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GとDの学園パラレル
何でもあり。
長すぎるので携帯からの方要注意です。電池切れます。(笑)
「あ、今日の組み合わせ君と十代くんじゃない」
「…相棒は城之内くんとか」
実習室に着いて組み合わせ表を見るとそんな事が書いてあった。
「せんぱーいっ!!」
僕ともう一人の僕が振り返ると噂の十代くんと黄色の制服に身を包んだ生徒が傍らに居るのが見えた。
「あ、十代くん。あれ?君は…?」
「初めまして!十代のアニキの弟分の丸藤翔っス!!」
「丸藤…?」
「丸藤亮くんの弟さんかな?」
「そっ、そうです!!」
「今日の実習はイエローと合同だったか?」
もう一人の僕がまた組み合わせ表のほうを見る。
「今日は一年全員と合同ですよ!!」
すかさず十代くんが言うともう一人の僕はそのまま組み合わせ表をじっくり見始めた
「相棒!!大変だ!」
いきなり大声でもう一人の僕が叫んだので教室に入っていた生徒は驚いてこっちを見る
「な…なにが大変なの?」
「対戦時間がお前と被ってるんだ!!」
「よくある事だよ。対戦時間が被るなんて4試合同時なんだから」
「冗談じゃない。相棒と城之内くんの試合を見れないなんてふざけてるぜ!!」
「君、そうやって最初の方の授業すっ飛ばそうとしたよね。」
もう一人の僕は最初の方の授業で僕と対戦時間が被った時にクロノス教諭に向かって
「棄権したいんですが。」
などと言ったのだ。寮の中で一番強い寮長が寮の中での対戦で棄権します。これにはみんな驚いていた。僕だって驚いた。
「どどどうしてなノーネ!?」
教諭が動揺したまま聞くともう一人の僕は
「相棒と対戦時間が被ってるからですが」
あっけらかんと言った。
「はぁっ!?」
思わぬ所で指名が出て来た僕は隣の涼しい顔を見たけど
「オレはお前のデュエルが見たい」
なんて返してきた。
いや、うん、そりゃあね。僕だって君に応援されるのは嬉しいよ?でもさぁ…これは授業なんだぜー?
「僕だって君を応援したいよ…」
デュエルをしている時のもう一人の僕は文句なしに格好いい。そんなもう一人の僕を応援したい。これは本当の気持ちだ。
「相棒…!!だが時間が被っているからな。どちらかは応援できないだろう。」
あのね。だから、授業だよこれ。
「もう一人の僕。これは授業だよ?」
念の為言った。
「ああ。分かっているぜ相棒。」
「棄権するっていうのは、授業を放棄してる事になるんだよ?つまり点数が下がるの」
「それが?」
それが?それがはないでしょ!?
「君、そんな下らない理由で単位落とす気!?」
僕はもう怒った。
「下らない理由なんかじゃない!!」
もう一人の僕はすぐさま返してきた。
「下らないよ!!寮長である君が寮でのデュエルを棄権する事なんかよりよっぽど下らない!!」
「好きで寮長になった訳じゃないぜ!!」
「じゃあ、僕が寮長代わるよ!!」
「相棒!それだけはしちゃいけない!!」
「大体僕のデュエルなんていっぱい見れるでしょ!?偶々今回被っただけで…」
「オレはお前のデュエルを全て見たい!!」
強情だなぁああ!!
「あのねぇ」
「ストーップ!!!!!!!!」
「教諭…」
「…」
「分かったノーネ。セニョールアテム、時間をずらせば文句なしなノーネ?」
「はい」
「なら分かったノーネ!!セニョールアテムのデュエルはセニョール遊戯の次に回すノーネ!!」
「でも教諭…!!」
もう一人の僕を甘やかすだけですよ。と続けたかったけど
「ありがとうございますクロノス教諭!」
ともう一人の僕がキラキラした顔で言ったのを見ると何も言えなかった。
そんな事が有った。
「まさかまた被るなんてね」
「クロノス教諭はオレを棄権させたいのだろうか」
「また棄権する気なの?!」
「ああ」
もう一人のバカバカバカ!何考えてるんだよ!
「十代くんは君とのデュエル楽しみにしてるんだよ?」
「すまないな十代くん」
「いや、完結させないでよ」
「だがオレは、」
キーンコーン
「みんなおはようナノーネ」
「!おはようございます。」
みんな揃って礼をする。
「ん?セニョールヨハンと天上院が居ないノーネ?」
「あ、その2人は日直で先生に呼び出されてましたー」
十代くんが手を挙げて言うとクロノス教諭は出席簿に記入してみんなを見る。
「えー、今回の課題ーは、時間制限無しで、試合が終わったら速やかに次の試合を行うーノ。」
時間制限無しで開始時間も無し。それって大変じゃないかな…。
「早く終れば終わるほど好成績の予定ナノーネ。」
ざわりと教室が騒ぐ。
「ブルーとイエローの生徒は今回は見学に来て貰ったノーネ。」
「先生」
隣に居たもう一人の僕が手を挙げる
「セニョールアテム、なにか?」
「サレンダー、もしくは棄権は有りですか?」
「どうしようもない時のサレンダーは仕方ないノーネ…でもなるべく止めて欲しーノーネ」
「ダメだよ。サレンダーや棄権なんて絶対しちゃだめ!!」
僕はもう一人の僕に釘を刺す。
「相棒…」
「クロノス教諭は君の事も考えて今日みたいなルールを考えて下さったんだよ?上手くしたら時間全然合わないんだから。」
「…」
「ね。棄権なんかしちゃダメだよ。」
「…わかった」
僕はホッと息を吐く。
自分の試合中にもう一人の僕の試合が始まってもこの方法ならもう一人の僕の試合が見れるからだ。
「ハイ!早速第一試合始めるノーネ!!」
ガラガラッ
「「「すいません遅れました!!」」
天上院さんとヨハンくんだ。
「遅刻ナノーネ」
「「すいません。」」
「まぁ君たちは見学だから良いノーネ。さぁ!第一試合始めるノーネ!!」
そう言って僕ともう一人の僕は城之内くんの方へ行く
「おーっす」
「やっほー、今日はよろしくね城之内くん。」
「お手柔らかに頼むぜ遊戯ー」
「そっちこそサイコロで6出すの止めてよねー?」
