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ラブラブ幽帝。それでもよろしければ、どうぞ
「命をくれたのは神様。きっと母親や父親も僕にとっては神様なのだろう」
「……どうしたんですか?」
クッションを抱きながら無表情で淡々と喋った幽を覗き込めばチラリと視線を向けられる。
「今度出演するやつの台詞。の一部」
「そんな重い話なんですか」
「そうだね。命だの愛だの……重い話かも」
「昼ドラですか?」
「違うよ」
そうですか。と言って帝人はソファーに寄りかかる。
珍しいと思った。
幽が幽平の話をするなんて。どちらかといえば帝人と居る時に羽島幽平の話をすると幽はあまりいい顔をしない。
だから幽から羽島幽平の話をするだなんて珍しいと帝人は思った。
「……どっちも幽さんなのに」
「?なにか言った?」
「いえ」
疑問符つきだけれど無表情なその整った顔を見て苦笑する。
「でね」
「はい」
「俺からしたら帝人くんって神様だなと思った」
「え、」
「心臓をくれるんだ。帝人くんは。」
「どういう意味ですか?」
「兄貴のお陰か解らないけど……俺ってあまり動じないみたいで」
「……まぁ、そうですね」
「けど帝人くんといるといつもドキドキする」
「………」
「心臓の音が聞こえるんだ」
「…そうなんですか」
「だから、帝人くんは俺に命をくれてるんだなって思った」
「そんな、」
事無いです。と開いた口は音を発する事は無かった。
ぎゅうと幽が帝人に抱きついたのだ。
さらさらと肌を撫でる髪が擽ったいと思いつつも頭を撫でれば幽が帝人の頭を撫でる。
「幽さん」
「うん」
「僕も、幽さんと居るとドキドキします」
「そうなの?」
「はい、ですから」
幽さんも僕にとって神様ですね。
そう言って帝人が笑うと幽は腕の力を強くした。
************
心臓というのは意識をしないと動いてるのか分かんないなぁみたいな…。止まってない筈だけれど動いてるとはあんまり感じない。そんな話でした。
これ位短い話が個人的には読みやすくて好きです……どうしてdrrは長くなるんだ…
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