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「嫁にきてください!」設定の幽→帝(←ルリ)アイドルコンビは結婚してますが幽ルリ要素はあんま無いです。
よろしければ、どうぞ。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
撮影が終わり撤収準備をしている中楽屋に入り化粧を落とすのやら着替えをしたりする。
「幽平さん、お疲れ様です」
「……卯月さん」
「今日はこれで終わりですね。明日の予定は15時からですけど…」
「卯月さん」
「……はい?」
「来月の23日は休みでしたよね?」
「ええ。今のところは何も入ってません」
「………ならいいです」
「なにか先約があるんですか?」
「ええ……………
兄の結婚式なんです。」
あの二人が結婚式を挙げるまでに2年かかった。
敬愛する兄の結婚式なのだから全力で祝福をしてやりたい。
けれど、自分が好きだった人と兄が結婚するという事態での俺の心情、察していただきたい。
自分の左手の薬指には、彼女とは結ばれなかったものの指輪が嵌められている。
この指輪に繋がる人は決して嫌いではないが、自分が一番好きな女性は兄に嫁ぐ彼女なのだ。
「ただいま」
「お帰りなさい」
「あ、お帰りなさい」
二人分の声に多少驚きつつリビングに上がれば結婚相手と、もう少しで義理の姉になる人。
「……帝人さん、来てたんですか」
「幽さん、敬語は止めてくださいっ僕のが年下なんですから……」
「お疲れ様です」
す、と白く綺麗な手がティーカップを差し出す。
「ありがとう」
「幽さんもルリさんも久しぶりですね」
ふわりと笑う帝人さんはケーキみたいだなぁと空腹のせいか思った。
「……うん、久しぶり」
「ゆ…幽さん、忙しいですからね」
相変わらず幽平呼びが抜けきれないルリに苦笑しつつ(顔には出てないだろうけど)紅茶に口をつける。
「でも顔見れて良かったです」
「結婚式には行くよ」
「え、大丈夫なんですか?」
「休みにしたから平気」
「私も行きます、ウェディングドレス姿の帝人さん、見たいです」
「うっ…、恥ずかしいなぁ……でも嬉しいです」
はにかむ帝人さんはとても幸せそうな顔をしていてルリもはにかんだ。
「………もうすぐ義姉さんか」
「………い、いいですよ帝人のままで!!」
「お義姉さん……いい響きですね」
「ルリさんまで!二人の方が年上なんですから止めてくださいよ……」
「…帝人さんと兄貴は兄貴の方の部屋に住むの?」
「えっ、あ、あぁ……そうなると……」
「引っ越さない?」
「うーん今二人だけなので静雄さんの部屋で大丈夫かなと…」
「二人ともこのマンションに住みなよ」
「えぇっ!?」
「…………部屋は確かに余ってますよね…」
「ちょ、でも迷惑じゃない?二人の家に僕らもって」
「全然」
「………だそうですけど」
「………………えぇと……」
「なら兄貴と相談して兄貴が良いって言ったらこっちに住みなよ」
「…………はぁ…」
…勝算はある。
兄に自分から言えばいいのだ。
うちに引っ越ししないか、と。(兄は自分に甘いのだ。)
「あ、いけないもうこんな時間」
時計を見るなり慌てて立ち上がる帝人さん。
「帝人さん、送るよ」
「あ、そうですよ。暗いですし」
「うーん、じゃあお言葉に甘えちゃおうかな…」
照れたように頬をかく帝人さんの手には兄と同じ銀色の指輪が嵌められていて、自分らしくない事を思ってしまった。
俺が先に出会っていたら、なんて。
**************
この静雄さんの嫁シリーズは芸能サンドだったり静帝だったりの話です。
幽ルリな話は全然出てこないと思います…。(……)
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