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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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首!の臨帝(という名の臨→帝)
二人は幼なじみ。年齢操作。

それでも宜しい方はどうぞ。



「おはよう帝人くん!今日も可愛いね」
「うるさいです臨也さん。どうせ時間がなくてネクタイが満足に結べてないですよ」
「そんなところも可愛いよ。」

朝っぱらからこんなつらつらと可愛いだのなんだの言われるのは僕がこの人の家の隣に引っ越して来てしまったのがそもそもの原因で。
小学生高学年の時から言われ続けている為かいつの日から黙れ。という言葉を言うのすら諦めた。
「さ、早く行くよ帝人くん!俺は君と一緒に遅刻も喜んでするけど君は遅刻したくないんだろう?」
「遅刻はしちゃいけないんです。あといい加減なんでもかんでも僕に合わせるのやめてください」
「真面目だねぇ君は。そんな所も好きだけど。ああそれとマイナスの自意識過剰はストレスの原因になるよ。」
「真面目というか、学生として当たり前です……僕は臨也さんと一緒に居る時点でストレス溜まる気がします」

早足で横断歩道を渡る。臨也さんもすぐ後ろをついてくる。
向かうのは同じ学校だから仕方ないのだけれど。
「え?なに俺と一緒に居ると胸が押し潰されそうな位ドキドキする?帝人くんそれは恋だよ!」
「何で、そうなるんですか」
横断歩道を渡って平坦な道を歩いているととんでもないことを隣で言う臨也さんにため息をつく。


「ていうかさ、いい加減敬語やめなよ」


横から顔を覗き込んできた臨也さんは少し不機嫌そうだ。
「無理です。臨也さんは年上の人なんですから」
「君が俺にタメ使ったって気にしないよ!幼なじみなんだからさ」

そう、幼なじみ。
小学校を入学する頃に僕はここに越してきた。
臨也さんは隣の家の住人で。
僕より1つ年上。
小学校低学年の頃は本当に仲良しだった。
確かお互いに君付けじゃなかったかな。
けれど臨也さんが小学5年生位になった頃、臨也さんは僕に嘘を教え込むようになった。
「帝人くん!今日は母の日だよ。お母さんが喜ぶことをしないとお母さんが居なくなっちゃうんだよ」

「帝人くん、今日はクリスマスだよ!夜遅くまで起きているとサンタさんが君を食べに来ちゃうんだよ」

「帝人くん明日は隕石が降るよ。ん?ああ隕石っていうのはね、みんなをぺちゃんこにしちゃうんだ!」

その他諸々。その頃僕は臨也さんにべったりだったから臨也さんの言うことを鵜呑みにしてた。
その度泣きそうになりながらどうしようどうしよう等と慌てていたものだ。
そのうち、臨也さんはあからさまな嘘を吐くのは少なくなっていって。
けれど臨也さんは嘘つきだという方程式がすっかり出来上がった僕は臨也さんの言うことを信じなくなっていった。

臨也さんが中学生になって、僕が小学6年生の時。
「帝人君は可愛いね」
「はあ……そうですか」
今の様な関係になった。

僕が中学生になって少し経った頃臨也さんが中学で有名人になってて、同じ学年の女の子たちが騒ぎ出すと僕は臨也さんの事を折原さん。と呼んだ。
けどなかなか慣れなくて結局今の呼び方になった。
嘘つきで、校内で有名人な臨也さんと幼なじみだなんて女子や友達に知られたくなかった。
そういうのに、多感なお年頃だから臨也さんを避けていた時期もあった。
なぜなら有名なのは外見、成績、問題児。という三拍子で僕はそんな人とお近づきになりたくなかったのだ。

それがある日、僕は臨也さんに近付かれた。

「帝人くん!なんで俺のこと避けるの?俺君に何かした?まだ何もしてないよね?避けないでよ、俺君が好きなんだ」

「は?」
「愛してるんだ帝人くんを!ねぇだから俺と付き合わない?」
「………また、嘘ですか?」
「嘘じゃないよ。だから、避けないでよ」
「避けて、なんか………」
「………あ、そう。避けてないの、わかった。」


と、その日から僕は毎日臨也さんに付きまとわれている。
避けてない。と嘘を吐いたのは悪いと思ったけど臨也さんはストーカーのごとく僕に付きまとい始めて、避けようとする僕にぴったりくっつく。

可愛いとか、愛してるとか、好きとかそういった甘い言葉つきで。

けれど僕の中で臨也さんは嘘つきのイメージが濃いのだ。
だから適当に流してる。
どうせすぐに飽きるだろう、とも思った。
けれどこれに関しては臨也さんもなかなか飽きないみたいだ。
僕が中学一年の後半から始まったのだからかれこれ三年と数ヶ月。
よく飽きずに毎日毎日歯が浮くような台詞を言うものだと感心してしまう。
そういう言葉は好きな人に言うべきだ。

「臨也さん」
「なんだい帝人くん」
「よく飽きませんね」
早足で歩きながらネクタイを結び直す。
臨也さんはうーん、と顎に手を当てて

「どうしたら信じてくれるのかな」

と言う。
「意外ですね、信じて貰いたいんですか。」
きゅ、と結んだネクタイに満足して隣を歩く臨也さんの赤みがかった目を見れば臨也さんはゆっくりため息を吐いて


「信じてくれないと俺の気持ちが伝わらないじゃん」
と呟く。


臨也さんの言うことって、僕はもう信じられないんですけど。大体貴方の口って本当の事を言えない口でしょう。
と僕は思った。


「ねぇ帝人くん」

「なんですか」
「すきだよ」
「そんなに僕の反応は楽しいですか」
「え、」

きょとん。としてる。
初めてみたな臨也さんのそんな顔。
あ、校門が見えてきた。
「ちょ、ちょっと待ってよ帝人くん」
「どうかしました?」
「ねぇ、俺が君の反応を見たいが為に毎回毎日好きって言ってると思ってるの?」
「違うんですか?」
「心外だなぁ。反応が見たいだけだったらこんな3年と5ヶ月も続けて言わないよ」
「…………はあ、そうですか」
それなら何で。毎回毎日飽きずにそんな言葉を言うのだ。

「なぁんで信じてくれないのかな……」
「自分の人生振り返ったらどうですか」
「帝人くんに愛を捧げてきた人生だったなぁ」
「嘘をついてきた人生ですよ」

おや?と不思議そうな顔をする臨也さんを無視して僕は下駄箱から靴を出した。

************
長…………^q^
臨也さんってベラペラ喋らせたくて……したら行数パネェwww
臨也不信な帝人。
落とすのが大変です(笑)
本当は不信具合がもっと重症で、でも無理やりくっつく話だった筈なんですけど書いてたらわりと軽い話に……。



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