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ぼくらの7日間2続き。
火種コンビと帝人の話。宜しい方は、どうぞ。
信じられなかった。
というか、信じたくもなかった。
「帝人が好きみたい。…恋愛的な意味で。」
イヤホンに手を当てて男は震えだす。
「俺の帝人くんがシズちゃんの弟に盗られる!」
同時刻、また別の家でやはりイヤホンに手を当てた少年も項垂れていた。
「はぁ……ただいまー」
体育なんて滅びればいい。とやけに物騒な響きの言葉を呟きながら竜ヶ峰帝人は帰宅した。
おかえりと母の声を聞きつつ自分の部屋へ行けば
「おかえりなさい先輩!」
「おかえり帝人くん」
と帝人の部屋の筈なのにまるで自分の部屋のように寛ぐ臨也と体育座りから正座に座り直して挨拶をする青葉が居た。
「………ただいま………また二人共勝手に入って………なんですか?」
臨也は帝人の幼なじみである平和島兄弟の兄の方と犬猿の仲で、青葉は中学時代の後輩である。
こう書くと二人に接点など無いようだが帝人が好きだという共通点から二人はなんだかんだ対面する。
…対面するときは決まって帝人にとって良くない事が起きる時なのだが。
「いやね、帝人くんに会いたくなっちゃって」
「先輩の顔が見たくて………」
「また何か仕掛けにきたんですか?」
何か、とは盗聴機や盗撮カメラの類いだ。好きな人の事を常に知っておきたいという思いから臨也と青葉は帝人の部屋に盗聴機やカメラを設置する。
帝人自身は、二人が何故そんなものを自分の部屋に勝手に設置するのか解らないし、不快なだけである。
「やだなぁそんな嫌そうな顔しないでよ、そんなの毎回毎回付けに来ないよ!本当に、帝人くんに会いに来ただけだよ。…ほら、可愛い顔が台無しだよ?」
「そうですか、僕は可愛いくないです。」「今日は先輩に重大な話があったんですけど……」
「重大な話?」
「折原臨也が居るので止めました」
「まぁそんな訳だから今は帝人くんの部屋を満喫してるところさ」
「………満喫?」
「ところで帝人くん」
「はい」
臨也は帝人のベッドの上で読んでいた本を放り、帝人を向きながら座り直す。
「文化祭一緒に回らない?俺的に本当は文化祭なんてどうでもいいんだけど最後の文化祭を帝人くんとなら回りたいなぁ~って」
「!」
「えっ………と…」
文化祭。臨也さんと文化祭?
帝人は臨也を訝しげに見るが臨也はにこりと人の良さそうな笑みを浮かべている。
臨也さんと文化祭回るって、僕死亡フラグじゃないですか。
臨也さんの半径3メートル位に静雄さんが居たら静雄さんは暴れるだろうし、暴れている間は僕の事なんて見えないだろうから臨也さんと一緒に居たら僕は即死だ。だって、それに………………
そんな脳内シュミレーションをして帝人は
「臨也さんと一緒には回れませんごめんなさい」
と臨也にぺこりと頭を下げながら言う。
「え~帝人くん平和島幽くんと回るの?」
「なっ!いえ!まだ……………そうとは決まって無いです……」
「なら良かった!」
ぱん、と両手を叩き、臨也は立ち上がる。
「帝人くんが誰かに取られるだなんて許しがたい事だからね」
そう言うなり臨也は帝人な頬に手を当てて額に口づけた。
「ひっ!い、臨也さん!?」
今この人は何をした!?と混乱する頭で帝人はとりあえず臨也を突き飛ばそうとしたら青葉が臨也を突き飛ばした。
「テッメェェェ!!先輩になんて事を!!」
「ててっ…良いじゃないかおでこにちゅーくらい。」
「良くねえ!変態がうつる!!」
「失礼だね君」
青葉くん素が出てるよ。と思いつつそういえばと帝人は二人を見据える。
「二人共………盗聴機まだつけてたんですか?」
二人はそう言われるなり明後日の方向を見て黙っている。
「僕外してくださいって言ったじゃないですか!!」
「いやだって君の安全を守るために…」
「先輩の生活音無しじゃもう寝れません!!」
「気持ち悪いよ青葉くん!!もー二人共出てってください!!」
「…………はぁい、まぁじゃあまた明日ね帝人くん」
「先輩絶対こんな奴と文化祭行っちゃダメですよ!平和島幽と付き合うのもダメですよ!」
等と好き勝手言って二人は窓から出ていった。(ここは2階だ。)
「………ここの窓ってそんな入りやすいのかな……みんなここから入ってくるし…」
ため息をつきながら窓を閉めて、帝人は盗聴機を取り外すべく、部屋中を這いずり回った。
「それにしても……臨也さんめ」
と悪態をつきつつ額をごしごしと擦るのを帝人は忘れなかった。
****************
火種サンドー!臨也に対して素でブツクサ言う青葉とか!にやにや。
何だか連載ものって私いつも進展無い感じしますが書いてる方としては進展あるつもりです…………あれー?
