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只今Drrr中心。よろず倉庫です。たまに鬱。 現実逃避ばかり。常に\(^0^)/
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古代編パロのユウギと違って、学ランを着ている武藤さんが古代エジプトに行っちゃったどうしよう。な話。
ノリで書いてます。(笑)
AIBOのキャラが途中で変わります。読んでたらわかるけどね。気を付けて!!\(^0^)/
暴君ファラオっぽい

長すぎな話なので注意!!


気がついたら砂漠の中で僕は倒れていた。

 †えぇいこうなりゃヤケクソだ!!†


「何で砂漠?世界崩壊?」
ボーっと砂に埋もれながら空を見る。
もう一人の僕。
と語りかけて気付く。
千年錘がない。

盗られた!?慌てて立ち上がり少し歩く。
でもこれって夢かな。と思い直してまたぺたりと座る。
「もう一人の僕…」
じりじりと自分を照らす太陽が暑い。
きっと夢だ。暑いと思っても夢だ。バサリと学ランの上着を脱いで立ち上がり、直感でまた歩き出す。

歩いて居ると砂に捕らわれる足にどうしようも無く苛立ちがつのり、僕は上着を敷いてその上倒れ込んだ。


目が覚めると砂の感覚は無く、柔らかいベッドのシーツの感触を感じた。
「やっぱり夢かぁ。」
景色が違う。
ガバッと起き上がって辺りを見ようとすると
「動くな!!」
と男の人の声がした。
「…」
声のする方を見ると褐色の肌に白い服を着た人が立っていた。
その人は僕に近づいて先程とは全然違う声色で
「私の言ってる事が分かりますか?」
と聞いてきたのでこくりと頷いた。
「あなたは今砂漠の上で気絶していたため少し火傷をしています。だから余り激しく動かないように。」
「僕は…ゴホッゴホッ!!」
この人が言ってる事が分かるから僕の言葉も通じると思って聞こうとしたら喉がカラカラで上手く言葉が話せない。
「あぁ水をどうぞ」
渡された水をゆっくり飲む。
「ハッ…すいません。僕はどうして…ここはどこですか?」
「砂漠で発見されたあなたは王宮で保護しているのです」
「王宮?保護?」
「ええ。」
何で夢なのに覚めないのだ。そう思いながらもまた、何故僕みたいな異色の者を保護してるのかを聞こうとしたら

「マハード、ソイツ起きたのか?」

凛とした声が部屋に響いた。
「ファラオ…」
「ファラオ?」
ファラオってエジプトの王様だよね。王宮って本当に王宮なんだ。
そんな事を感心しているとファラオと呼ばれた人がこっちに向かってきた。
顔が見える所まで来て、顔を見て僕は驚いた。
「もう一人の…僕?」
肌は褐色だけど、もう一人の僕そっくりだ。小さく小さく思わず言ってしまったけど。
「ほぅ…随分可愛い顔をしているな」
なんて顎を掬われて至近距離で言われてしまって僕は少しカチンときた。
「何か話してみろ」
うわ、何この命令口調。しかも何か話してみろって困るよね。何話せばいいんだよ!!
「……」
「マハード、コイツは話せぬのか?」
「いえ…」
「話せ。」
いや、あのね。だから何話せばいいんだよ!!
「ハジメマシテ。」
僕は固くそう言った。間違ってはないし。
「ふむ。固いな。どれ、これから余の質問に答えろ。普通にな。」
こくりと頷く。
「まず名前は」
「遊戯」
「年齢」
「17」
「余と同じ年か。そうには見えぬが」
「君は失礼だなぁっ!!」
気にしてる事をズバッと言うなんて酷い!!そう続けて言うとファラオはクツリと笑って人差し指でまた僕の顎を掬った
「失礼なのはどっちだ?一般庶民が王に敬語も使わずに話すとは。」
「ぐ…」
「まぁいい。性別は?」
「男です!!」
「ははっ…敬語でなくとも良い。ユウギ。着替えて貰おう」
パンパンとファラオが手を叩く。
「ファラオ!この者はまだ火傷が…」
女の人が数人入って来て僕をベッドから引きずり出す。腕が少しヒリヒリする。
「あぁ。薬湯を後でやる。そこまで酷い火傷ではないのだろうマハード?」
「まぁ…酷くは無いのですが」
「よし、連れていけ」
「ちょっちょっと…」