「こんにゃろー」
「あははは」
僕と城之内くんがじゃれていると
「城之内くんあれからデッキ代えたか?」
もう一人の僕が城之内くんに聞く。
「ん?あぁ。少~しだけな。代えたぜ。」
「そうか。なら勝敗は分からないな。」
「もう一人の僕も一昨日デッキ少し組み直したもんね」
「そうなのか!?」
「うん。少しだけどね」
「また強くなんのかよー」
「いや、それはどうかな」
「あ、もう一人の僕。」
「?何だ相棒」
「アレ、結局入れた?」
「ああ。入ってるぜ」
「げー、重いんじゃない?」
「揃えば平気だろう」
「うーん。」
もう一人の僕が入れたと言ったのはモンスターカード。☆7つの生け贄が2体も必要な上級モンスターである。
もう一人の僕のデッキは普通の人には余り使いこなせない位上級モンスター多めの重いデッキだ。
なのに。また上級モンスターを一枚入れたとなると…手札事故多そう。
「楽しみだけどね」
「だろう?」
「一回手札事故のアテム見てみてぇなぁ」
「それはちょっと酷いぜ城之内くん」
あははと笑いあって試合をしている所を見る。
「僕と城之内くんの試合の方が早く始まるかな?」
「遊戯、わかんないぜ…もしかしたらあの伏せカード悪魔のサイコロかも」
「サイコロつかうのなんか城之内くん位でしょ」
「あーっ言ったな!こんにゃろこんにゃろ」
「あははっでもあんな運任せなカード普通は怖くて使えないもん。」
「でもすげードキドキするカードだろ?」
「「確かに」」
僕ともう一人の僕は笑って言った。
「セニョール遊戯!セニョール城之内試合なノーネ!!」
「お!オレらだぜ。」
「だね。」
「今日の城之内克也はひと味違うからな!!」
「僕は何にもまだ代えてないなぁ」
代えると色々あるんだもん。
「よし!行くぜ遊戯!!」
「うん!!じゃあね、もう一人の僕」
「ああ。見れる所までは見てるぜ。頑張れよ2人とも」
僕と城之内くんはリングに立つ。
「それでは、試合開始なノーネ!!」
「「デュエル!!」」
高らかに相棒の声が響く。
「行くよ!僕の先攻!ドロー!!」
デュエルをしている時の相棒はキラキラしていてとても綺麗だから好きだ。
「モンスターを一体セット!リバースカードを2枚セットしてターンエンド!!」
普通に考えて伏せカードは罠と魔法カード。問題はモンスターの効果だろう。
「オレのターン!ドロー!オレはリバースカードを2枚セット!ターンエンドだ!」
事故なのか城之内くん!?モンスターをセットもしないだなんて。
「僕のターン!ドロー!僕はサイレントマジシャンLv0を召喚!サイレントマジシャンでダイレクトアタック!!」
「ぐっ」
大丈夫なのか城之内くん!!サイレントマジシャンは君のターンで一つレベルを上げてしまうぜ?
「リバースカードを一枚セット。ターンエンド。」
「アレがサイレントマジシャンかぁ。」
後ろから少し気の抜けたような声がした。
振り返ると十代くんや…ヨハンが居た。
「遊戯先輩のエースモンスターだよな。ソードマンもか」
「初めて見た。」
「そうか。違う寮だからあまり見る機会無いもんなヨハン。あ、アテム先輩!」
「ん、なんだ?」
まさか会話に入れられるとは思わなかった。
「アテム先輩この試合どっちが勝つと思います?」
「…さぁな。相棒に分があると言えば有るんだが、城之内くんが切り札を引いたら、勝負は分からないな」
「「切り札?」」
「あぁ。切り札だ。言っておくが、それがなんなのかは教えないぜ。」
そう言ってやると十代くんとヨハンは顔を見合わせて分からない。と言い合った。
「リバースカードオープン!!天よりの宝札!!お互いに手札が6枚になるようにカードをドロー!このカードの効果によりサイレントマジシャンの攻撃力は一枚につき500ポイントアップ!城之内くんが引いた枚数は3枚!!よって1500ポイントアップ!!レッドアイズ撃破!」
「げぇえ!!」
「さらに、天よりの宝札の効果でドローした手札にワタポンが居た事により、ワタポン特殊召喚!!」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!!」
城之内くんのライフが大変な事になっている。
1ターン目のあの状態でレッドアイズを呼べたのはすごいが、やはり相棒の読みが上回っている。
「城之内先輩ヤバいな」
「起死回生できるのか?」
城之内くんの目はまだ燃えている。
まだ切り札も何時ものお得意カードも出ていない。
「僕のターン!ドロー!!この瞬間サイレントソードマンのレベルが3に!サイレントソードマンで裏守備モンスターに攻撃!」ソードマンの攻撃で城之内くんのフィールドはがら空き。
「サイレントマジシャン!ダイレクトアタック!!」
「トラップ発動!!リビングデッドの呼び声!更にトラップ発動!悪魔のサイコロ!!」
レッドアイズとサイコロがフィールドに出現する。
サイコロの目は5。
「っしゃあ!!サイマジ撃破!!」
「くっ…!!」
レベルが最大にまで上がったサイレントマジシャンが破壊される。これは痛いな相棒。
「僕はカードを一枚セット。ターンエンド。」
「オレのターン!!」
「セニョールアテム!セニョール十代!試合なノーネ!!」
これからと言うときに。
「えー!!クロノス教諭!ちと待ってよ!」
「早くするノーネ!!」
「十代くん。」
「は、はい!」
「なるべく早く終わらそう。」
「え?あ、はい」
ああ結局その相棒の試合は全部見れずに相棒が応援に来てくれる位オレの試合は長かった。やはり今度から時間が被った時は棄権しようと誓った。
*********
高橋氏ルールの試合です。
結局王様と相棒が勝ちます。
デュエルシーンとか長すぎる\(^0^)/
サイマジのレベルアップでいくつ攻撃力アップすんのかイマイチ覚えてない←
長すぎ本当に申し訳ないです
何でもあり。
長すぎるので携帯からの方要注意です。電池切れます。(笑)