来良の文化祭の話って原作にあるのかしら…………(笑)
火種コンビと帝人の話。宜しい方は、どうぞ。
信じられなかった。
というか、信じたくもなかった。
「帝人が好きみたい。…恋愛的な意味で。」
イヤホンに手を当てて男は震えだす。
「俺の帝人くんがシズちゃんの弟に盗られる!」
同時刻、また別の家でやはりイヤホンに手を当てた少年も項垂れていた。
「はぁ……ただいまー」
体育なんて滅びればいい。とやけに物騒な響きの言葉を呟きながら竜ヶ峰帝人は帰宅した。
おかえりと母の声を聞きつつ自分の部屋へ行けば
「おかえりなさい先輩!」
「おかえり帝人くん」
と帝人の部屋の筈なのにまるで自分の部屋のように寛ぐ臨也と体育座りから正座に座り直して挨拶をする青葉が居た。
「………ただいま………また二人共勝手に入って………なんですか?」
臨也は帝人の幼なじみである平和島兄弟の兄の方と犬猿の仲で、青葉は中学時代の後輩である。
こう書くと二人に接点など無いようだが帝人が好きだという共通点から二人はなんだかんだ対面する。
…対面するときは決まって帝人にとって良くない事が起きる時なのだが。
「いやね、帝人くんに会いたくなっちゃって」
「先輩の顔が見たくて………」
「また何か仕掛けにきたんですか?」
何か、とは盗聴機や盗撮カメラの類いだ。好きな人の事を常に知っておきたいという思いから臨也と青葉は帝人の部屋に盗聴機やカメラを設置する。
帝人自身は、二人が何故そんなものを自分の部屋に勝手に設置するのか解らないし、不快なだけである。
「やだなぁそんな嫌そうな顔しないでよ、そんなの毎回毎回付けに来ないよ!本当に、帝人くんに会いに来ただけだよ。…ほら、可愛い顔が台無しだよ?」
「そうですか、僕は可愛いくないです。」「今日は先輩に重大な話があったんですけど……」
「重大な話?」
「折原臨也が居るので止めました」
「まぁそんな訳だから今は帝人くんの部屋を満喫してるところさ」
「………満喫?」
「ところで帝人くん」
「はい」
臨也は帝人のベッドの上で読んでいた本を放り、帝人を向きながら座り直す。
「文化祭一緒に回らない?俺的に本当は文化祭なんてどうでもいいんだけど最後の文化祭を帝人くんとなら回りたいなぁ~って」
「!」
「えっ………と…」
文化祭。臨也さんと文化祭?
帝人は臨也を訝しげに見るが臨也はにこりと人の良さそうな笑みを浮かべている。
臨也さんと文化祭回るって、僕死亡フラグじゃないですか。
臨也さんの半径3メートル位に静雄さんが居たら静雄さんは暴れるだろうし、暴れている間は僕の事なんて見えないだろうから臨也さんと一緒に居たら僕は即死だ。だって、それに………………
そんな脳内シュミレーションをして帝人は
「臨也さんと一緒には回れませんごめんなさい」
と臨也にぺこりと頭を下げながら言う。
「え~帝人くん平和島幽くんと回るの?」
「なっ!いえ!まだ……………そうとは決まって無いです……」
「なら良かった!」
ぱん、と両手を叩き、臨也は立ち上がる。
「帝人くんが誰かに取られるだなんて許しがたい事だからね」
そう言うなり臨也は帝人な頬に手を当てて額に口づけた。
「ひっ!い、臨也さん!?」
今この人は何をした!?と混乱する頭で帝人はとりあえず臨也を突き飛ばそうとしたら青葉が臨也を突き飛ばした。
「テッメェェェ!!先輩になんて事を!!」
「ててっ…良いじゃないかおでこにちゅーくらい。」
「良くねえ!変態がうつる!!」
「失礼だね君」
青葉くん素が出てるよ。と思いつつそういえばと帝人は二人を見据える。
「二人共………盗聴機まだつけてたんですか?」
二人はそう言われるなり明後日の方向を見て黙っている。
「僕外してくださいって言ったじゃないですか!!」
「いやだって君の安全を守るために…」
「先輩の生活音無しじゃもう寝れません!!」
「気持ち悪いよ青葉くん!!もー二人共出てってください!!」
「…………はぁい、まぁじゃあまた明日ね帝人くん」
「先輩絶対こんな奴と文化祭行っちゃダメですよ!平和島幽と付き合うのもダメですよ!」
等と好き勝手言って二人は窓から出ていった。(ここは2階だ。)
「………ここの窓ってそんな入りやすいのかな……みんなここから入ってくるし…」
ため息をつきながら窓を閉めて、帝人は盗聴機を取り外すべく、部屋中を這いずり回った。
「それにしても……臨也さんめ」
と悪態をつきつつ額をごしごしと擦るのを帝人は忘れなかった。
****************
火種サンドー!臨也に対して素でブツクサ言う青葉とか!にやにや。
何だか連載ものって私いつも進展無い感じしますが書いてる方としては進展あるつもりです…………あれー?
来良の文化祭の話って原作にあるのかしら…………(笑)
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