くん、下がってて。」
そのまま僕を左手で思い切り引っ張って離して、僕は臨也さんから離れた。店にはもう僕と臨也さんしか居ない。
「あれ、逃げないんですか?」
てっきり何時ものようにじゃあね。と言って去るのかと思ったのに。
黒いジャケットを後ろから見れば右手にはナイフが握られていて。
「本気で殺したくなっちゃったからね」
と臨也さんは言う。
たらりと汗が首に流れて袖で拭くと袖が赤黒く染まって頬がチリチリ痛んだ。
「………だから、嫌だったのに。」
僕は先程まで座っていた窓際の席を見つめた。
****************
窓際だと静雄に見つかっちゃうじゃん!!って話。帝人の精一杯のデレ。
つまり臨也の考えはちょっと正しかった。
翌日紀田くんに頬の傷をちょう心配されるといい。(笑)
いざやをもっとうざくしたい……。
勢いで書いただけのデュラ!うざやさんいざいです。が理想。
「やぁおはよう帝人くん!!」
にこっ。と音が聞こえそうな位いい笑顔でその人は手を振る。
「…………おはようございます。」
どうしてこんな所に。と聞きたいが聞いたところで自分が得する訳でも無い。
ここは下手に相手にしないほうがいい。
と思い横を通り過ぎようとすれば
「あれっ?スルー?俺がなんでここに居るのか知りたくない?」
などと逆に話を振ってきた。…………面倒な人だ本当に。しかも腕を掴まれていて答えを言うまでこの人は離してくれないだろう。
「あー…っと…仕事でここにきたんですよね。ご苦労様です臨也さん」
顔を合わせずそう言うとおや?と臨也さんは声を出し、次にあははと笑う。
「違うよ!もちろん君に会うためだよ帝人くん!!」
「……………はぁ、」
そうですか。と呟けば腕を引かれる。
「さあ行こう、君の望むメイトに」
………なんで僕の行きたい所まで知ってるんですか。
なんて言えるはずもなく。
手を引かれながら重い足取りで臨也さんの後ろを歩く。
「あ、そういえば帝人くんお昼は俺が奢ってあげるからね!」
「え!?いいですよ、そんな…」
「朝みたいにパン一枚っていうのはいただけないからね、成長期なんだから食事に気を使わなきゃ駄目だと思うよ?」
「…………」
べらべらと喋っているのはいつもの事だけれどそんな風に流せない点がある。
「なんで、」
僕の今日の朝食がパンだけっていうのを知ってるんですか臨也さん。
「帝人くん、どうかした?そんな顔も可愛いよ?ああ、もしかしてパンしか食べてないのがバレて恥ずかしいのかな?でも君は生活の苦しい、苦学生なんだから仕方ないよ。故に、君を愛してる俺が君に食事を奢るのは仕方ない事だよ。」
「………ストーカー行為も、貴方にとっては仕方ない事ですか?」
腕を少しだけ引っ張って言えば臨也さんは足を止めた。
「?人の事を知りたいと思って観察するのは当たり前の事だよ!!それが、愛しの帝人くんなら尚更!」
笑う臨也さんは端からみればかっこいい人だ。言われたのが女の人ならコロリと落ちてしまうだろうな。イケメンってずるい。
「ストーカーは犯罪ですよ」
「あれ?公認でも犯罪になるの?」
唇を歪ませる臨也さんを殴りたくなった。勿論、僕にそんな事できないけど。
「…………臨也さん」
「何だい帝人くん」
「臨也さんって本当にうざいですね」
「え?どうしたのいきなり。惚れちゃった?」
「何でそんな解釈になるんですか。臨也さんの脳内回路ってどうなってるんですか」
「んー?帝人くんの突っ込みって手厳しいよね。そんなとこも好きだけど」
嗚呼、ほんとこの人と一緒に居ると疲れる。
けれど、これはある種の非日常なのだから僕は心底嫌がっていないのだと思う。
ほらほら帝人くん、早く買い物を済ませて早くご飯を食べに行こう。と自分を誘う臨也さんはやっぱりかっこよかった。
……イケメンって一種の武器だよなぁ。
*************
突発drrr!お初。
因みに漫画1巻しか読んでません(笑)
臨也さんはもっとうざいといい。
うっぜえ!って位ね!!ww
個人的にセルティと帝人がどんな風に絡むのか気になります。オフ会とかやるのかな?
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