「あ、今日の組み合わせ君と十代くんじゃない」
「…相棒は城之内くんとか」
実習室に着いて組み合わせ表を見るとそんな事が書いてあった。
「せんぱーいっ!!」
僕ともう一人の僕が振り返ると噂の十代くんと黄色の制服に身を包んだ生徒が傍らに居るのが見えた。
「あ、十代くん。あれ?君は…?」
「初めまして!十代のアニキの弟分の丸藤翔っス!!」
「丸藤…?」
「丸藤亮くんの弟さんかな?」
「そっ、そうです!!」
「今日の実習はイエローと合同だったか?」
もう一人の僕がまた組み合わせ表のほうを見る。
「今日は一年全員と合同ですよ!!」
すかさず十代くんが言うともう一人の僕はそのまま組み合わせ表をじっくり見始めた
「相棒!!大変だ!」
いきなり大声でもう一人の僕が叫んだので教室に入っていた生徒は驚いてこっちを見る
「な…なにが大変なの?」
「対戦時間がお前と被ってるんだ!!」
「よくある事だよ。対戦時間が被るなんて4試合同時なんだから」
「冗談じゃない。相棒と城之内くんの試合を見れないなんてふざけてるぜ!!」
「君、そうやって最初の方の授業すっ飛ばそうとしたよね。」
もう一人の僕は最初の方の授業で僕と対戦時間が被った時にクロノス教諭に向かって
「棄権したいんですが。」
などと言ったのだ。寮の中で一番強い寮長が寮の中での対戦で棄権します。これにはみんな驚いていた。僕だって驚いた。
「どどどうしてなノーネ!?」
教諭が動揺したまま聞くともう一人の僕は
「相棒と対戦時間が被ってるからですが」
あっけらかんと言った。
「はぁっ!?」
思わぬ所で指名が出て来た僕は隣の涼しい顔を見たけど
「オレはお前のデュエルが見たい」
なんて返してきた。
いや、うん、そりゃあね。僕だって君に応援されるのは嬉しいよ?でもさぁ…これは授業なんだぜー?
「僕だって君を応援したいよ…」
デュエルをしている時のもう一人の僕は文句なしに格好いい。そんなもう一人の僕を応援したい。これは本当の気持ちだ。
「相棒…!!だが時間が被っているからな。どちらかは応援できないだろう。」
あのね。だから、授業だよこれ。
「もう一人の僕。これは授業だよ?」
念の為言った。
「ああ。分かっているぜ相棒。」
「棄権するっていうのは、授業を放棄してる事になるんだよ?つまり点数が下がるの」
「それが?」
それが?それがはないでしょ!?
「君、そんな下らない理由で単位落とす気!?」
僕はもう怒った。
「下らない理由なんかじゃない!!」
もう一人の僕はすぐさま返してきた。
「下らないよ!!寮長である君が寮でのデュエルを棄権する事なんかよりよっぽど下らない!!」
「好きで寮長になった訳じゃないぜ!!」
「じゃあ、僕が寮長代わるよ!!」
「相棒!それだけはしちゃいけない!!」
「大体僕のデュエルなんていっぱい見れるでしょ!?偶々今回被っただけで…」
「オレはお前のデュエルを全て見たい!!」
強情だなぁああ!!
「あのねぇ」
「ストーップ!!!!!!!!」
「教諭…」
「…」
「分かったノーネ。セニョールアテム、時間をずらせば文句なしなノーネ?」
「はい」
「なら分かったノーネ!!セニョールアテムのデュエルはセニョール遊戯の次に回すノーネ!!」
「でも教諭…!!」
もう一人の僕を甘やかすだけですよ。と続けたかったけど
「ありがとうございますクロノス教諭!」
ともう一人の僕がキラキラした顔で言ったのを見ると何も言えなかった。
そんな事が有った。
「まさかまた被るなんてね」
「クロノス教諭はオレを棄権させたいのだろうか」
「また棄権する気なの?!」
「ああ」
もう一人のバカバカバカ!何考えてるんだよ!
「十代くんは君とのデュエル楽しみにしてるんだよ?」
「すまないな十代くん」
「いや、完結させないでよ」
「だがオレは、」
キーンコーン
「みんなおはようナノーネ」
「!おはようございます。」
みんな揃って礼をする。
「ん?セニョールヨハンと天上院が居ないノーネ?」
「あ、その2人は日直で先生に呼び出されてましたー」
十代くんが手を挙げて言うとクロノス教諭は出席簿に記入してみんなを見る。
「えー、今回の課題ーは、時間制限無しで、試合が終わったら速やかに次の試合を行うーノ。」
時間制限無しで開始時間も無し。それって大変じゃないかな…。
「早く終れば終わるほど好成績の予定ナノーネ。」
ざわりと教室が騒ぐ。
「ブルーとイエローの生徒は今回は見学に来て貰ったノーネ。」
「先生」
隣に居たもう一人の僕が手を挙げる
「セニョールアテム、なにか?」
「サレンダー、もしくは棄権は有りですか?」
「どうしようもない時のサレンダーは仕方ないノーネ…でもなるべく止めて欲しーノーネ」
「ダメだよ。サレンダーや棄権なんて絶対しちゃだめ!!」
僕はもう一人の僕に釘を刺す。
「相棒…」
「クロノス教諭は君の事も考えて今日みたいなルールを考えて下さったんだよ?上手くしたら時間全然合わないんだから。」
「…」
「ね。棄権なんかしちゃダメだよ。」
「…わかった」
僕はホッと息を吐く。
自分の試合中にもう一人の僕の試合が始まってもこの方法ならもう一人の僕の試合が見れるからだ。
「ハイ!早速第一試合始めるノーネ!!」
ガラガラッ
「「「すいません遅れました!!」」
天上院さんとヨハンくんだ。
「遅刻ナノーネ」
「「すいません。」」
「まぁ君たちは見学だから良いノーネ。さぁ!第一試合始めるノーネ!!」
そう言って僕ともう一人の僕は城之内くんの方へ行く
「おーっす」
「やっほー、今日はよろしくね城之内くん。」
「お手柔らかに頼むぜ遊戯ー」
「そっちこそサイコロで6出すの止めてよねー?」
「こんにゃろー」
「あははは」
僕と城之内くんがじゃれていると
「城之内くんあれからデッキ代えたか?」
もう一人の僕が城之内くんに聞く。
「ん?あぁ。少~しだけな。代えたぜ。」
「そうか。なら勝敗は分からないな。」
