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幽→帝。距離感ある二人。静雄さんもいるよ!
それでもよろしければ、どうぞ。
彼と目があった事は数える位しか無い。
「あ、幽さん。……今日はお休みなんですね」
兄の家に行くと居る、目の前の竜ヶ峰帝人という少年は兄と同居中だ。
なんでも住んでる所が危険らしい。(兄・談)
「うん。」
「……………」
この少年は俺が苦手らしく、会うと毎回困ったような顔をする。
俺だって君みたいなお年頃は正直苦手だ。顔には出ないけれど。
「えっと……それは」
「……お土産だけど」
はるばる京都まで撮影に行ったのだからお土産の一つや二つ買うに決まっている。
「……………で、すよね…」
靴を脱いで勝手知ったる兄の家、ソファーに腰掛ける。
お土産はテーブルの上に置いて部屋の様子を見ればやはり破壊の後は無く、数週間前に来たときの部屋のままだった。
「あ、幽さん、何か飲みますか?」
「…………自分でやる」
君よりこの家の事は知ってるし。
と言えば俯いてそうですよね。と返される。
そういえばいつも自分と話す時は俯いている気がする。
言いたい事は目を見て言って欲しいものだ。
冷蔵庫を開けてスポーツドリンクがまだ残っていたのでそれをコップに注ぐ。
竜ヶ峰帝人という少年がまだ扉の前で立ち尽くしてるのが見え、
「座らないの?」
と言えば竜ヶ峰帝人はまたそうですね、と顔を合わせずにソファーに腰掛ける。
さっきまで自分の座っていた所の隣ではなく、反対の端の方へ。
コップを持ったまま隣に腰かければ竜ヶ峰帝人は身を固くする。
ガチャ、と玄関の方から音がして竜ヶ峰帝人の顔が玄関の方へ向く。
「ただいま」
ドスドスと音を立てて帰ってきた兄に
「お帰りなさい、静雄さん」
と嬉しそうな声で竜ヶ峰帝人は返す。
「幽、最近よく来るな。」
「………そうかな…おかえり」
「おう」
「………………幽」
「なに」
「なんだこれ」
兄が指差したのは、
「なにって……、お土産」
「はぁ?なんで急に」
お前海外行っても土産なんか買わなかったくせに……
とぶつぶつ言う兄に仲が良いんですね、と竜ヶ峰帝人が兄に微笑む。
「帝人、食うか?」
「え!いや、いいですよ、静雄さんが貰ったんですから…」
「お前と、俺にだろ」
………………別に、その子の好みで買った訳じゃない。
「……い、いただいても、いいんですか?」
首を少し傾げて俺を見る竜ヶ峰帝人。
「いいよ」
君味噌好きみたいだし。
「じゃあいただきます」
ベリベリと兄が包装紙を破り、中の味噌せんべいを口にくわえ、竜ヶ峰帝人にも差し出し、箱を机にのせる。
「美味しいです」
竜ヶ峰帝人がにこりと笑ってせんべいを頬張る。不味いものじゃなくてほっとしながら自分もひとつ口に運ぶ。
「…にしても何で味噌せんべいなんだよ。京都なら八ツ橋とか有っただろ。」
甘いものが好きな兄の言うことは聞こえないふりをした。
****************
ツンデレを目指して………たん、です……………(ん?何だって?)
ううぅぅ…………惨敗ですよ…ええ。
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