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話の都合上表マリクはナムに。闇マリクはマリク。
王様と十代とヨハンと相棒。
「え~呼び出しなノーネ」
帰りのHRの時間にクロノス教諭の声で校内放送が流れた。
タッグデュエルでペアを組めてない人が呼び出されてるんだろうなぁ。と思い僕は放送に耳を傾けていた。
†でも納得†
「あれれ」
予想外だ。もう一人の僕がペアを決めて居ただなんて。
もう一人の僕の方をさり気なく見るとやっぱり少し元気無い顔。大丈夫かなぁ。
でも気になる。誰と組んだんだろう。ていうかいつ組んだんだろ。僕は一昨日申し込み書を提出したばかりだ。それなのに…。
「起立ー礼ー」
放送が終わった途端号令がかかり、ガタガタと生徒が帰っていく。
「相棒!帰ろうぜ」
いつの間にか自分の隣に居るもう一人の僕。君って足早いよね…。
「うん。ちょっと待ってて」
まだ体操着が…
と言ってロッカーまで取りに行き、体操着を取って席に戻る。
「帰ろっか」
と言ってもう一人の僕と一緒に歩き出す。
帰る。とは言っても寮に、なのだけど。
「意外だったよ。」
「何がだ?」
「君、もうパートナー決まってたんだ。」
そう言うともう一人の僕は目を逸らした。
「あー、あぁ…まぁな」
何か凄く歯切れ悪い。何だろう。
げた箱に着くとまだ何人も人が居た。
「遊戯!!」
「え?」
いきなり名前を呼ばれたので驚いた。
声の方を見ると見知った顔が何人か。
「遊戯!!酷いじゃないか!僕と組まずにあの天上院と組むなんて!!」
「ナム君…ご、ごめん。でも君だってもうマリクと組んでたんじゃない?」
「取り消せばいいだろ?そんなの」
そんなのって…決めたパートナーを取り消すなんて今まで聞いたこと無いよ。
「でも天上院くんと組んだのだってギリギリだったんだよ?」
「ファラオと組まないんだったら僕と組んでよ。」
「ごめん。」
ナム君はプリプリ怒って大体お前は~とか言う。長いんだよね、コレ。
「そしたらマリクは誰と組むの?」
お説教の途中で僕は聞いた。だってさ、マリクは今までナム君と組んでたんだよ?僕ともう一人の僕のように。
マリクは寂しくなるんじゃないかな。
と思って聞いてみたんだけど
「さあ?ファラオとじゃない?」
ばっさりと返された。
「次、ファラオと組まないんだったら僕と組んでよね遊戯!!」
ナム君はそのまま去っていった。
「何でオレと相棒は組めないんだろうな。」
もう一人の僕はぽつりと言って溜め息をついた。
「アテム先輩っ遊戯先輩!」
「今回組まなかったって本当なんですか!?」
「十代くん、ヨハンくん。」
「本当だが?」
もう一人の僕は素っ気なく答える。
「「何かあったんですか?」」
「まぁ…何かあったと言えばあったんだろうねぇ…」
教諭に組むの止めてくれって言われたんだし。
「ちぇー今回こそ2人を越えたかったのになぁ」
十代くんがぼやく。それもそうだろう。
十代くんとヨハンくんは前回の決勝戦で僕達と闘った相手だ。
「それで、2人とも今回は誰と組んだんですか?」
「僕は吹雪くんと組んだよ」
「吹雪さんと!?」
「い…意外…」
「相棒……何時の間に名前で呼ぶようになったんだ…?」
それぞれ微妙な反応を返してくれた。
「もう一人の僕は誰と組んだの?」
僕は気になっていた事を聞く。
もう一人の僕はしばらく沈黙した後
「……海馬だ」
と教えてくれた。
「海馬…?」
ポカンと呆けながらも聞いたのは十代くんだ。