「もう一人の僕も一昨日デッキ少し組み直したもんね」
「そうなのか!?」
「うん。少しだけどね」
「また強くなんのかよー」
「いや、それはどうかな」
「あ、もう一人の僕。」
「?何だ相棒」
「アレ、結局入れた?」
「ああ。入ってるぜ」
「げー、重いんじゃない?」
「揃えば平気だろう」
「うーん。」
もう一人の僕が入れたと言ったのはモンスターカード。☆7つの生け贄が2体も必要な上級モンスターである。
もう一人の僕のデッキは普通の人には余り使いこなせない位上級モンスター多めの重いデッキだ。
なのに。また上級モンスターを一枚入れたとなると…手札事故多そう。
「楽しみだけどね」
「だろう?」
「一回手札事故のアテム見てみてぇなぁ」
「それはちょっと酷いぜ城之内くん」
あははと笑いあって試合をしている所を見る。
「僕と城之内くんの試合の方が早く始まるかな?」
「遊戯、わかんないぜ…もしかしたらあの伏せカード悪魔のサイコロかも」
「サイコロつかうのなんか城之内くん位でしょ」
「あーっ言ったな!こんにゃろこんにゃろ」
「あははっでもあんな運任せなカード普通は怖くて使えないもん。」
「でもすげードキドキするカードだろ?」
「「確かに」」
僕ともう一人の僕は笑って言った。
「セニョール遊戯!セニョール城之内試合なノーネ!!」
「お!オレらだぜ。」
「だね。」
「今日の城之内克也はひと味違うからな!!」
「僕は何にもまだ代えてないなぁ」
代えると色々あるんだもん。
「よし!行くぜ遊戯!!」
「うん!!じゃあね、もう一人の僕」
「ああ。見れる所までは見てるぜ。頑張れよ2人とも」
僕と城之内くんはリングに立つ。
「それでは、試合開始なノーネ!!」
「「デュエル!!」」
高らかに相棒の声が響く。
「行くよ!僕の先攻!ドロー!!」
デュエルをしている時の相棒はキラキラしていてとても綺麗だから好きだ。
「モンスターを一体セット!リバースカードを2枚セットしてターンエンド!!」
普通に考えて伏せカードは罠と魔法カード。問題はモンスターの効果だろう。
「オレのターン!ドロー!オレはリバースカードを2枚セット!ターンエンドだ!」
事故なのか城之内くん!?モンスターをセットもしないだなんて。
「僕のターン!ドロー!僕はサイレントマジシャンLv0を召喚!サイレントマジシャンでダイレクトアタック!!」
「ぐっ」
大丈夫なのか城之内くん!!サイレントマジシャンは君のターンで一つレベルを上げてしまうぜ?
「リバースカードを一枚セット。ターンエンド。」
「アレがサイレントマジシャンかぁ。」
後ろから少し気の抜けたような声がした。
振り返ると十代くんや…ヨハンが居た。
「遊戯先輩のエースモンスターだよな。ソードマンもか」
「初めて見た。」
「そうか。違う寮だからあまり見る機会無いもんなヨハン。あ、アテム先輩!」
「ん、なんだ?」
まさか会話に入れられるとは思わなかった。
「アテム先輩この試合どっちが勝つと思います?」
「…さぁな。相棒に分があると言えば有るんだが、城之内くんが切り札を引いたら、勝負は分からないな」
「「切り札?」」
「あぁ。切り札だ。言っておくが、それがなんなのかは教えないぜ。」
そう言ってやると十代くんとヨハンは顔を見合わせて分からない。と言い合った。
「リバースカードオープン!!天よりの宝札!!お互いに手札が6枚になるようにカードをドロー!このカードの効果によりサイレントマジシャンの攻撃力は一枚につき500ポイントアップ!城之内くんが引いた枚数は3枚!!よって1500ポイントアップ!!レッドアイズ撃破!」
「げぇえ!!」
「さらに、天よりの宝札の効果でドローした手札にワタポンが居た事により、ワタポン特殊召喚!!」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!!」
城之内くんのライフが大変な事になっている。
1ターン目のあの状態でレッドアイズを呼べたのはすごいが、やはり相棒の読みが上回っている。
「城之内先輩ヤバいな」
「起死回生できるのか?」
城之内くんの目はまだ燃えている。
まだ切り札も何時ものお得意カードも出ていない。
「僕のターン!ドロー!!この瞬間サイレントソードマンのレベルが3に!サイレントソードマンで裏守備モンスターに攻撃!」ソードマンの攻撃で城之内くんのフィールドはがら空き。
「サイレントマジシャン!ダイレクトアタック!!」
「トラップ発動!!リビングデッドの呼び声!更にトラップ発動!悪魔のサイコロ!!」
レッドアイズとサイコロがフィールドに出現する。
サイコロの目は5。
「っしゃあ!!サイマジ撃破!!」
「くっ…!!」
レベルが最大にまで上がったサイレントマジシャンが破壊される。これは痛いな相棒。
「僕はカードを一枚セット。ターンエンド。」
「オレのターン!!」
「セニョールアテム!セニョール十代!試合なノーネ!!」
これからと言うときに。
「えー!!クロノス教諭!ちと待ってよ!」
「早くするノーネ!!」
「十代くん。」
「は、はい!」
「なるべく早く終わらそう。」
「え?あ、はい」
ああ結局その相棒の試合は全部見れずに相棒が応援に来てくれる位オレの試合は長かった。やはり今度から時間が被った時は棄権しようと誓った。
*********
高橋氏ルールの試合です。
結局王様と相棒が勝ちます。
デュエルシーンとか長すぎる\(^0^)/
サイマジのレベルアップでいくつ攻撃力アップすんのかイマイチ覚えてない←
長すぎ本当に申し訳ないです
古代編パロのユウギと違って、学ランを着ている武藤さんが古代エジプトに行っちゃったどうしよう。な話。
ノリで書いてます。(笑)
AIBOのキャラが途中で変わります。読んでたらわかるけどね。気を付けて!!\(^0^)/
暴君ファラオっぽい
長すぎな話なので注意!!
