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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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4万打リクエストのお品です。
原作とは色々時間軸とかずれた補色サンド。
帝人が覚醒入ってます。

それでも宜しければ、どうぞ



隣に居るべきは誰だ。

杏里か?黒沼か?いや、俺だと思うのだ。

俺であってほしいと、思うのだ。

「みっかどー!ナンパいかねー?俺と一緒に男スキルを磨いてガールハンティング成功率アップ!どうよ?」
「ごめんね正臣。今日は用事があって。」
「……あ、そう。」

日本語を喋ってよ。とか馬鹿な事言ってないで帰るよ。とか…………そんな事は言わず純粋な謝罪に腹にチクリと痛むようななんとも言えない不快感が起きる。
「あんまり池袋で騒ぐなよ。お前も俺も華の高校生なんだからな。ただただひたすらに青春という名の甘酸っぱいスクールデイズを過ごしてればいいんだぞ」
「騒いでなんかいないよ。正臣こそ騒いでるんじゃない?」
「俺は何時でもガールハントに夢中だっつの。ナンパに必須な情報収集はちと大変だがなー。まぁ俺に掛かれば池袋の情報なんて………」
「正臣は本当に正臣だよね」
「おうよ、俺は紀田正臣。将来の夢はヒモ!な17歳だ!ドゥーユーアンダースターン?」
「……」
「うぉーい!!あからさまに引くなよ!!」


帝人は、帝人だ。
俺の幼なじみで、親友で、変わらない筈だ。

帝人自身は、変わらない。


その事に安堵しつつぺらぺらと言葉を放ち帝人と肩を組めばガラリと戸が開く音がした。

閑散とした放課後の教室に入って来たのは一学年下の黒沼青葉だ。

「すみません先輩、遅れました」
と頭を軽く下げる黒沼に帝人は俺の腕を退けて
「いいよ、謝らなくて」
と言いつつ黒沼に近寄る。


帝人は変わってしまった。
黒沼のせいで。


なにやら良からぬ事を企み、帝人を利用している黒沼。
帝人はきっと後輩の頼みだから断れないんだ。どんな企みだかは知らないが黒沼はダラーズというカラーギャングの創始者である帝人を狙って居るのだ。


俺は黒沼が嫌いだ。

きっと黒沼も俺の事が嫌いだ。
今も憎々しげに俺を見ているしな。


くるりと帝人が振り返る。
「ごめんね正臣。それじゃまた明日」
「ん、おぉ…じゃあなー!明日のナンパには付き合えよー!」
「ナンパ以外なら付き合うよ。じゃ、行こうか青葉くん」
「はい先輩!」

黒沼は嬉しそうに帝人の隣を歩く。
きっと黒沼は帝人が好きなのだ。愛とか恋とかそういう意味で。

…………反吐が出る。


帝人の弱さにつけ込んで、取り入って、何をしようっていうんだ。
俺の親友はそんな安い奴じゃない。

俺の親友はお前みたいな奴が隣にいていい奴ではない!!!!

「みかど………戻ってこいよ…!」

夕日の射し込む教室で一人歯を軋ませた。


「先輩、紀田正臣先輩とはどんな関係なんですか?」
「どうしたの?いきなり」
「いえ、ちょっと気になったので……」

他のクラスなのにいつも隣にいる紀田正臣。
彼は自分と帝人先輩との仲をよく思っていない。そんなわけでよく睨まれたりするのだ。
「邪魔だなぁ」
「え?なにが?」
「いえ、なんでもないですよ。」
「そう?」
「あ、それより先輩」
「なに」
「今更なんですけど、どうして俺と契約してくれたんですか?」


「ああ、居場所を作るためだよ。

僕と、正臣と、園原さんが一緒に居れる為の居場所を作るためだよ」


この人は、淡々と話す。
そこには紀田正臣に見せるような笑顔など浮かべられるのだろうか?と思うくらい、淡々と、事務的に口を動かしているようだ。

「先輩」
「うん?」
「俺たちのこと、信用してくれますか?」
紀田正臣という人自体に憧れなど抱いたことはない。

「うん、勿論。君達はよくやってくれてるから……」

紀田正臣という人物自体に羨望を抱いたことはない。


「大切な、大事な、“  ”だと思ってるよ」

ただ、ただ竜ヶ峰帝人という人物の親友である紀田正臣にほんの少しばかり思うことはある。

けれどそれを言う代わりに彼に言ってやろう
「貴方のせいでこの人が変わったんでしょう」

と。
それはまだ…………もっと帝人先輩が壊れてからで言ってやるのだけど。


「…………せいぜい駒らしく働きますよ。」

前を歩く帝人先輩の背中を見つめながら俺は言い様のない不快感をため息に融かすのだった。


***************

よんまんだリクエスト「帝人を慕う青葉と駒として青葉を信用してる帝人。青葉が気にくわない正臣。第三者から見ると青葉に嫉妬する正臣」

でした!リクエストありがとうございました!!^^
まさか補色サンドのリクエストがくると思わなかったので(しかも私のツボをついている!)楽しく書かせていただきました!!

………………………視点失敗しましたかね……。(滝汗)
うーん……。嫉妬するように見せるって難しいですね…青葉と正臣を絡ませれば良かったのか…!?口喧嘩的な…。

この話は結局青葉と正臣がお互いに嫉妬してる話でした。
ポジション取りやがってコノヤローとか、先輩に思われやがってコノヤローみたいな!
補色サンドはこういう話大好きです…へへっ…^///^

あと帝人が覚醒しててかわいくなくてすみません(笑)
愛想もねえww


リクエストありがとうございました!
お気に召さなかったらすみません…



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