まぁ…知ってる人は少ないだろうね。海馬って言ってあのスーパースペシャルに有名なアミューズメント会社の社長だなんて普通思わないし、海馬くんって学校作ったくせにあまり学校に来ないもんね。
そりゃ知らないよ。
「海馬瀬人先輩だ。ほら、あの青眼白龍を唯一持ってる…」
「えっ!?あの海馬さん!?マジで?ウチの生徒だったのか…?」
あれ?2人とも海馬くんの事知ってるみたいだ。何でだろ。
「学校作ったのも海馬くんだよ」
僕がコッソリ教えてあげると十代くんはえ~!?の連発だった。
「そっか。もう一人の僕海馬くんと組んだんだ?」
「ああ。」
海馬くん昨日一昨日学校に居たんだ…
僕見てないなぁ。同じクラスなのに…
と僕がぼやくともう一人の僕はあっけらかんと言った。
「いや、アイツ学校には来てないぜ?」
「は?」
「何だか知らないがアイツ寮に居るらしくてな。ブルー寮からオレの部屋まで来て今回タッグデュエル出るからオレと組め。だかなんだか言って組む羽目に。」
「へぇ~…」
そういえば海馬くん、タッグデュエルデュエル参加したことないよね。
今回出るからもう一人の僕と組んだのか。手ごわい相手になりそう。
「じゃ、海馬先輩の青眼白龍見れるんですか?」
十代くんがキラキラした目でもう一人の僕に聞くともう一人の僕はすぐに頷いた。
「ああ。3体見れるんじゃないか?」
「「わあぁー!!!!!」」
十代くんとヨハンくんが目を輝かせる。可愛いねぇ君たち。
「相棒は?」
「へ?なに?」
いきなりもう一人の僕に相棒は?なんて聞かれてビックリしちゃった。
でも何を聞きたいのかはやっぱり分からない。
「どうしたの?もう一人の僕。」
「相棒は何で天上院と組むことになったんだ?」
「え…」
何でそんな事を真剣な顔で聞くのさ。
別に大した理由無いのに。
「廊下で吹雪くんと藤原くんと丸藤くんが話してて、3人で話してるなんて珍しいなぁって思って近付いたら吹雪くんが誰とも組んでないっていうの聞いて、組んだんだ。」
「成る程な…」
「吹雪さんってペアを早く決めるイメージあったんだけどなぁ…」
「あ。僕も最初そう思ってた。」
4人でノロノロ歩いて話しているとブルー寮の道が見えてきた。
「じゃ、オレはこれで、じゃあな十代。さよなら先輩!」
「おぉ、じゃあな!ヨハーン!」
ヨハンくんは僕達とは違う道を行った。「寮に戻ったら、風呂開いてますかね?」十代くんは早風呂派みたいで夕食前に大浴場が開いてると必ずお風呂に入ってからご飯を食べに来る。
「まだだと思うが…」
もう一人の僕は少し呆れたような声で言った。
「十代くんってお風呂好きなの?」
「はい!結構好きです!!」
些細な質問にも一生懸命答えてくれる十代くんに僕は笑ってしまう。
寮に着くとやっぱりお風呂は開いてなくて、十代くんは少し肩を落として、じゃあさよなら、先輩。と言って部屋に戻って行った。
「なあ、相棒。」
「ん、なに?もう一人の僕。」
「相棒の部屋、行っていいか?」
「うん。いいよ。何する?」
「ゲーム、だろ?」
「あはは!うん。それもそうだね」
笑いながら僕の部屋に向かう。
「ねぇ。もう一人の僕。」
「なんだ?相棒。」
「僕、君が今日の放送で呼び出されると思ってたよ」
「ああ。正直オレもそうなると思ってたぜ」
「でも君は決まってた。しかも相手は海馬くん。」
「ああ。」
「正直…君のパートナーが海馬くんって、凄く納得したよ。」
「相棒…オレのパートナーはお前だぜ!!」
「ふふ、ありがとう。もう一人の僕。」
でもさ、本当の本当に、君のパートナーなんか務められるのって僕と海馬くん位だよね!!