気がついたら砂漠の中で僕は倒れていた。
†えぇいこうなりゃヤケクソだ!!†
「何で砂漠?世界崩壊?」
ボーっと砂に埋もれながら空を見る。
もう一人の僕。
と語りかけて気付く。
千年錘がない。
盗られた!?慌てて立ち上がり少し歩く。
でもこれって夢かな。と思い直してまたぺたりと座る。
「もう一人の僕…」
じりじりと自分を照らす太陽が暑い。
きっと夢だ。暑いと思っても夢だ。バサリと学ランの上着を脱いで立ち上がり、直感でまた歩き出す。
歩いて居ると砂に捕らわれる足にどうしようも無く苛立ちがつのり、僕は上着を敷いてその上倒れ込んだ。
目が覚めると砂の感覚は無く、柔らかいベッドのシーツの感触を感じた。
「やっぱり夢かぁ。」
景色が違う。
ガバッと起き上がって辺りを見ようとすると
「動くな!!」
と男の人の声がした。
「…」
声のする方を見ると褐色の肌に白い服を着た人が立っていた。
その人は僕に近づいて先程とは全然違う声色で
「私の言ってる事が分かりますか?」
と聞いてきたのでこくりと頷いた。
「あなたは今砂漠の上で気絶していたため少し火傷をしています。だから余り激しく動かないように。」
「僕は…ゴホッゴホッ!!」
この人が言ってる事が分かるから僕の言葉も通じると思って聞こうとしたら喉がカラカラで上手く言葉が話せない。
「あぁ水をどうぞ」
渡された水をゆっくり飲む。
「ハッ…すいません。僕はどうして…ここはどこですか?」
「砂漠で発見されたあなたは王宮で保護しているのです」
「王宮?保護?」
「ええ。」
何で夢なのに覚めないのだ。そう思いながらもまた、何故僕みたいな異色の者を保護してるのかを聞こうとしたら
「マハード、ソイツ起きたのか?」
凛とした声が部屋に響いた。
「ファラオ…」
「ファラオ?」
ファラオってエジプトの王様だよね。王宮って本当に王宮なんだ。
そんな事を感心しているとファラオと呼ばれた人がこっちに向かってきた。
顔が見える所まで来て、顔を見て僕は驚いた。
「もう一人の…僕?」
肌は褐色だけど、もう一人の僕そっくりだ。小さく小さく思わず言ってしまったけど。
「ほぅ…随分可愛い顔をしているな」
なんて顎を掬われて至近距離で言われてしまって僕は少しカチンときた。
「何か話してみろ」
うわ、何この命令口調。しかも何か話してみろって困るよね。何話せばいいんだよ!!
「……」
「マハード、コイツは話せぬのか?」
「いえ…」
「話せ。」
いや、あのね。だから何話せばいいんだよ!!
「ハジメマシテ。」
僕は固くそう言った。間違ってはないし。
「ふむ。固いな。どれ、これから余の質問に答えろ。普通にな。」
こくりと頷く。
「まず名前は」
「遊戯」
「年齢」
「17」
「余と同じ年か。そうには見えぬが」
「君は失礼だなぁっ!!」
気にしてる事をズバッと言うなんて酷い!!そう続けて言うとファラオはクツリと笑って人差し指でまた僕の顎を掬った
「失礼なのはどっちだ?一般庶民が王に敬語も使わずに話すとは。」
「ぐ…」
「まぁいい。性別は?」
「男です!!」
「ははっ…敬語でなくとも良い。ユウギ。着替えて貰おう」
パンパンとファラオが手を叩く。
「ファラオ!この者はまだ火傷が…」
女の人が数人入って来て僕をベッドから引きずり出す。腕が少しヒリヒリする。
「あぁ。薬湯を後でやる。そこまで酷い火傷ではないのだろうマハード?」
「まぁ…酷くは無いのですが」
「よし、連れていけ」
「ちょっちょっと…」
浴室に連れて行かれて
体を洗われそうになって必死で止めて貰って浴室から出たらまた女の人に囲まれて着替え方が複雑なものですからなどと言われて
着替えさせて貰って……絶句した。
どうみても可笑しいでしょうこの服。
薄い薄い布地で作られたワンピースみたいな服はどうみても男ものじゃない。
よくお似合いですよなんて言われてまた引っ張られて違う所に連れて行かれる。
「ファラオ。支度が整いました」
女の人がそう言うとファラオは何か言って僕はまた引っ張られた。
しゃらしゃらと装飾が鳴る。
豪華な椅子の上に腰掛けているファラオと目が合う。
「ユウギ。来い」
「…っ」
そう言われて歩むと同時にファラオの周りに居た女の人達が退く。
ファラオは絶対に変な僕の服装には突っ込まず
「似合うな」
と笑うだけであった。畜生。
「僕男だって言った。」
「でも男の服装よりは似合っている」
「嬉しくない」
「可愛いな」
「……嬉しくない」
「まぁ座れ。」
そう膝を指差して言う。僕がファラオの目の前に座ろうとすると
「違う。こっちだ」
ぐいっと腕を引っ張られてファラオの膝の上に乗せられる。
「ちょっと…何なのさっ!!」
「気に入った。お前は余の側仕えだ」
「はぁっ!?」
「まあ、余がお前を気に入らなくなったら即刻首を跳ねる」
「…気に入らなくなったら僕は元の服に戻れるって事?」
「飽きたらそうだな。気に入らなくなったら首を切る」
「ファラオ。キライなものは?」
「…ほぅ…まぁ教えてやろう。薬湯と神官共の説教と媚びる女だな」
「分かりました。」
僕はニッコリ笑ってやった。よし、嫌われるようにしよう。こんなスケスケの服着ていなきゃいけないんだったら死んだ方がいい。
「笑うと可愛いな」
「そうですか?」
笑顔を貼り付けながら僕は自分のキャラを作ろうと頭の中で必死に考えた。
「あぁ。凄く、な」
「嬉しいなぁ。もしかしてファラ、んっ」
え、なにコレ。
何で僕キスなんかされちゃってるの。
「んっんー、ふっ」
ちょっと待ってよ。あの、僕男なんだけど。やだ。やだ。なんか口ぬるぬるする。うわぁぁ…べろちゅーだ。僕ファーストキスなのに。男と。しかもべろちゅー。最悪。
「はぁっ…」
ようやく開放されて眉間にシワを寄せてファラオを見るとファラオは嬉しそうに笑った。
「まるで処女だな」
カッチーン!!