浴室に連れて行かれて
体を洗われそうになって必死で止めて貰って浴室から出たらまた女の人に囲まれて着替え方が複雑なものですからなどと言われて
着替えさせて貰って……絶句した。

どうみても可笑しいでしょうこの服。

薄い薄い布地で作られたワンピースみたいな服はどうみても男ものじゃない。
よくお似合いですよなんて言われてまた引っ張られて違う所に連れて行かれる。
「ファラオ。支度が整いました」
女の人がそう言うとファラオは何か言って僕はまた引っ張られた。
しゃらしゃらと装飾が鳴る。
豪華な椅子の上に腰掛けているファラオと目が合う。
「ユウギ。来い」
「…っ」
そう言われて歩むと同時にファラオの周りに居た女の人達が退く。
ファラオは絶対に変な僕の服装には突っ込まず
「似合うな」
と笑うだけであった。畜生。
「僕男だって言った。」
「でも男の服装よりは似合っている」
「嬉しくない」
「可愛いな」
「……嬉しくない」

「まぁ座れ。」
そう膝を指差して言う。僕がファラオの目の前に座ろうとすると
「違う。こっちだ」
ぐいっと腕を引っ張られてファラオの膝の上に乗せられる。
「ちょっと…何なのさっ!!」
「気に入った。お前は余の側仕えだ」
「はぁっ!?」
「まあ、余がお前を気に入らなくなったら即刻首を跳ねる」
「…気に入らなくなったら僕は元の服に戻れるって事?」
「飽きたらそうだな。気に入らなくなったら首を切る」
「ファラオ。キライなものは?」
「…ほぅ…まぁ教えてやろう。薬湯と神官共の説教と媚びる女だな」
「分かりました。」
僕はニッコリ笑ってやった。よし、嫌われるようにしよう。こんなスケスケの服着ていなきゃいけないんだったら死んだ方がいい。
「笑うと可愛いな」
「そうですか?」
笑顔を貼り付けながら僕は自分のキャラを作ろうと頭の中で必死に考えた。
「あぁ。凄く、な」
「嬉しいなぁ。もしかしてファラ、んっ」
え、なにコレ。
何で僕キスなんかされちゃってるの。
「んっんー、ふっ」
ちょっと待ってよ。あの、僕男なんだけど。やだ。やだ。なんか口ぬるぬるする。うわぁぁ…べろちゅーだ。僕ファーストキスなのに。男と。しかもべろちゅー。最悪。

「はぁっ…」
ようやく開放されて眉間にシワを寄せてファラオを見るとファラオは嬉しそうに笑った。
「まるで処女だな」
カッチーン!!
ああでも此処で怒ったら僕がしようとしているキャラ作りが台無しだ。媚びる女の人になりきれ僕。
「ん、ファラオ…もっと…」
ふふん。媚びる人が嫌いって事はこういうもっと望むという態度が嫌いなんでしょ。分かってるんだからね。さぁ、早くこんな僕を王宮から追い出してよ!!
「ほー。随分嬉しい事をするな」
え?
「ん…!」
まさかの!!まさかのカウンタートラップなのファラオ!!
「ふっんぅ…はっ、あ…んん」
うえー…失敗しちゃったんだぜー…気持ち悪い。くちゅくちゅと音が鳴って頭がボォッとする。
「ふっ…ん!」
ビクリと体が震えた。なにこれぇ!?
ちゅ、と軽い音が鳴ってファラオはやっと離れた。
「はぁっ。はっ…」
「上顎が弱いのか」
知らないよそんなの!!
つぅ…と顎から垂れている唾液を舌で拭われてクスリと笑われまた顎を掬われる。