**************
すんごいお久しぶりに小説。タッグデュエル開幕前の話。
王様と十代とヨハンと相棒。
「え~呼び出しなノーネ」
帰りのHRの時間にクロノス教諭の声で校内放送が流れた。
タッグデュエルでペアを組めてない人が呼び出されてるんだろうなぁ。と思い僕は放送に耳を傾けていた。
†でも納得†
「あれれ」
予想外だ。もう一人の僕がペアを決めて居ただなんて。
もう一人の僕の方をさり気なく見るとやっぱり少し元気無い顔。大丈夫かなぁ。
でも気になる。誰と組んだんだろう。ていうかいつ組んだんだろ。僕は一昨日申し込み書を提出したばかりだ。それなのに…。
「起立ー礼ー」
放送が終わった途端号令がかかり、ガタガタと生徒が帰っていく。
「相棒!帰ろうぜ」
いつの間にか自分の隣に居るもう一人の僕。君って足早いよね…。
「うん。ちょっと待ってて」
まだ体操着が…
と言ってロッカーまで取りに行き、体操着を取って席に戻る。
「帰ろっか」
と言ってもう一人の僕と一緒に歩き出す。
帰る。とは言っても寮に、なのだけど。
「意外だったよ。」
「何がだ?」
「君、もうパートナー決まってたんだ。」
そう言うともう一人の僕は目を逸らした。
「あー、あぁ…まぁな」
何か凄く歯切れ悪い。何だろう。
げた箱に着くとまだ何人も人が居た。
「遊戯!!」
「え?」
いきなり名前を呼ばれたので驚いた。
声の方を見ると見知った顔が何人か。
「遊戯!!酷いじゃないか!僕と組まずにあの天上院と組むなんて!!」
「ナム君…ご、ごめん。でも君だってもうマリクと組んでたんじゃない?」
「取り消せばいいだろ?そんなの」
そんなのって…決めたパートナーを取り消すなんて今まで聞いたこと無いよ。
「でも天上院くんと組んだのだってギリギリだったんだよ?」
「ファラオと組まないんだったら僕と組んでよ。」
「ごめん。」
ナム君はプリプリ怒って大体お前は~とか言う。長いんだよね、コレ。
「そしたらマリクは誰と組むの?」
お説教の途中で僕は聞いた。だってさ、マリクは今までナム君と組んでたんだよ?僕ともう一人の僕のように。
マリクは寂しくなるんじゃないかな。
と思って聞いてみたんだけど
「さあ?ファラオとじゃない?」
ばっさりと返された。
「次、ファラオと組まないんだったら僕と組んでよね遊戯!!」
ナム君はそのまま去っていった。
「何でオレと相棒は組めないんだろうな。」
もう一人の僕はぽつりと言って溜め息をついた。
「アテム先輩っ遊戯先輩!」
「今回組まなかったって本当なんですか!?」
「十代くん、ヨハンくん。」
「本当だが?」
もう一人の僕は素っ気なく答える。
「「何かあったんですか?」」
「まぁ…何かあったと言えばあったんだろうねぇ…」
教諭に組むの止めてくれって言われたんだし。
「ちぇー今回こそ2人を越えたかったのになぁ」
十代くんがぼやく。それもそうだろう。
十代くんとヨハンくんは前回の決勝戦で僕達と闘った相手だ。
「それで、2人とも今回は誰と組んだんですか?」
「僕は吹雪くんと組んだよ」
「吹雪さんと!?」
「い…意外…」
「相棒……何時の間に名前で呼ぶようになったんだ…?」
それぞれ微妙な反応を返してくれた。
「もう一人の僕は誰と組んだの?」
僕は気になっていた事を聞く。
もう一人の僕はしばらく沈黙した後
「……海馬だ」
と教えてくれた。
「海馬…?」
ポカンと呆けながらも聞いたのは十代くんだ。
まぁ…知ってる人は少ないだろうね。海馬って言ってあのスーパースペシャルに有名なアミューズメント会社の社長だなんて普通思わないし、海馬くんって学校作ったくせにあまり学校に来ないもんね。
