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幽帝で夫婦。
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしている」(います?)の中途半端なパロ。
それでもよろしければ、どうぞ
「ただいま」
ガチャリと扉を開ければポタリと血が滴っている。
‡家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています‡
ポタリと滴る血液…いや血糊を見て率直な感想を述べる。
「今回は掃除が大変そうだね」
それを聞いて血糊まみれの帝人はふふふと笑った。
「お帰りなさい幽さん」
「うん、ただいま」
「今日は金曜ロードショーに合わせてみました」
「ああ、そうか、今日金曜だっけ」
「ええ」
口の端からたらりと流れてる血糊を見つめながら言えば帝人はポケットからティッシュを取り出して拭う。
「お風呂沸いてますよ」
「うん。………帝人が入った方が良いんじゃないかな」
「あ、大丈夫ですよ。これ要らない服なので」
「……そう。じゃあ入らせて貰おうかな」
「どうぞ。お風呂から出たらご飯にしますから」
「ありがとう」
鞄を彼女に預ければ彼女の細い指に光る指輪を見つけて思わず微笑む。
いや、微笑めてないだろうけどね。
帝人はいつからか忘れたけれど毎日、俺が休みの日以外は死んだふりで帰宅を迎えてくれる。
迎えてくれるとは言っても正直血糊やらで部屋が汚れるのはいただけないが……。
どうしてそんな事をするのか。
最初のうちは全く解らなかった。
嫌われたんだろうか、と不安にすらなった。
けれども友人にその事を相談したら
「きっと、帝は幽平さんを驚かせたいんです」
などと言われて戸惑った。
彼女は非日常が大好きで。
俺が彼女と恋人という立場の時はしょっちゅう非日常の事ばかり、瞳を輝かせながら話していた。
時には自分の兄が自販機を投げ飛ばした話だったり、首の無い妖精とゲームをしたとか。
思えばそういった非日常を帝人から奪ったのは自分との結婚だ。
結婚してから帝人は池袋の街へ行くことがめっきり減った。
きっとそれは…帝人の世界に色を無くしたのと同じだったんだ。
自分は好きな演技を好きなだけやっているくせに、帝人には非日常を提供できない。なんて自分勝手なんだろうか。
けれど彼女と別れる事なんてできないのだ。
死んだふりで……帝人はきっと非日常の代わりに楽しみを作っているのだ。そして毎回俺の反応を楽しんでいるのだ。
……俺はそう思う。
でもきっと、帝人に理由を聞けば帝人は笑いながら
「びっくりしたでしょう?」
と理由は誤魔化すに違いない。
帝人は自分の大好きな非日常を我慢してまで一緒に居てくれる、
そんな優しい妻を俺は生涯愛しいと思うのだ。
「明日はどんな死に方かな」
今日の血糊を思い浮かべながら俺は湯船の中で目を閉じた。
****************
楽しませようとしているのなら、精一杯楽しもうじゃないか。
そんな幽。
こんな幽帝夫婦見たいわー。
隣の部屋に引っ越したい。(幽が部屋全部持ってるわ……)
元ネタの曲はボーカロイドのです。
あれは某PVが素敵……
「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしている」(います?)の中途半端なパロ。
それでもよろしければ、どうぞ
「ただいま」
ガチャリと扉を開ければポタリと血が滴っている。
‡家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています‡
ポタリと滴る血液…いや血糊を見て率直な感想を述べる。
「今回は掃除が大変そうだね」
それを聞いて血糊まみれの帝人はふふふと笑った。
「お帰りなさい幽さん」
「うん、ただいま」
「今日は金曜ロードショーに合わせてみました」
「ああ、そうか、今日金曜だっけ」
「ええ」
口の端からたらりと流れてる血糊を見つめながら言えば帝人はポケットからティッシュを取り出して拭う。
「お風呂沸いてますよ」
「うん。………帝人が入った方が良いんじゃないかな」
「あ、大丈夫ですよ。これ要らない服なので」
「……そう。じゃあ入らせて貰おうかな」
「どうぞ。お風呂から出たらご飯にしますから」
「ありがとう」
鞄を彼女に預ければ彼女の細い指に光る指輪を見つけて思わず微笑む。
いや、微笑めてないだろうけどね。
帝人はいつからか忘れたけれど毎日、俺が休みの日以外は死んだふりで帰宅を迎えてくれる。
迎えてくれるとは言っても正直血糊やらで部屋が汚れるのはいただけないが……。
どうしてそんな事をするのか。
最初のうちは全く解らなかった。
嫌われたんだろうか、と不安にすらなった。
けれども友人にその事を相談したら
「きっと、帝は幽平さんを驚かせたいんです」
などと言われて戸惑った。
彼女は非日常が大好きで。
俺が彼女と恋人という立場の時はしょっちゅう非日常の事ばかり、瞳を輝かせながら話していた。
時には自分の兄が自販機を投げ飛ばした話だったり、首の無い妖精とゲームをしたとか。
思えばそういった非日常を帝人から奪ったのは自分との結婚だ。
結婚してから帝人は池袋の街へ行くことがめっきり減った。
きっとそれは…帝人の世界に色を無くしたのと同じだったんだ。
自分は好きな演技を好きなだけやっているくせに、帝人には非日常を提供できない。なんて自分勝手なんだろうか。
けれど彼女と別れる事なんてできないのだ。
死んだふりで……帝人はきっと非日常の代わりに楽しみを作っているのだ。そして毎回俺の反応を楽しんでいるのだ。
……俺はそう思う。
でもきっと、帝人に理由を聞けば帝人は笑いながら
「びっくりしたでしょう?」
と理由は誤魔化すに違いない。
帝人は自分の大好きな非日常を我慢してまで一緒に居てくれる、
そんな優しい妻を俺は生涯愛しいと思うのだ。
「明日はどんな死に方かな」
今日の血糊を思い浮かべながら俺は湯船の中で目を閉じた。
****************
楽しませようとしているのなら、精一杯楽しもうじゃないか。
そんな幽。
こんな幽帝夫婦見たいわー。
隣の部屋に引っ越したい。(幽が部屋全部持ってるわ……)
元ネタの曲はボーカロイドのです。
あれは某PVが素敵……
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