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ライオンみたいだ。
と僕は思った。
容姿からしてそんな感じだけどね。
会っていきなり膝枕を要求されて困ってます。どうも、武藤遊戯です。
僕は早く家に帰りたいのに僕の膝を乗っけている彼はそんなの察してくれなくてさっきから黙って転がっている。
好かれてるのか、どうでもいいと思われるかは知らないが、少なくとも嫌われては無いのだろう。膝枕なんかを請求されてるのだから。でもはっきり言って膝枕をするのはいただけない。
自分は、するよりもされる方が好きだからだ。
というか、早くどいて欲しい。足が痺れてきた。
足の痺れが気にならない様にと、どいてくれないかという期待を込めて話を持ちかけてみた。
「僕が死んだら君は悲しむかな?」
しまった。話が悪かったみたいだ。
膝の上のライオンは不機嫌そうに眉をしかめてこう聞いてきた。
「何だ。貴様は病にかかっていたのか?」
「いや、…そういう訳じゃ無いんだけどさ…」
膝から頭を上げるどころか、頭をこちら側に転がしてきた。かなり痛い。
「…えと、ただ、気になっただけだよ。僕が死んだら誰が悲しんでくれるんだろうとか、ね。」
「……」
うわ。凄く興味無さそう。失敗したなぁ。
「貴様が死んだら、」
「?」
すると膝の上のライオンは膝から頭を上げながら言った。
「貴様が死んだ時は俺が貴様を食べてやる。」と。
僕は最初何を言われたのか分からなかったので聞き返してしまった。
すると
ガブリ。
という音が耳元でして、同時に首筋に激痛が走った。
ライオンに首筋を咬まれたのだ。
ライオンが立ち上がり、僕に背を向けながら言った。
「貴様が死んだ時には、俺がお前を食べてやる。内臓ごとな。」
今の様に。
僕は言われた意味を理解したくなくてそれ以上何も考えなかった。
首筋に残された歯の痕は少し血が滲んで赤紫色になっていた。
「………何なんだろ、一体。」
僕はあまり深く考えないことにした。
闇マリ表。
闇マリの外見はライオンだと思う。
ちょっと猟気的。
それにしても表マリクと全然違う性格(笑)
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