ああでも此処で怒ったら僕がしようとしているキャラ作りが台無しだ。媚びる女の人になりきれ僕。
「ん、ファラオ…もっと…」
ふふん。媚びる人が嫌いって事はこういうもっと望むという態度が嫌いなんでしょ。分かってるんだからね。さぁ、早くこんな僕を王宮から追い出してよ!!
「ほー。随分嬉しい事をするな」
え?
「ん…!」
まさかの!!まさかのカウンタートラップなのファラオ!!
「ふっんぅ…はっ、あ…んん」
うえー…失敗しちゃったんだぜー…気持ち悪い。くちゅくちゅと音が鳴って頭がボォッとする。
「ふっ…ん!」
ビクリと体が震えた。なにこれぇ!?
ちゅ、と軽い音が鳴ってファラオはやっと離れた。
「はぁっ。はっ…」
「上顎が弱いのか」
知らないよそんなの!!
つぅ…と顎から垂れている唾液を舌で拭われてクスリと笑われまた顎を掬われる。
「もっ、や!」
僕は顔を背けて否定する。
「もっと、なのだろ?」
「やっ…もう結構です」
またされたら…たまったもんじゃない!!
「遠慮するな」
「してない!!」
腰をガッチリ固定されて動けない。
考えろ考えるんだ僕!!最強のデュエリストの名にかけて!!(本当の最強デュエリストはもう一人の僕だけど)
「ふぁ、ファラオ!」
「ん?なんだ」
「薬湯っ、くれるって言った!」
「ああ。」
そういえば。と言って僕の肩をベロリと舐める。
「いたっ…」
ジリジリと舐められた肩が痛む。
「苦いのと痛いの、どっちがいいか?」
「苦いほう!」
痛いのはゴメンだ。僕マゾじゃないし。
チリンチリン。
ファラオが鈴を鳴らすとマハードさんが走って出てきた。
「ファラオ!」
「あぁ良い。分かっている。それより薬湯を頼む。飲む方な」
手をヒラヒラと振ってマハードさんの話を聞こうとしない所を見ると本当にお説教が嫌いなんだ。と納得する。
しばらくして薬湯が来た。
来てしまった。
「飲まないのか?」
膝に乗せられたまま聞かれる。いや、うん。
どうみても不味そう。飲みたくない。
舌を一度薬湯にくっつけてみた。
飲んだら死ぬかも。そんな苦さ。
「……!」
僕は閃いた。ファラオは薬湯が嫌いなのだ。流石のファラオもこの薬湯なら大嫌いだろう。
「ねぇファラオ~」
後ろのファラオの胸板に体重を少しかける。
「ん?なんだ」
「僕薬湯飲みたくないなぁー」
「火傷が綺麗に治らないぞ?」
ええい。うん。迷うな僕。僕は女の人。ファラオにウザがられる女の人の仮面を被るんだ!!
「僕、口移しじゃないと飲めないなぁ。ね、だめぇ?」
わざわざ変な言い方までしての魔法カード「おねだり」これは好きでもない奴にやられるのはウザいでしょ。早く断ってよ。僕はファラオを見つめる。
ファラオは僕の体をまた反転させて向かい合って、
僕の手から器をヒョイと持ち上げて薬湯を飲んで僕にまたキスをした。
「!!」
酷すぎる。
魔法カードの効力を消さずにそのまま受けるだなんて!!
「っ!!!!」
僕はゴクリと唾液と薬湯が混ざった液体を飲んでしまった。
「あと3回か」
器を見てファラオはそんな事を言う。ショックだ。嫌いな物じゃないのか!?
「う゛…ファラオ…苦い…」
「そうだな。だから余は嫌いだ」
くそー!!嫌いなのに何で了承するんだ!!
その後3回苦い苦いキスをされて最後に口直し。
などと言ってまたキスされた。
「それよりさっきからお前は余を誘うのが巧いな。余の嫌いな物を克服させてくれようとしているのか?」
「……」
全っ然違うんですけどねー!!!!
むしろノリノリなファラオが可笑しい。嫌いな物とかどうせ全部嘘なんだろ!?
「ユウギ。お前の部屋は余の部屋だ」
「はい?!」
「なんだ。」
「いっ…いいえっ、嬉しいなぁーファラオと一緒の部屋だなんてぇ。」
僕は頭をファラオの胸になすりつけて必死で媚びる。
「今宵は、初夜だな」
「……え?」
その夜僕はファラオにがっつり食べられてしまったのであった。
**********
助けてもう一人の僕!!
頑張っても逆効果になるバカ相棒も好きです。
ファラオが面白いキャラになりすぎてる^^^^^^^^^
長すぎだこれ
ノリで書いてます。(笑)
AIBOのキャラが途中で変わります。読んでたらわかるけどね。気を付けて!!\(^0^)/
暴君ファラオっぽい
長すぎな話なので注意!!
