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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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「この不届き者を粉々にしますから」
「いやいやいや!!何言ってるんだよ!!」

こんな事になっているのが自分のせいだなんて正直思いたく無いが俺のせいなのは確かなのだ

†夢であっても悪夢なことには変わりない†

5月半ば。俺は一人考えことをする為に中庭に出たら会ってしまった。
「武藤…」
入学する前から気になっていた人物に。
「ん?えと、??」
武藤は俺に名前を呼ばれてこちらを向いたが俺の名前を覚えていないようだった。
「丸藤だ」
「ああ!!君が丸藤くん!?」
名前を教えた瞬間武藤は俺の事を知っているような言い方をした。
「君が、とは?」
「えーとね。すごーく言いにくいんだけど、
僕に勉強教えてくださいっ!!」
ずざーっと頭を下げて武藤は叫んだ。
「勉強…?」
「そう勉強!!」
「何故…」
教えなくてはいけないのだと言おうと口を開く前に武藤の口が開いた。

「あのね、僕ってすっごく頭悪いの。」

「は?」
開いた口がふさがらない。
「あ。そういう変な顔しないでよ!!僕これ本っ当に深刻な問題なんだから!!」
「ああ。すまない。」
口を閉じてキリッとした顔を作る。
「入試の時のペーパーテスト。あれ僕最下位だったんだ。」
「…」
「でもデュエル実技試験は2位。僕入試のペーパーテストかなり勉強してたはずなんだよ?一応。
けど結果は散々!!こんなままの僕に今、再来週テストっていう大きな壁が立ちふさがってるの!!」
「確か…赤点を取ったら補習の毎日。だったな」
「そうなんだよ!!」
「そんなに危ないのか?」
失礼なのは承知の上で聞く。

「先生が君を紹介するくらい危ないらしいよ僕。」
「…紹介?」
「うん。紹介。「丸藤に勉強教われ!そしたら赤点は回避できるだろう」ってね」
「そうとも言えないだろう…」
「でも丸藤くん普通に勉強できる人でしょ?」
「まぁ…入試は3位位だったな」
「え!!凄い!!本当勉強教えて!!」
キラキラと目を輝かせて武藤は俺の両手を握った。
「あ、ああ…別に構わないが」
「やったー!!!!ありがとう丸藤くん!!」
「いや…大した事ではないしな。」
「でもありがとう!!僕赤点とる所だったもん!!」
パッと暖かい手を離して武藤はクルリと後ろを向くが
「武藤!!」
クルリと後ろを向いて段差を踏み外しそうなのが見え、慌てて引き寄せる。
「!!」
「っ…」
バタッ。
俺は石畳に体を軽く打ち、武藤は自分の上にのっかっている。
「ご、ごめんっ!!大丈夫…!?」
武藤が心配そうな顔で俺を見る、が
「俺は平気だが…切ってるな…」
武藤の顔には俺の爪だか何だかで傷が付いていた。

その時、
「主!!早く其処からどいてください!!」
女の声がした。
「サイレントマジシャン…」
「主の…主の頬に傷があぁあぁぁぁあ!!!!」
「平気。かすり傷だよ」
「許せない…」
「えーと、サイレントマジシャン?」
「主…どいてください…!!」
自分は夢でも見ているのだろうか。
目の前に武藤のデッキの象徴であるサイレントマジシャンの姿が見える。
「気にしないでよ!これ位の傷どうってことないから!!」
「相棒!!!」
後ろからまた違う奴の声が聞こえた。
アテムだった…。
何時もは冷たい印象すらあるアテムが今は血相を変えて走ってくる。
「大丈夫か相棒!?」
「うん。平気なんだけど」
「一体誰にやられたんだ!!」
「僕のドジなんだけど」
オーバーにも程が有るだろう。
その位アテムは武藤の頬についたかすり傷を心配していた。
「丸藤…亮!!」
サイレントマジシャンが遂に自分の名前を呼んだ。
少し目線を上げてサイレントマジシャンの方を見ると…増えていた。

刀を取り出して構えるサイレントソードマンが。

「えぇ!?なんでソードマンまで!?」
「主。どいてください、今この不届き者を粉々にしますから」
「いやいやいや!!何言ってるんだよ!!」
「相棒、まだオレの質問が…」

「もう一人の僕は先教室戻ってて!」
「あ、あぁ…」

バシュッ
消火器を使った時のような音がした。
火球が自分に向かって飛んできていたので思わず避けると床に当たりジュワァッと焦げた匂いがした。
「わああ!!サイレントマジシャンッ何やってんのさ!!」
「チッ外した…」
「チッって君ねぇ!!」
驚いてサイレントマジシャンを見ていると今度は横から刀が飛んできた。
「くっ!!」
何とかかわすと無表情なサイレントソードマンが見えた。
カードの精霊が実体化する話なんて聞いたことが無い!!実体化している。ということは、先程のサイレントマジシャンの火球に当たっていたら
自分は死んでいたし、今振られているこの刀に切られても俺は死ぬということだ。
「っ…!!」
ピッと頬を切られて後ずさるとサイレントソードマンは攻撃を止めた。
「丸藤くん!!」
パタパタと武藤がこっちに寄ってくる。
「2人ともストップ!!」
「「主…」」
「あのねぇ君たちは何でそうよく見てるようで見てないのさ!!」
サイレントの2人は黙って武藤の話に耳を傾けている。
「丸藤くんは、僕が大怪我するのを防いでくれたんだよ!?」
「私なら無傷で主を助けられました」
「…かすり傷は本当気にしないでったら」
「……」
「君たちが僕の心配をしてくれてるのはすっごく分かるよ。でも限度があるよ…さすがにかすり傷を付けた位で今のはやりすぎでしょ…」
「…すみませんでした。つい熱くなってしまって……けど主も知っておいてください。私たちにとって主はそれ位大切な人だという事を。」
「え…」
サイレントの2人はそのまま消えてしまった。

夢だったらどれだけ良いか。
サイレントの2人が居た所を見て俺はそんな現実逃避をしていた。
「丸藤くん。本当にごめんね」
クルリと武藤が振り向いて自分に謝罪をする。
「いや、気にするな。」
そう言うと武藤は柔らかく笑って
「優しいね」
なんて言った。
「さぁ!!教室に戻らなきゃね。」
武藤は先に歩いて校舎に向かう。

「また主にあんな不埒な行為をしたら、裏から抹殺しますからね」

バッと振り返るとニッコリ笑ったサイレントマジシャンの姿。
「…」
不埒な行為?言われた意味が分からない。
悩んでいると丸藤くん?と武藤が自分を呼んだのでとりあえず向かう。

「お前は…凄い奴だな」

少し前を歩く武藤に向かって言うとペーパーテストはてんでダメだけどね。と笑って返された。

******************
サイレントマジシャンの言う不埒な行為はもちろん相棒を引き寄せてカイザーが自分の体に乗っけた事です。^^^^^
王様が空気^^
カイザーの恋の自覚?はテスト勉強を教えてる時に発動します。←
ていうか武藤さんが上目づかいで見た瞬間みんなノックアウトでいいと思う←←
こう、武藤さんが上目づかいで「ダメかな?」とか言った瞬間ズキューン!!と。←なると思うYO!!

ちょっと元気出たので寝転びながら打った。
まだ起き上がれない…。

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