そりゃ知らないよ。
「海馬瀬人先輩だ。ほら、あの青眼白龍を唯一持ってる…」
「えっ!?あの海馬さん!?マジで?ウチの生徒だったのか…?」
あれ?2人とも海馬くんの事知ってるみたいだ。何でだろ。
「学校作ったのも海馬くんだよ」
僕がコッソリ教えてあげると十代くんはえ~!?の連発だった。
「そっか。もう一人の僕海馬くんと組んだんだ?」
「ああ。」
海馬くん昨日一昨日学校に居たんだ…
僕見てないなぁ。同じクラスなのに…
と僕がぼやくともう一人の僕はあっけらかんと言った。
「いや、アイツ学校には来てないぜ?」
「は?」
「何だか知らないがアイツ寮に居るらしくてな。ブルー寮からオレの部屋まで来て今回タッグデュエル出るからオレと組め。だかなんだか言って組む羽目に。」
「へぇ~…」
そういえば海馬くん、タッグデュエルデュエル参加したことないよね。
今回出るからもう一人の僕と組んだのか。手ごわい相手になりそう。
「じゃ、海馬先輩の青眼白龍見れるんですか?」
十代くんがキラキラした目でもう一人の僕に聞くともう一人の僕はすぐに頷いた。
「ああ。3体見れるんじゃないか?」
「「わあぁー!!!!!」」
十代くんとヨハンくんが目を輝かせる。可愛いねぇ君たち。
「相棒は?」
「へ?なに?」
いきなりもう一人の僕に相棒は?なんて聞かれてビックリしちゃった。
でも何を聞きたいのかはやっぱり分からない。
「どうしたの?もう一人の僕。」
「相棒は何で天上院と組むことになったんだ?」
「え…」
何でそんな事を真剣な顔で聞くのさ。
別に大した理由無いのに。
「廊下で吹雪くんと藤原くんと丸藤くんが話してて、3人で話してるなんて珍しいなぁって思って近付いたら吹雪くんが誰とも組んでないっていうの聞いて、組んだんだ。」
「成る程な…」
「吹雪さんってペアを早く決めるイメージあったんだけどなぁ…」
「あ。僕も最初そう思ってた。」
4人でノロノロ歩いて話しているとブルー寮の道が見えてきた。
「じゃ、オレはこれで、じゃあな十代。さよなら先輩!」
「おぉ、じゃあな!ヨハーン!」
ヨハンくんは僕達とは違う道を行った。「寮に戻ったら、風呂開いてますかね?」十代くんは早風呂派みたいで夕食前に大浴場が開いてると必ずお風呂に入ってからご飯を食べに来る。
「まだだと思うが…」
もう一人の僕は少し呆れたような声で言った。
「十代くんってお風呂好きなの?」
「はい!結構好きです!!」
些細な質問にも一生懸命答えてくれる十代くんに僕は笑ってしまう。
寮に着くとやっぱりお風呂は開いてなくて、十代くんは少し肩を落として、じゃあさよなら、先輩。と言って部屋に戻って行った。
「なあ、相棒。」
「ん、なに?もう一人の僕。」
「相棒の部屋、行っていいか?」
「うん。いいよ。何する?」
「ゲーム、だろ?」
「あはは!うん。それもそうだね」
笑いながら僕の部屋に向かう。
「ねぇ。もう一人の僕。」
「なんだ?相棒。」
「僕、君が今日の放送で呼び出されると思ってたよ」
「ああ。正直オレもそうなると思ってたぜ」
「でも君は決まってた。しかも相手は海馬くん。」
「ああ。」
「正直…君のパートナーが海馬くんって、凄く納得したよ。」
「相棒…オレのパートナーはお前だぜ!!」
「ふふ、ありがとう。もう一人の僕。」
でもさ、本当の本当に、君のパートナーなんか務められるのって僕と海馬くん位だよね!!
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