気がついたら砂漠の中で僕は倒れていた。
†えぇいこうなりゃヤケクソだ!!†
「何で砂漠?世界崩壊?」
ボーっと砂に埋もれながら空を見る。
もう一人の僕。
と語りかけて気付く。
千年錘がない。
盗られた!?慌てて立ち上がり少し歩く。
でもこれって夢かな。と思い直してまたぺたりと座る。
「もう一人の僕…」
じりじりと自分を照らす太陽が暑い。
きっと夢だ。暑いと思っても夢だ。バサリと学ランの上着を脱いで立ち上がり、直感でまた歩き出す。
歩いて居ると砂に捕らわれる足にどうしようも無く苛立ちがつのり、僕は上着を敷いてその上倒れ込んだ。
目が覚めると砂の感覚は無く、柔らかいベッドのシーツの感触を感じた。
「やっぱり夢かぁ。」
景色が違う。
ガバッと起き上がって辺りを見ようとすると
「動くな!!」
と男の人の声がした。
「…」
声のする方を見ると褐色の肌に白い服を着た人が立っていた。
その人は僕に近づいて先程とは全然違う声色で
「私の言ってる事が分かりますか?」
と聞いてきたのでこくりと頷いた。
「あなたは今砂漠の上で気絶していたため少し火傷をしています。だから余り激しく動かないように。」
「僕は…ゴホッゴホッ!!」
この人が言ってる事が分かるから僕の言葉も通じると思って聞こうとしたら喉がカラカラで上手く言葉が話せない。
「あぁ水をどうぞ」
渡された水をゆっくり飲む。
「ハッ…すいません。僕はどうして…ここはどこですか?」
「砂漠で発見されたあなたは王宮で保護しているのです」
「王宮?保護?」
「ええ。」
何で夢なのに覚めないのだ。そう思いながらもまた、何故僕みたいな異色の者を保護してるのかを聞こうとしたら
「マハード、ソイツ起きたのか?」
凛とした声が部屋に響いた。
「ファラオ…」
「ファラオ?」
ファラオってエジプトの王様だよね。王宮って本当に王宮なんだ。
そんな事を感心しているとファラオと呼ばれた人がこっちに向かってきた。
顔が見える所まで来て、顔を見て僕は驚いた。
「もう一人の…僕?」
肌は褐色だけど、もう一人の僕そっくりだ。小さく小さく思わず言ってしまったけど。
「ほぅ…随分可愛い顔をしているな」
なんて顎を掬われて至近距離で言われてしまって僕は少しカチンときた。
「何か話してみろ」
うわ、何この命令口調。しかも何か話してみろって困るよね。何話せばいいんだよ!!
「……」
「マハード、コイツは話せぬのか?」
「いえ…」
「話せ。」
いや、あのね。だから何話せばいいんだよ!!
「ハジメマシテ。」
僕は固くそう言った。間違ってはないし。
「ふむ。固いな。どれ、これから余の質問に答えろ。普通にな。」
こくりと頷く。
「まず名前は」
「遊戯」
「年齢」
「17」
「余と同じ年か。そうには見えぬが」
「君は失礼だなぁっ!!」
気にしてる事をズバッと言うなんて酷い!!そう続けて言うとファラオはクツリと笑って人差し指でまた僕の顎を掬った
「失礼なのはどっちだ?一般庶民が王に敬語も使わずに話すとは。」
「ぐ…」
「まぁいい。性別は?」
「男です!!」
「ははっ…敬語でなくとも良い。ユウギ。着替えて貰おう」
パンパンとファラオが手を叩く。
「ファラオ!この者はまだ火傷が…」
女の人が数人入って来て僕をベッドから引きずり出す。腕が少しヒリヒリする。
「あぁ。薬湯を後でやる。そこまで酷い火傷ではないのだろうマハード?」
「まぁ…酷くは無いのですが」
「よし、連れていけ」
「ちょっちょっと…」
浴室に連れて行かれて
体を洗われそうになって必死で止めて貰って浴室から出たらまた女の人に囲まれて着替え方が複雑なものですからなどと言われて
着替えさせて貰って……絶句した。
どうみても可笑しいでしょうこの服。
薄い薄い布地で作られたワンピースみたいな服はどうみても男ものじゃない。
よくお似合いですよなんて言われてまた引っ張られて違う所に連れて行かれる。
「ファラオ。支度が整いました」
女の人がそう言うとファラオは何か言って僕はまた引っ張られた。
しゃらしゃらと装飾が鳴る。
豪華な椅子の上に腰掛けているファラオと目が合う。
「ユウギ。来い」
「…っ」
そう言われて歩むと同時にファラオの周りに居た女の人達が退く。
ファラオは絶対に変な僕の服装には突っ込まず
「似合うな」
と笑うだけであった。畜生。
「僕男だって言った。」
「でも男の服装よりは似合っている」
「嬉しくない」
「可愛いな」
「……嬉しくない」
「まぁ座れ。」
そう膝を指差して言う。僕がファラオの目の前に座ろうとすると
「違う。こっちだ」
ぐいっと腕を引っ張られてファラオの膝の上に乗せられる。
「ちょっと…何なのさっ!!」
「気に入った。お前は余の側仕えだ」
「はぁっ!?」
「まあ、余がお前を気に入らなくなったら即刻首を跳ねる」
「…気に入らなくなったら僕は元の服に戻れるって事?」
「飽きたらそうだな。気に入らなくなったら首を切る」
「ファラオ。キライなものは?」
「…ほぅ…まぁ教えてやろう。薬湯と神官共の説教と媚びる女だな」
「分かりました。」
僕はニッコリ笑ってやった。よし、嫌われるようにしよう。こんなスケスケの服着ていなきゃいけないんだったら死んだ方がいい。
「笑うと可愛いな」
「そうですか?」
笑顔を貼り付けながら僕は自分のキャラを作ろうと頭の中で必死に考えた。
「あぁ。凄く、な」
「嬉しいなぁ。もしかしてファラ、んっ」
え、なにコレ。
何で僕キスなんかされちゃってるの。
「んっんー、ふっ」
ちょっと待ってよ。あの、僕男なんだけど。やだ。やだ。なんか口ぬるぬるする。うわぁぁ…べろちゅーだ。僕ファーストキスなのに。男と。しかもべろちゅー。最悪。
「はぁっ…」
ようやく開放されて眉間にシワを寄せてファラオを見るとファラオは嬉しそうに笑った。
「まるで処女だな」
カッチーン!!
ああでも此処で怒ったら僕がしようとしているキャラ作りが台無しだ。媚びる女の人になりきれ僕。
「ん、ファラオ…もっと…」
ふふん。媚びる人が嫌いって事はこういうもっと望むという態度が嫌いなんでしょ。分かってるんだからね。さぁ、早くこんな僕を王宮から追い出してよ!!