「もっ、や!」
僕は顔を背けて否定する。
「もっと、なのだろ?」
「やっ…もう結構です」
またされたら…たまったもんじゃない!!
「遠慮するな」
「してない!!」
腰をガッチリ固定されて動けない。
考えろ考えるんだ僕!!最強のデュエリストの名にかけて!!(本当の最強デュエリストはもう一人の僕だけど)
「ふぁ、ファラオ!」
「ん?なんだ」
「薬湯っ、くれるって言った!」
「ああ。」
そういえば。と言って僕の肩をベロリと舐める。
「いたっ…」
ジリジリと舐められた肩が痛む。
「苦いのと痛いの、どっちがいいか?」
「苦いほう!」
痛いのはゴメンだ。僕マゾじゃないし。
チリンチリン。
ファラオが鈴を鳴らすとマハードさんが走って出てきた。
「ファラオ!」
「あぁ良い。分かっている。それより薬湯を頼む。飲む方な」
手をヒラヒラと振ってマハードさんの話を聞こうとしない所を見ると本当にお説教が嫌いなんだ。と納得する。
しばらくして薬湯が来た。
来てしまった。
「飲まないのか?」
膝に乗せられたまま聞かれる。いや、うん。
どうみても不味そう。飲みたくない。
舌を一度薬湯にくっつけてみた。
飲んだら死ぬかも。そんな苦さ。
「……!」
僕は閃いた。ファラオは薬湯が嫌いなのだ。流石のファラオもこの薬湯なら大嫌いだろう。
「ねぇファラオ~」
後ろのファラオの胸板に体重を少しかける。
「ん?なんだ」
「僕薬湯飲みたくないなぁー」
「火傷が綺麗に治らないぞ?」
ええい。うん。迷うな僕。僕は女の人。ファラオにウザがられる女の人の仮面を被るんだ!!
「僕、口移しじゃないと飲めないなぁ。ね、だめぇ?」
わざわざ変な言い方までしての魔法カード「おねだり」これは好きでもない奴にやられるのはウザいでしょ。早く断ってよ。僕はファラオを見つめる。
ファラオは僕の体をまた反転させて向かい合って、
僕の手から器をヒョイと持ち上げて薬湯を飲んで僕にまたキスをした。
「!!」
酷すぎる。
魔法カードの効力を消さずにそのまま受けるだなんて!!
「っ!!!!」
僕はゴクリと唾液と薬湯が混ざった液体を飲んでしまった。
「あと3回か」
器を見てファラオはそんな事を言う。ショックだ。嫌いな物じゃないのか!?
「う゛…ファラオ…苦い…」
「そうだな。だから余は嫌いだ」
くそー!!嫌いなのに何で了承するんだ!!

その後3回苦い苦いキスをされて最後に口直し。
などと言ってまたキスされた。

「それよりさっきからお前は余を誘うのが巧いな。余の嫌いな物を克服させてくれようとしているのか?」
「……」
全っ然違うんですけどねー!!!!
むしろノリノリなファラオが可笑しい。嫌いな物とかどうせ全部嘘なんだろ!?
「ユウギ。お前の部屋は余の部屋だ」
「はい?!」
「なんだ。」
「いっ…いいえっ、嬉しいなぁーファラオと一緒の部屋だなんてぇ。」
僕は頭をファラオの胸になすりつけて必死で媚びる。
「今宵は、初夜だな」
「……え?」



その夜僕はファラオにがっつり食べられてしまったのであった。


**********
助けてもう一人の僕!!
頑張っても逆効果になるバカ相棒も好きです。
ファラオが面白いキャラになりすぎてる^^^^^^^^^

長すぎだこれ

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