「ほー。随分嬉しい事をするな」
え?
「ん…!」
まさかの!!まさかのカウンタートラップなのファラオ!!
「ふっんぅ…はっ、あ…んん」
うえー…失敗しちゃったんだぜー…気持ち悪い。くちゅくちゅと音が鳴って頭がボォッとする。
「ふっ…ん!」
ビクリと体が震えた。なにこれぇ!?
ちゅ、と軽い音が鳴ってファラオはやっと離れた。
「はぁっ。はっ…」
「上顎が弱いのか」
知らないよそんなの!!
つぅ…と顎から垂れている唾液を舌で拭われてクスリと笑われまた顎を掬われる。
「もっ、や!」
僕は顔を背けて否定する。
「もっと、なのだろ?」
「やっ…もう結構です」
またされたら…たまったもんじゃない!!
「遠慮するな」
「してない!!」
腰をガッチリ固定されて動けない。
考えろ考えるんだ僕!!最強のデュエリストの名にかけて!!(本当の最強デュエリストはもう一人の僕だけど)
「ふぁ、ファラオ!」
「ん?なんだ」
「薬湯っ、くれるって言った!」
「ああ。」
そういえば。と言って僕の肩をベロリと舐める。
「いたっ…」
ジリジリと舐められた肩が痛む。
「苦いのと痛いの、どっちがいいか?」
「苦いほう!」
痛いのはゴメンだ。僕マゾじゃないし。
チリンチリン。
ファラオが鈴を鳴らすとマハードさんが走って出てきた。
「ファラオ!」
「あぁ良い。分かっている。それより薬湯を頼む。飲む方な」
手をヒラヒラと振ってマハードさんの話を聞こうとしない所を見ると本当にお説教が嫌いなんだ。と納得する。
しばらくして薬湯が来た。
来てしまった。
「飲まないのか?」
膝に乗せられたまま聞かれる。いや、うん。
どうみても不味そう。飲みたくない。
舌を一度薬湯にくっつけてみた。
飲んだら死ぬかも。そんな苦さ。
「……!」
僕は閃いた。ファラオは薬湯が嫌いなのだ。流石のファラオもこの薬湯なら大嫌いだろう。
「ねぇファラオ~」
後ろのファラオの胸板に体重を少しかける。
「ん?なんだ」
「僕薬湯飲みたくないなぁー」
「火傷が綺麗に治らないぞ?」
ええい。うん。迷うな僕。僕は女の人。ファラオにウザがられる女の人の仮面を被るんだ!!
「僕、口移しじゃないと飲めないなぁ。ね、だめぇ?」
わざわざ変な言い方までしての魔法カード「おねだり」これは好きでもない奴にやられるのはウザいでしょ。早く断ってよ。僕はファラオを見つめる。
ファラオは僕の体をまた反転させて向かい合って、
僕の手から器をヒョイと持ち上げて薬湯を飲んで僕にまたキスをした。
「!!」
酷すぎる。
魔法カードの効力を消さずにそのまま受けるだなんて!!
「っ!!!!」
僕はゴクリと唾液と薬湯が混ざった液体を飲んでしまった。
「あと3回か」
器を見てファラオはそんな事を言う。ショックだ。嫌いな物じゃないのか!?
「う゛…ファラオ…苦い…」
「そうだな。だから余は嫌いだ」
くそー!!嫌いなのに何で了承するんだ!!
その後3回苦い苦いキスをされて最後に口直し。
などと言ってまたキスされた。
「それよりさっきからお前は余を誘うのが巧いな。余の嫌いな物を克服させてくれようとしているのか?」
「……」
全っ然違うんですけどねー!!!!
むしろノリノリなファラオが可笑しい。嫌いな物とかどうせ全部嘘なんだろ!?
「ユウギ。お前の部屋は余の部屋だ」
「はい?!」
「なんだ。」
「いっ…いいえっ、嬉しいなぁーファラオと一緒の部屋だなんてぇ。」
僕は頭をファラオの胸になすりつけて必死で媚びる。
「今宵は、初夜だな」
「……え?」
その夜僕はファラオにがっつり食べられてしまったのであった。
**********
助けてもう一人の僕!!
頑張っても逆効果になるバカ相棒も好きです。
ファラオが面白いキャラになりすぎてる^^^^^^^^^
長すぎだこれ
†人間磁石論†
「人間ってさ、大きく分けて2種類だよね。」
昼飯の時間、いきなり獏良はそんな事を言う。
「あぁ?男と女じゃないのか?」
「違うよ。NとS」
「MとSじゃねぇの?」
そうオレが笑って言うと獏良は僕どっちでもないよソレ。なんて言ってまた言った。
「だからね。N極とS極って事。」
獏良がそう言うと
「磁石のNSか?」
と本田が聞く。そうそう。獏良は頷く。
「でも、どういう判断でそうなったの?」
と遊戯。
「グループとかクラスの中での交友関係見てて何となく分けてみたんだ」
「へぇ…」
要は暇だったから人間観察してたんだろ。オレは内心毒づいた。
「で、僕が考えるに、」
「遊戯くんはN極。で、僕と本田くんと城之内くんともう一人の遊戯くんがS極。」
「S極多くね?」
「でも合ってると思うよ。遊戯くんを中心に僕らは動いてるんだから」
獏良は笑う。
「あ、ねぇねぇ…杏子は?」
遊戯が焦ったように聞く。獏良は、んーと少し考えて
「僕的には真崎さんはN極だなぁ」
そう言われて遊戯は少し落ち込んだ声でそっか。なんて言った。
遊戯と杏子は反発はしてないけど引き寄あう事も無い。あぁそうか、もう一人の遊戯には杏子引き寄せられてるか。
あながち間違ってないかもしれない。
「なぁ獏良、お前って凄いよな。よくそんな事思いつくもんだ。」
オレはちっと冷たく、そう言った。
「海馬くんは?」
遊戯がまた聞く。
「え?完璧にS極じゃない。」
獏良はコロコロ笑って言った。
あぁ成る程な。オレは大きく頷いた。
***************
変な獏良^^^^^^^^
こういうネタも好きです。
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